【全文無料】自分のデッキを作るために【デュエマ】

こんにちは。らぴさー(@lapiser_DM)と申します。
今回は、私が普段「デッキを作る」ということに関してどう向き合っているのか、ということを文章化してみました。
言語化など意識したことのない分野のため、わかりづらかったり無駄に長かったりするかと思います。
また、「こんなの当り前じゃねぇか!」みたいな内容も多く含んでいます。
どうかそういった無駄な部分は飛ばして、ご自分にとってプラスになることを盗んでいっていただければと思います。
この下の「◆はじめに」の部分で軽い自己紹介と自分語りをするので、「てめぇなんざ興味ねぇよ」って方(多分そちらの方が圧倒的多数だと思いますが)はどうぞ飛ばして目次から気になるところへ飛んで行ってください。
一応、「◆はじめに」と「◆おわりに」を除いて上3つが1からデッキを作りたい人向け、下2つが人のデッキを自分用に調整したい人向けの内容になっています。そうでない方にも実りある内容を心がけてはいますが。
それでは、以下お楽しみください。

◆はじめに(どうぞ飛ばしてください)

改めまして。らぴさーと申します。
プレイヤーとしての戦績はCSベスト4×1、第1回フェアプロオンライントーナメント優勝、DM大学のランキング上位ぐらいしかありませんが、デッキビルダーとしては第1回デッキビルダーコンテスト優勝、第2回では5部門中2部門で選出と、実力がある方だと思っています。
そのため、自意識過剰かとは思いますが、最近ではZweiさんのおかげでいろんな人にデッキビルダーとして認められてきていると勝手に感じています。
しかし、改めて自分がどうやってデッキを作っているのかを考えると、あまりに直感的過ぎて言語化ができずにいました。

「このカードとこのカード組み合わせたら強いし、これと組み合わせても強い、これ入れたらもっと強い」
「枠がいっぱいになったから弱そうなこれ抜く」
40枚になったけどなんか強そう/弱そう」

正直これくらいしか考えていなかったので。
それを言語化することで自分自身のデッキビルド力を上げようというのが実は裏の目的だったりするのですが、どうせなら共有したいので、今回このような形で公開となりました。

ここまでで察した方もいるかもしれませんが、この記事は「多分私ってこんな感じの思考をしてるはずだよなぁ…」というものに基づきます。
見返してみて自分でも「へぇそうだったんだ!」ってなってる部分があるので、割と本気で読みづらいかもしれません。先に謝っておきます。申し訳ありません。
最後に。実は私はバーンメアが大好きなので例示のいたるところで登場します。ご承知おきください。

それでは、以下お楽しみください。

◆シナジーは大事という話

デッキを作るとき、個人的に最も意識しているのは特定のカード間のシナジーと、デッキ単位でのカード同士のシナジーです。
どんなに強いカードでもそれ1枚だけで活躍できることはありません
ブースト札なり、踏み倒し札なりが絶対に必要になってきます。

例を挙げると、バーンメアと灰になるほどヒート(以下灰ヒ)は非常に強力なシナジーを形成する2枚です。バーンメアが採用されたデッキに灰ヒを採用しない選択肢はないでしょう。

これは上で述べた特定のカード間のシナジーのわかりやすい例です。
しかし、いくらこの2枚が強いからと言って、赤単速攻のようなデッキに採用したとしても、当然ですがその強さを発揮するどころかノイズにしかなりません。

これはデッキ単位で見たときにこの2枚(バーンメアと灰ヒ)がほかのカードとシナジーを形成できていないからです。
この例は極端ですが、ボルシャックにバルキリールピアやワルキューレルピア、オリジナル5cにドラサイ(踏み倒し先はザーディのみ)など、似たような例はたくさんあります。
特定のカード間で強力なシナジーはあるものの、デッキ単位で見たときに色的にノイズになったり、コンボ相手を引かないと腐るしかなかったりするカード、と言い換えればわかりやすいでしょうか。
つまり、


そのカード、特定の1枚のカードと一緒に使うこと前提じゃないですか?

