3か月でバーンメアのデッキを4種類作った話
初めまして。らぴさーと申します。
今回はタイトル通り3か月間の私のデッキ製作記録をここに残そうと思います。
といっても、ストーリー調に書くので、日記に近いかもしれませんが。
本文はおまけを除いて無料で読めるので、一人のオタクがTwitterのTLを数十回の呟きで埋め尽くしている光景を見に来たのだとでも思ってください。
それでは、以下お楽しみください。
1. シータドラグハートバーンメア
このデッキを思いついたきっかけは年末の大掃除だった。
机の上に散らばったカードを整理しているとき、某動画を参考にして作った3D龍解用スリーブに入ったボアロアックスの姿が目に留まった。
「せっかくだからこいつを使えるデッキを組むか。」
ここからデッキ製作が始まった。
まずVaultで緑5コスト以下の優秀なクリーチャーがいないかを検索にかける。
すると、一際目を引くカードが3種類。
「これだ。」
この3枚の間にバーンメアというカードを入れることでデッキの形を整えられると確信し、次はボアロを出すためのカードの選定に入った。
候補としては≪龍覇少女隊ハラグロX≫≪爆龍覇 リンクウッド /「お前の相手はオレだ、ザ=デッドマン!」≫の2枚。
しかし実際に採用するカードは迷わなかった。
盤面にクリーチャーが必要になるものの、わずか4コストでボアロを出すことのできるこのカードはまさに革命的だった。
ここで、2ブーストを盤面に残るクリーチャーにすることで最速3ターン目のバーンメアの着地、失敗したとしてもウマキンを中継ぎとして2→4→6ムーブをすることができるのではないかという仮説が持ち上がる。
ならばあとは盤面に残る2ブーストの選定をするだけだ。
条件を満たすカードは3種類。
≪天体妖精エスメル /「お茶はいかがですか?」≫≪青銅のバンビシカット /「我が力、しかと見よ!」≫≪桜風妖精ステップル≫だ。
デッキカラーはシータと決まっていたので、バンビシカットは迷うことなく採用。
ここまで決まってしまえば迷うことはない。
バンビシカットのガチンコジャッジ補助のためにもツインパクトであるエスメルを2種類目の2ブーストとして採用することに決めた。
以上7種類のカードに加え、ムシ無視のんのんを採用し、ウキウキでDeckMakerにカードたちを打ち込んでいくとしかし、その光景に絶望した。
大干ばつだ。深刻な水不足がそこでは起きていた。
ウマキンを中継ぎにする以上デッキから青を抜くことはできない。しかし残されたスロットは9。
このままでは青の枚数が13枚になってしまい、ウマキンの手出しが非常にしにくくなってしまう。
泣く泣くエスカルデンを2枚採用にとどめ、青を14枚確保する。だが採用するカードは何か。
バンビシカットとのかみ合いを考え、採用候補をツインパクトから選出する。
そこで目に留まったのは≪龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~≫≪機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」≫≪ポットパイハット小僧/シチュ―引き回し≫の3種類のカードだ。
しかし、ポットパイまで採用してしまうと今度は多色過多となってしまう。
2→4や2→4→6と動きたい以上、多色セットが許されるのは1ターン目のみ。
一方で、当時から環境にいたドロマーオーラのスロチェエルハロックへの回答であるこのカードを抜いてしまっては、ロックに対するカードがラッキーナンバー1枚となってしまう。
そこでポットパイを1枚採用に抑え、残る枠は4。
ツインパクトからはかみ合いのいいカードが見つからない中、採用候補の条件を「青で登場時におま俺デッドマンを唱えることのできるクリーチャーへと変更したところ、とある2枚のカードが目に留まった。
≪Waveウェイブ≫≪イグゾースト・Ⅱ・フォー≫(久しぶりに見たけどやっぱり顔文字みたいな名前してんなお前な)
この2枚の違いはコストと呪文を撃った際のオプションだ。
このデッキはGR召喚を大量にして相手を殺すデッキであり、かつバンビシカットとのかみ合いを見るとコストが高いことはむしろメリットにもなりうる。
