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20220517 #たかが掲示物、されど掲示物

「全力!仲間!情熱!」

中学校って特にこういう言葉が大好きなイメージあります。

いや、いい言葉だし大切ですよ、間違いなく。ただ、万能じゃないですよね。無思考で使っていないかい?と問いたい。

そして、単に私の好みじゃないです。

そして、私が今日やった仕事は【全力で○○する学校!】みたいな掲示物の作成です。

親愛なるボスからの依頼なので全力で取り組みました。メッセージからして暑苦しいし嫌でしたが…笑

場所は正面階段の縁?段?のところ。正面階段なので、まあ目には入る位置。ただ、私は一切聞いたことかなかったので、生徒にも浸透していない目標なのだろうなと察しがつきます。

そのような状況から察すると、掲示物というよりは「空間を埋めるための飾り」というイメージ。階段ボロボロなので、それを隠しつつ、あわよくばメッセージ性も付け足したいみたいな感じで受け取りました。

このように自然と目にはいる位置の掲示物は、毎日見る人にとってはかなり早い段階で「景色」と化すのであまり効果的とは言えません。ただ、来客には効果的と言えます。指導課訪問的なもので褒められやすかったりして、管理職はこの手の掲示が好きな方も多い印象あります。(本質的とは言いがたいですし、「手がかかっている=良いもの」という昭和平成の負の産物とも言えます)

そして、私がイメージした掲示物のテーマは「ポップ」です。暑苦しいメッセージは暑苦しいフォントだと圧が強くなりすぎます。登校してきて最初に見る掲示物が圧たっぷりだったら、私なら回れ右して帰宅したくなります。なので、ギリギリまでポップにゆるく(メッセージとのミスマッチ起こしすぎても意味不明になるのでバランスは大事にしながら)デザインしました。色合いもビビッドすぎず淡すぎず、ビタミンカラーでかわいく元気が出る感じに。

「ポップ」は、お店にあるPOPとも掛かっています。私はPOPが大好きで、特にビレヴァンやドンキのやつなんて大好物です。

POPの良さって、景色の一部になっていた商品が主役になれるところですよね。知らなかった魅力が知れたり、興味を持てたり、「これ求めてた!」って知れるところ。

この掲示物も、生徒や先生方にとってはすぐに景色と化してしまうことでしょう。でも、このメッセージは校長先生にとって伝えたいこと。ふとした機会に、景色から「メッセージ」に戻ってほしいという願いをこめて。

さて、こんなに考えたところで誰も見ちゃいないし気づかないのです。依頼主のボスだって「いやいや、全然こんなに真剣に考えてくれなくて良かったのに!10分くらいで適当に作ってほしかったのよ」って思うと思います。でも仕方ないです。私はこういう人なんですから。

校内にひとりくらい、全力で掲示物デザインしてる変人がいても良いじゃないですか。


おわり




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