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一瞬の煌めき

今が一瞬の煌めきの中にいるに過ぎないことくらい随分前からわかっている。
中学生の頃、過去ばかり振り返り悔やむような人間だった。
でもその過去を悔やんでる今こそ煌めきの中にいると理解したのは高校生だった。
20代より老けてしまった20代かもしれない。
生きづらいという言葉を聞けば自分のことだと思ってしまう。
伝えようとして伝えなかった言葉はたくさんある。
思いは伝えなければ思いと言えないのに。
今だっていつかの遺書になるかもしれない、それくらいの気持ちで書いている。
家に帰るのが楽しみで大切に思う人がいる。
失くなってしまうときの事を思うと予防線のような言葉しか伝えられなくてごめんね。
その人を大切に思う自分がいて、大切に思ってくれていると思える人がいる。
それは一瞬の煌めきにすぎないことはよく分かっているの。
だからただ今を懸命に生きて伝えることが今を生きるという事だよ。
環境を失う怖さより気持ちを失う怖さの方が勝ってしまう。
この前教えてくれたギターを弾けなかった。
その時に少し諦めた顔をした気がした。
それだけで泣いてしまった。
その表情を何度も見てきて、何してもだめだねって言われて諦めて生きていた。小さい頃の記憶にすぎないのに。あの頃のちいかわのような自分を今でも一度も救えていない。
あの頃のまま大人になってしまった。
小さなつまずきと言われるようなものが
私にとっては大きな歪だった。
何か突然のことがあったときに
心の中の冷静な自分が
絶対一瞬でも自分が悪いかもなんて思うなよ
みたいな思想を置いていく。
自分が悪いかもみたいなスタンスがデフォルトになってしまったのはいつからなんだろう。
自己診断をすれば長所は他人にとってのメリットしかなかったり、周りめぐって自分にかえるみたいな理論はわかる。
でも私は誰の人生を生きているんだろう。
まわりめぐるまえにそこに行き着いてしまったら死んでしまったも同然だよ。

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