そうしてWaveウェイブを残りの4枠に突っ込み、デッキが完成。
完成したデッキを手に、対戦を繰り返す。
しかし勝てない。
色事故が起こるのもそうなのだが、何より爆発力が足りない。
当時環境に多かったのはドロマーオーラ、ブレストドラグナー、各種ビマナ系統であったため、ドラグナーには最大値で劣る上にビマナの厚い防御を突破する攻撃力を持ち合わせていなかったこのデッキが勝ちきれなかったのも納得だった。
それぞれの対面を合計した勝率はだいたい5割ほど。
CSに出れば2-3ないし3-2で終わる勝率だ。
「このデッキは失敗だ。」
そう結論付け、しかしデッキのアイデアはそのままに、このデッキをストレージの中へとしまった。
2.シータツインパクトバーンメア
上のデッキをストレージへ追いやること約2週間、久しぶりにアドバンスの大会へ出場する機会が降ってくる。
ZweiLanceのDM大学リモート大会だ。
それまで大会らしい大会はオリジナルフォーマット以外なかったため久しぶりとなるアドバンス構築戦。
第1回フェアプロオンライントーナメントで優勝して以来、配信のあるリモート大会には環境ではなくそれを倒せるデッキを握ってフィーチャーされることの虜になっていた私は、どうせならフェアプロみたいな面白いデッキを作ろうと決心した。
そこで、先日作っていたシータドラグハートバーンメアが頭をよぎったものの、強いとはいいがたいそのデッキは使用候補から追いやった。
だが私はジョーカーズが好きだ。バーンメアというデッキタイプが好きだ。
大人しく旅路バーンメアでも握るかと考え、旅路バーンメアが紹介されているフェアプロの動画を開く。
そして、おすすめ動画欄にその動画を発見した。
「そういえばこれっぽいバーンメアを作っていたな。」
そこからの行動は早かった。
Vaultを開く。
ドラグナー環境でカウンターハチ公を作成する前に握っていたそのデッキを探す。
シータツインパクトバーンメア
自分のデッキ管理ページにはそのデッキがあった。
あくまで「覚醒流星譚の改造案」だった当時のデッキはバーンメアのための構成へと生まれ変わり、同時に最多母数だろうオカルトアンダケインやドロマーオーラ(実際そうだった)を殺すためのカードを採用するに至った。
具体的には3コストブーストにお清めを採用したり、大味な盤面除去でありスロチェエルハロックを突破するためのポットパイの追加などだ。
自分の動きを最優先しながら、しかしツインパクトのもう片面で妨害もこなせるデッキへと変貌し、対面によって戦略を使い分けることのできる対応力の高さすらも身につけた。
基本5コストでリュウセイホールor灰ヒバーンメアもしくは6コストでバーンメアの挙動をメインに据えているため、4ターン目の使用可能マナを5にしておけば初動は成功と言える。
そのため、多色セットが許容されるのが1,3ターン目なので、多色20枚もある程度許容することができた。
ブースト量が多いため、多色が多いということはむしろデッキパワー上昇につなげることもできる。
「すごいのできた。」
組み上げた時は受付締め切り前日の25時だ。
るんるんでストレージからシータドラグハートを引き出し、デッキを組み立てる。
しかし、自分のカードプールを見て絶望した。
「何でパンツァーとお清めないんだよ!」
使用率1、2位を争うサイキッククリーチャーであるBAGOOON・パンツァーと、初動兼優秀なメタカードであるステゴロカイザーの3枚目が、我が家にはなかった。
カードショップに行っている暇はなく、涙を流しながらリストを変更し、大会へと参加した。
結果は予選全勝。本戦は1没したものの配信卓にもなり爪痕は残した。
「管轄外vs管轄外。一回も解説してないデッキ同士が3‐0してるっていう。オカルトだらけの中で。」
「フェアリーさんとかが考えそうなデッキ。つよい。」
予選後にZweiさんの配信を見返し、その言葉を聞いた私は大きくガッツポーズをした。
しかし、それ以来アドバンスで戦うことは少なく、オリジナル環境用にのダムドの練習に励み、自然とこのデッキはストレージの肥やしと化した。
そして1ヶ月後、DM大学にてデッキビルダーコンテストが行われることになる。
