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明かし

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俳句と短歌を束ねました
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#写真

夕庭のほのかに白し夏の蝶

苺『桃の香』

白南天

イチイの木の雪景色

燕 ツバメ

春の月さして夕をば匂はしめ

雪晴や早朝の庭鮮やぐる

大年の静寂(しじま)に香るパール柑

転(まろ)びたる里芋の葉の雫にて庭の静けさ朝に至れり

朝涼し露草の濃き花色を真似(まぬ)る濃雲(のううん)雨を忘れて  

※濃雲:厚くたれこめた雲

姫女苑な油蝉は羽化しつつ花の香にして色少しづつ

加加加加加目覚まし庭の青蛙

うぐひすの声する今朝やクローバー庭に四つ葉と五つ葉並び

暮れ初(そ)むる梅の古木の芳魂(ほうこん)や枝には月を染(そ)みゆく藍を