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農園に黒の暗殺集団現る!

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私は一仕事を終え、外に出た。
とは言え、まだ4時くらい。外はまだまだ明るい。

と、目に映るバグらしきもの。
土の上を黒い線が動いている。
自然の中ではひときわ不自然な真っ黒。

「なんだあれは?」

と何度か瞬きしたところで消えない。
どうやら目の錯覚ではないらしい。

それどころか、サーーーーーとわずかに音がする。

頭の中では一瞬
「アリかな?」
との思いもよぎるが、
「いや、あんな大きくて幅の広い隊列アリではないだろう?しかも移動する音が聞こえるなんて聞いたことない

と否定してみる。

スクリーンショット 2020-08-23 13.38.16

これは近くで確認しなければ、とみだりに近付いた。
そしてiPhoneを構えて撮ろうとした、その瞬間、バッァっと広がる隊列!
「やっぱりアリだった!」
と思う間も無く隊列が形を変える。
直線だった陣形は円を描くような陣形へ!
円を中心に衛生部隊が周りをぐるぐると警戒し始める。

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「ウヮ!どうした!?」
っと思った次の瞬間、左手親指の付け根に激痛が走る!

「!!!!!?」

「痛っ!!!」

外敵が近付いたと判断したこの真っ黒な暗殺集団は、一気に辺りを警戒する体制に入り、指の元まで登り一撃を喰らわしたのだ!!

私は思わず左手をはたき、一歩後退。

すると一瞬にして隊列を戻しまた移動し始めた

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この黒さ、大きさ、そして素早さ。
そして強烈な一撃!
さらに総数はアリにしては本当にごくわずか。
まさにエリートの暗殺部隊のごとく。

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初めて見るアリに、それでも負けじとマクロレンズを持ち出し撮影。
見るからに強烈。
長く強そうな脚、そして大きな牙(写真では見れず)。

そしてその牙には毒が塗られているのか、未だに指が痛痒い。

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外敵がないと見るやアリたちは何事もなかったかのように、サーーーーッという音とともに雑草の中に姿を消した。

そして、私の左手には痛みだけが残った。


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初めて見る種類のアリ、そしてその引越し。
普段どこにいるアリなんだろう?
普段姿を見せないあたりもやはり暗殺集団を思わせる。(忍者のようなアリだけど、忍者アリというと急にチープに見えますね。)
iphoneを構えたのもそれほど近付いたわけではないのに察知されました。
多分隊に混ざらず隊の周りを偵察する偵察部隊もいるんでしょう。
なかなかカッコいいアリの集団でしたので見るのは面白かったですが、痛いのは嫌ですね。

皆さんはアリの引越しを見たことがありますか?
私は田舎出身ですが引越し自体はラオスで初めて見ました。
なぜかラオスのアリはこの品種に限らず引越しをしょっ中していてます。
この前はコンロの下に作り始めていたらしく、火をつけた瞬間下からバーーーーーってアリが広がりました 苦笑

ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

以上、自然の中で暮らすのも楽じゃないぜ〜の会でした。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。