だが当時テイワット放浪中だった私は新たにデッキを作るモチベーションがなかった。
また環境が動きオカルトとドロマーオーラが台頭してきてかつジョー星が抜けがちだったことから、かつての相棒赤緑カウンターハチ公を握りなおしていたため、それと合わせて変更前のツインパクトバーンメアのリストを提出した。
結果は、バーンメアのみ最終投票へと進むことになった。
最終結果はまだ出ていない中、最近は夜しか眠れない生活を送っている。
追記:優勝しました。
死ぬほどうれしかったし、サムネ見た瞬間心臓が止まった。
3.リースツインパクトバーンメア
デッキビルダーコンテストへの参加を終え、約2週間テイワット放浪トレーナー生活を送っていた私は、とある動画でDMに対するモチベーションを猛烈にあげることになる。
疑い半分喜び9割でDM大学の校舎へと駆け込み、デッキビルダーコンテストのチャンネルを開くと、自分の投稿に100点のスタンプが。
そしてそのチャンネル直下に「ダイリュウガン選手権」の文字。
ここまでならまだ良い。
さらにその真下。
「ベイBジャック選手権2021」
総身が震えた。
これはやるっきゃないと心に決め、作成途中だったオリジナル、アドバンス環境用の2デッキを適当に作り上げ、早速開発に取り掛かった。
そうして忌み子の子作りをすること4回。
(当時の自分のDeckMakerの画像)
国生み神話もかくやと言うほどの試行錯誤の後、産み落とした1人を大学へと放り込み、残るはダイリュウガン。
しかし速攻デッキは嫌いだし苦手で、ベイBほどにやる気も起きず20分で作成。
一方ベイBのおかげでモチベーション最高の状態にあった私はG1ベイBカップ出走の後3日の放牧を経て再びデッキの作成に取り掛かる。
このすぐ後にゾンビパルテノンループが開発され、ベイBと組み合わせたらクソ強いと気づき、しかし1人1デッキの制限ゆえにデッキを投稿できず涙を流したのは内緒。
閑話休題。
前回のシータツインパクトで手応えを掴んだため、再びツインパクトバーンメアを組み始めたが、シータカラーではどうも面白くない。
以前と似たデッキになってしまう。
ならばとカラーリングを変え、今度はリースカラーでの製作を開始した。
幸いミクセルや達閃のような強力な単色ツインパクトがいたので、エスメルと合わせて白を11枚採用することに成功。
ここにバーンメアを直接踏み倒すことのできるパワーカードのダイナボルトを採用することで、白を15枚確保。
ブースト量はシータドラグハートよりも多いため、この枚数でも十分に機能することができるはずだ。
多少ブースト過多の気はしつつも、ダイナボルトの7コストのためだと思い、メイン40枚を確定させた。
だがどうしたことか。見返してみると、デッキからPOWERを感じない。
シータツインパクトのリストが放っていたような“圧”を、ここからは感じなかったのだ。
実戦。勝てない。総合勝率は5割ほど。
シータドラグハート同様、CSに持ち込めるほど強いデッキを作ったとは言い難かった。
しかもどっかで見たことあるようなリスト。オリジナリティあふれるとも言えない。
しかし、このデッキに2ブーストを8投していたことが私の中の記憶を呼び覚ました。
4.赤緑ツインパクトバーンメア(トラップバーンメア)
「あ、これDeckMakerで見たやつだ!」
自分の過去のデッキであるシータドラグハートバーンメアに通じるものを感じ、しかしボアロとバーンメアのソウルフレンドたるダールが欠けている。
何ならおま俺デッドマンすら採用されていない。
ならば採用すればいい。ダイナボルトは邪魔だ。
白が11枚になった。ミクセルと達閃からPOWERを感じない。いっそ抜いてしまえ。
気づけばエスメルを除いて白はなくなっており、代わりにどの対面のトリガーもケアできるカタツムリがこちらを見ていた。
ならばとエスカルデンを増量し、ついに完成したのが赤緑ツインパクトバーンメア。
リースツインパクトをポイ捨てしてから30分後の出来事だった。
実戦。今度は手応え。総合勝率は6割。
CSに出れば3-2だ。オポでワンチャン、上振れれば4-1可能ラインまでに成長した。
だが、やはりシータツインパクトに比べてデッキリストから“圧”を感じなかった。
