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洋なしのお話

洋なし皆さんは好きですか
働いていた頃はいつも洋なしの缶詰をストックしていました。
お店によってこだわりがあったけれどシロップ漬けになってて
それを使うのが普通でレシピ本にも缶詰って書いてあるのが主流。

そんな時郵便局の産直品お取り寄せ便でラフランスを見つけました。
まだネットがなくて調べるにもそういった特集の本を見て
電話とFAXで問い合わせて時期や注文方法を教えてもらい
お願いしていました。

でも生でおいしく食べられる状態で発送されるため
お菓子に使うにはもう少し早めでとお願いしたり
使い方も説明をしてサイズも規格小さめとか手探りしましたが
年に1度忘れてしまって5Lサイズも初めて見ました。
またそれらを煮ると実が茶褐色に変色したこともたびたび。
なぜ??の連続で解決策はいまだ謎です。

それから数年長野県や岩手県からリンゴと一緒に早生の
オーロラを頂き大きさがよいものに出会えて
マルゲリット・マリーラ、ゼネラル・レクラーク、レクチェ
シルバーベルと色々使ってみて、ブランデーワインに出会って
毎年楽しみだったのが2、3年で見かけなくなってしまいました。

洋なし 大きさgも同じくらい 見た目の違いははっきり

今年も見つけたけれど移動八百屋でタイミングが悪く購入を断念
でも赤さび色した「メープルレッド」と「バラード」を見つけて
今回食べ比べとしてタルトを焼きカット販売にお出ししました。

コンポートにしてアーモンドクリームを入れた生地で焼くタイプ。
私はクラフティータイプよりもこちらが好きなので。
同じ配合のシロップ(レモンを少し入れて)作り
縦2つに割って入れたお鍋にかぶるくらい入れ落し蓋をして煮ます。
その時種も皮もむいたけど一緒に。
するとメープルレッドの方は皮の色がほんのりつきました。

そのまま少し食べてみたけどどちらも酸味はなくて薄い甘さ
このまま食べても好きな味。もう少し追熟したら
洋なしのショートケーキでもと思う感じ。
(ただそれだと色が変わるので翌日はおいしくない)
煮えたらシロップにつけたまま冷まし、
シロップを濾して冷蔵庫で焼くまで寝かせました。
(香りと実の状態がちょっと違う)

一晩ほど寝かせて準備したタルト台に水分をペーパーで取って
同じ量、スライスもほぼ同じにして
アーモンドクリームの上にのせ焼き上げて(同時オーブン)
シロップを煮たものを上に塗って仕上げました。

焼き上がりをカットして

見た目の違い・・・わかるかなって写真を何枚か撮ったのですが
メープルレッドは色がほんおりつきました。
食べ比べると・・・メープルレッドは実がとても柔らかく
生地と一体になって香りもよく優しい味がします。。
バラードはクリームになじみ食感は少しざらつきが残る感じ
でも固いわけではなく癖もなく飽きのこない味かな。

今回追熟までこだわらずにコンポートを作ったので
バラードはあと1日寝かせていたらまた違ったかなと思いますが
それをしたら煮たとき実が変色を起こしていたかもなので
ベストな状態で比べることが難しいなと思いました。

最近他店を食べていませんが アクセントにバニラや
コンポートにする際白ワインを使うなどしているところもありましたし
アクセントにラズベリーを散らしているところもあったかな。
多分何と合わせてもけんかすることがないのは
洋なし全般に言えることだと思いますがこの素朴な味を
色々アレンジする前に皆様と共有できてよかったです。

ラフランス以外 またシルバーベルは多分見つけられると思うけれど
同時の違う品種となると難しいかもしれません。
見つけられたらハーフ焼きで紹介したいと思います。


記事を読んでいただきありがとうございました。お菓子を作って販売するほか試作のための食材購入にあてるためにサポートいただけたら嬉しいです。おいしいお菓子のレシピや動画なども頑張りたいと思います。