ここで言いたいのはたったそれだけです。
確かにその組み合わせは強いかもしれないし、それが決まって勝った試合は多いかもしれません。
しかし、そうではない試合の方が多いことが大半です。
一度デッキリストを見てみて、自分の採用したカードが想定したカード以外ともシナジーをちゃんと形成できているか確認してみてください。
もしかしたらそこに枠が生まれるかもしれませんし、その空いた枠に入れたカードで勝ちをつかむこともできるかもしれません。

◆デッキ全体をまとめるために

ここまで書いておいてなんですが、特定のカード間で強力なシナジーを形成できているのであれば、それは積極的に採用するべきであると考えています。やっぱり強いものは強いので。
したがって、当然ですがある組み合わせを使いたいのであれば、それがノイズとならないように、またその特定の組み合わせ以外でもシナジーを形成できるようにデッキを組んであげればいいということになります。

わかりやすいところでは、旅路バーンメアがあるでしょう。
灰ヒバーンメアとしてのシナジー以外にも、それ自体がジョーカーズであるという点、ダールやチキンタッタなど6コスト以下のジョーカーズすべてに対する連携など、デッキ単位で非常に噛み合いがいいのがわかります。
他にも、2枚ともツインパクトであることを活かしたツインパクトバーンメア、特に灰ヒとのシナジーを重視したRXバーンメアなど、実戦で通用するものはデッキ単位でカード同士の調和がとれているのが見て取れます。

じゃあどうやってデッキ単位のシナジーを確保するのかということですが、私がよくやる方法は最初に数枚の採用候補を決めて、それと合うカードを探す、というものです。
別段珍しい方法でもないですが、デッキを作っていてこれが一番まとまりやすいです。

例えば灰ヒバーンメアのセットとダール、ダールに早期アクセスするための「お前の相手は俺だ!ザ=デッドマン」(以下おま俺)と、安定して6マナにアクセスするための魂フエミドロを採用することに決めたとします。
この5枚を採用するならば、魂フエミドロがあるので他の候補をツインパクトから選び、かつおま俺を最大限生かすために2コストの盤面に残るブースト札を採用すればいいということになります。

また、この最初に選んだカードのいずれともシナジーを形成しないカードは初期段階では絶対に採用しないようにしてください。
デッキの穴を埋めるためにシナジーが薄くてもカードを採用することはありますが、それはデッキの強みと弱みをしっかりと理解した後の話です。
最初はコンセプト確認の意味も込めて、シナジーを重視したカード選びを心がけましょう。

まとめると、最初に数枚のデッキの根幹(コンセプト)となるカードを採用し、その方向性に沿ったカードから選ぶことで変に奇をてらったアンチシナジーなカードを選ぶ可能性を低くでき、デッキ単位のまとまりをよくすることができるということです。
デッキを作るときにありがちな「あのカードも入れたいしこのカードも入れたい…気づいたらデッキが60枚になってる…」みたいな苦労を減らせるということです。
このような悩みをお持ちで、いつもデッキの枠がパンパンになってしまうという方は、一度この方法をお試しいただければと思います。

◆デッキコンセプトを探す

上で話した通りデッキコンセプトを決定してからそれに合うカードを選んでいく、というのがデッキ制作の簡単な流れになるわけですが、まずコンセプトとは、デッキの主軸となる1~3枚のカードと、それらと非常に相性のいい1~3枚程度のカードのことをこの記事では指します。
上で話した例を使うと、主軸がバーンメア、灰ヒ、ダールの3枚、それらと非常に相性がいいのが魂フエミドロ、おま俺の2枚、以上5枚がコンセプトになっています。

じゃあどうやってコンセプトを探してくるのか、という話ですが、主軸のカードの特徴をどんなものでもいいのでリストアップし、そこから共通点だったり強力な特性だったりをピックアップして相棒を決める、というのがよくやっている方法になります。
今回のバーンメア、灰ヒ、ダールを例に挙げると、特徴は以下のようになります。


バーンメア

画像1


1.	赤単色6コストのクリーチャー
2.	ジョーカーズ
3.	緑単色3コストの呪文
4.	赤緑の多色
5.	ツインパクト
6.	S・トリガー
7.	パワー6000
8.	Cip持ち
9.	GR召喚を2回する(上面)
10.	相手の攻撃を誘導(下面)

ムシ無視のんのん

画像2

1.	赤単色の6コストクリーチャー
2.	ジョーカーズ
3.	赤5コストの呪文
4.	赤単色のカード
5.	ツインパクト
6.	S・トリガー
7.	パワー4000+4000
8.	6以下のジョーカーズ踏み倒し(下面)
9.	バトル勝利時5コスト以下のジョーカーズ踏み倒し(上面)

ダール

画像3


1.	緑単色の5コストクリーチャー
2.	ジョーカーズ
3.	パワー5000
4.	2ブーストアンタップイン+1ランデス(実質1ブースト)
5.	マッハファイター
6.	Jチェンジ6
7.	Cip持ち

ここから、ダールまたは灰ヒに早期アクセスすることが強いコンセプトであると感じたので、ダールの①の特徴を最大限生かせるボアロアックス、それを使うためのおま俺が採用候補に。
またバーンメア、灰ヒ、おま俺のすべてがツインパクトであるため魂フエミドロが採用候補に、といった感じで今回の例のコンセプトは決定されています。