翌日のDM大学交流戦ではこちらより使い慣れたシータツインパクトを使用し、自然とこのデッキはVaultだけの存在となった。
しかしその翌週、DM大学の公認大会にレーティング制が採用される。
この機会を見逃す手はない。
だがシータツインパクトを使い続けるのも面白みに欠ける。
どうせなら新しく面白いデッキを配信卓に乗せてみたい。
そんな思いから、この赤緑ツインパクトをテコ入れすることに決めた。
デッキリストを見返す。意外にきれいにまとまっている。
だがブースト量の割には高コスト帯の動きに乏しい。
デンジャデオンのかみ合いもいまいちよくない。
そんな思いから、新たな採用候補は「単体スペックの高いトラップを持つツインパクト」から探すことに決めた。
いた。
たった1枚だけ、その条件を完全に満たすカードが。
各種トラップと最高のかみ合いを発揮しながら、自身が受け札になりかつダールを踏み倒すことすらできるそのハイスペックさに、採用は一瞬で決まった。
こうして出来上がったのが新生赤緑ツインパクト、改め赤緑トラップバーンメアだった。
問題点を挙げるとするならば、このデッキが完成したのは大会受付締め切り2時間前で、同時にもう一つのデッキを思いついてしまったことだ。
5.シータドラグハートバーンメアVer.2(シータウマ娘)
「私が騎乗したかつての名馬たちと、こんな形で再開できると思いませんでした」
あの衝撃から約3年。
ウマ娘、襲来。
その影響は少なからず私に訪れていた。
バーンメアは牝バらしい。ウマキンもウマだ。この2枚は共存させられたぞ。だが以前作ったのは弱かった。
ウマ娘サービス開始当初の私の脳内はこんなものだった。
しかしトラップバーンメアの完成によって、事情が大きく変わる。
「このギミックもしかして今だったら戦えるんじゃね?」
環境は2ヶ月前から大きく動き、ビマナ系統は姿を消し、オカルト、オーラ、ヴァイカーの3デッキが上位に存在するようになった。
俺の愛バが!ずきゅんどきゅん走り出すところを見てみたい。遅刻でも後追いしてガチ追い込みたいし、勝ったらしゅびどぅびふわーすること間違い無かった。
そこで以前とは思考を変え、最も信用をおける初動はエスメルであり、バンビシカットは5枚目以降の2ブーストであると考え、メタクリや3コストオーラ及び超次元の呪文の採用でボアロの装備先を増やすことに成功。
ツインパクトが少なくなったのならもはやツインパクトに構築をとらわれることなく自由に組める。
デッキリストを脳内に思い描き、左手のマウスがトレセン学園に指示を飛ばす中、右手でDeckMakerに青写真を投影していく。
「うまぴょい(優勝)できる!」
多色は20枚、青は14枚。
冷静に考えてまともなデッキビルダーがやる色配分じゃない。
口角を上げながら完成したばかりの2デッキを見比べ、甲乙つけ難かったため実際にアドバンスの大会にそれぞれ参加させてみて力を確かめることに。
結果、初日に参加させたトラップバーンメアがオカルトにウンダケインして優勝し、これより強いだろう(と思い込んでいた)ウマ娘に期待を寄せ、本命じゃなかったトラップバーンメアをTwitter上で公開。
死ぬほど拡散されて腰を抜かした。
数日後Vaultでトラップバーンメア関連のカードでサジェスト汚染されてて腰がどこかに吹っ飛んだ。
そして、にっこにこで出走したメイクデビュー。
うまぴょいできず。
ウマ娘の育成に失敗してしまった。
というか冷静に考えて色が頭悪すぎるのでそれはそうと言った感じ。文章化するって大事。
閑話休題。
ともあれバーンメアのおかげでオリジナル環境勝てなくなった男の物語はここで一区切りを迎える。
デッキ作成は終わり。後は実戦で勝つのみ。
DM大学アドバンスレーティング、1位を目指す。
おわりに
最後におまけとして今私が使うとしたらどういうリストになるのかとその解説を残しておこうと思います。
長い駄文でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。
おまけ
デッキリストはこんな感じ。
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