#おうち旅行 インドネシアの世界無形遺産バティック
#おうち旅行 と言う企画があるということで第二弾。第一弾はこちら
今回はインドネシアへトリップします。
バリ島とかメジャーなところはどなたかにお任せして、私はちょっと普通の観光では行かないだろう、ディープな旅へお連れします。
バティックとは?
タイトルにあるバティックってなんなの?という人も多いかと思います。
一言で言うと「ろうけつ染め」
インドネシアは世界でも類を見ないほどろうけつ染めの技術が高い。
なので今は世界無形文化遺産に選ばれているそうです。
詳しく述べると延々と書き続づけると思うので、日本でいうと友禅に近いと思ってもらえばいいです。
そんなわけで今回は、場所ではなく技術の旅へお連れします。
移動はもちろんベチャ(自転車タクシー)ですよ〜
ジャカルタから最も近いバティックの町「チレボン」
ジャカルタから電車で東に3時間半。そこに一大バティック産地チレボンがあります。チレボンの町といえばオランダ統治を思わせる赤煉瓦屋根にセレメ山。いつもこの朝の景色に癒されながらバティック職人のいる街道へ繰り出してました。
職人さんの家でよく見られる風景がこちら。
染めた生地を乾燥させています。
これはチャップという銅板によるろうけつ染めの技術。
一つの銅板だけで数キロあるんです!かなりの力仕事。
そんな銅板自体がすでに芸術品。
やっぱり綺麗。
ちなみにチレボンは別にこの銅板の町ではなく、色々なバティック職人さんがいます。実際私もその中でとっても腕のいい信頼できる職人さんに手書きのバティックをお願いして作ってもらっていました。
漁師町のバティック インドラマユ
そんな職人さんが教えてくれたバティックの町インドラマユ。チレボンから車で1時間。この町はバティックをよく知ってる人でもほとんど知らないだろうなぁという町。ちなみに漁師だけでなく造船もやってます
なので漁船がいっぱい。カラフルな感じがインドネシアらしいですね。
そんな町のバティック職人さんのカーテン。モチーフは魚にクラゲに、ほとんどが海のモチーフ。
ここではトゥリスという手書き手法を見学。漁師町らしく、おおらかな性格からか、太いろうけつで素朴な味を出しています。
これがチレボンの私が最も信頼している職人さんの手書き。比べてみると細かさの違いわかりますよね?まぁ彼女はチレボンの中でも特別に技術が高いのですが。
旧都ジョグジャカルタのバティック
他にも色々と地域ごとに特色があるのがバティックの面白さなのですが、全部紹介してると延々と続きそうなので、最後ここは外しちゃいけないでしょうという町ジョグジャ。
そう。あのボロブドゥール遺跡のある町。(ここも日中死にそうに暑いです)
ジョグジャは旧都でここの王様への献上品として技術が栄えた町。
染めは全て草木染め。おそらくインドネシアのバティックで一番高級なバティックになるんじゃないでしょうか?
若手バティック職人のバユ夫妻。後ろにかかっているバティックの色がこの町のバティックの特徴的な色。
今や売れっ子作家で、大先生になりましたがこの頃(5年ほど前)はまだ素朴な感じが残ってますね。
ついでなのでプカロンガン
最後と言いつつ、やっぱりプカロンガンも外せないだろうということで。
チレボンから車でさらに3時間東に行ったあたりにある町。プカロンガン。
白いモスクが綺麗なこの町は昔バティックの着物をたくさん作っていた産地。
今でもホコカイバティックというのがあるのですが、それはもともと奉公会が好んだ柄いきのこと。
ちなみにこの町には先ほどのチャップの銅板を作る工房もあります。
そんなわけで、本日はインドネシア・ジャカルタ島のバティックの旅でした。私も写真眺めながらなんだか懐かしい気持ちになりました。
サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。