他にも、
・バーンメアと灰ヒがともにトリガーである、という特徴を活かすのであればDisアイチョイスや、それらすべてを踏み倒し可能な邪王門をコンセプトにした邪王門バーンメア
・すべてパワーが7000以下のジョーカーズという特徴を活かしたドンジャングル型のバーンメア
など、強いか弱いかはさておいてこの方法で様々なコンセプトが考えられます

強いデッキができないことの理由の大半はコンセプトレベルで強くないことなので、新しいコンセプトを考えたい、というときにこの方法を試してみていただければと思います。

◆人が作ったデッキをいじるときに

今までは1からデッキを作るための方法を話してきましたが、そんなことをするのは結構骨が折れるし徒労に終わることも多いです。
恐らく多くの方がやっているのは人が作ったデッキを自分用に調整する、ということではないでしょうか。

この時、解説記事や動画を見てそのリストを参考にする、ということをすることがほとんどだと思います。実際、私もよくやります。
しかし、リストをそのままパクる前に自己流でいいから参考リストを見ずにそのコンセプトのデッキを作ってみてはいかがでしょうか。

たとえデッキが形にならずとも、デッキに起こす過程で「あのデッキはこういう動きが強いからしっかり4枚採用しよう」だったり「他の人は入れていないがこのカードがもしかしたら強いのでは」だったり、ただ参考にするだけでは生まれない思考がそこから発生します。

そのリストで回してみて4枚だと過剰だったり、試しに入れたカードが実は全然使えなかったりすることもしょっちゅうです。
ですが、そこで得た思考はそのデッキでは使えなくともほかのデッキで使えたり、環境が回った時にキラーカードになったりする場合があります
そのアドを投げ捨てるのはあまりに無駄が過ぎるといえます。

新しく出てきたデッキタイプに関しても同じです。解説記事などが出ているのならば積極的に読みましょう。
読んだ後、同じように自己流のリストを作ってみてください。
もちろん40枚まったく同じになった、とかでも構いません。それは解説記事を作者に近しいレベルまで読みこなせていることの証拠です。
リストを作ってみると、採用理由が記事を読む以上にはっきりとわかったり、動きの理解度が上がったりするはずです。

これで失うものは少しの時間だけです。

この方法だけは心の底からお勧めできるのでぜひ試してみてください。

◆人のデッキを見るときに

人の入賞デッキや自分の過去作を見ることは日常茶飯事だと思います。
それらを見たとき、リスト全体ではなく各採用カードの採用理由を考えると、案外発見があるものです。
自分の知らなかったシナジーや環境に対してクリティカルなカードなど、自分自身のデッキに応用できるものはいくらでも転がっています。


また、このリスト強そう、だとか弱そう、だとか賢い、だとか色々思うことがあるはずです。
そこで、特に「弱そう」と思ったときになぜそれが弱そうだと思ったのか、ということをしっかりと考えるのが大事だと考えています。
その原因はコンセプトレベルで弱いことかもしれないし、コンセプトはいいものの色配分がひどく再現性が低そうなことかもしれません。
大事なのはその原因を間違っていてもいいからしっかりと自分の中で言語化することです。


※弱いと思ったからといって、その製作者に直接「それ弱いですよ」みたいなことを言うことは絶対にしないでください
それを繰り返しても人のデッキの粗探しが得意になるだけで自分のデッキを強くすることはできません。
優越感に浸れても本質的には自分にとっても相手にとってもマイナスで、ただただ不快になるだけです。
けなすのは自分のデッキだけにしましょう


言語化できれば自分がデッキを作る際、いわゆる欠陥構築をすることが非常に少なくなります

自分で作ったゴミを正しくゴミだと言えればそれが成長です。

「ゴミ作っちゃった頭わりぃ」ではありません。前向きに考えましょう。
その頃には入賞構築を欠陥なく自己流にアレンジしたり、環境に刺さるオリジナルデッキを作ったりすることができるようになっているはずです。


◆最後に(どうぞ飛ばしてください)

ここまで読んでくださってありがとうございます。
駄文長文でしたが、何か一つでも盗んでいってもらえるものがあったのなら、筆者として喜ばしいことです。
何かわかりづらかったことや聞きたいことなどあればTwitterのDMにて伺いますので、遠慮せずおっしゃってください。
あと、もし良いと思っていただければ、最後に賽銭箱を設置してあるので寄付していっていただければ幸いです。
何かお返しすることはできませんし、私がただ喜ぶだけですが。
それでは、以上ありがとうございました。

ここから先は

0字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?