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パイナップルケーキのはじまり

勤めていた頃、決められた八百屋、製菓食材卸から頂くカタログを見て
食材を揃えたり買ったりしてメニューを考えていました。
当時は1年出せるお菓子を数種揃えなくてはならず
輸入のフルーツ缶詰は欠かせませんでした。
洋なし あんず パインは缶詰が主流だったころ。
フィリピンのおいしいパインを食べてみないと
頂いたのがきっかけで芯までおいしく食べられるものがある
しかも日本では沖縄で栽培されているよとどこともなく
つながって送っていただくようになりました。

当時はインターネットなどピー・・と電話回線を使ったもので
常時接続などない時代で今思うとなぜつながれたのか不思議なくらい
探しているという言葉が次々と人をつなげてくれました。
西表パイン園の川満さんともそんな出会いからでした。
電話でおばあとつながった時にはもう英語以上に
言葉が通じなくてびっくりしたのを覚えています。

生のパインはとてもおいしいですが追熟はしないので
完熟の状態で届きますので保管はとても気を使います。
そのままパインをカスタードクリームの上に飾ったタルトは
とてもおいしいですが発送には不向きで食べにくく
寒天で固めたりもしましたが販売日は限られてしまいます。

コンポートにしてゼリーやココナッツと合わせたデザートにしても
パインはゼラチンで固めたものとの相性が良くないので翌日崩れてしまう。
などなど試行錯誤していたとき台湾のパイナップルケーキを見つけました。
お土産で人気があると聞いて食べ歩き、原材料を見て試作。
型がなかったのでプリンカップや自作したりして何度も焼きました。

私のパイナップルケーキ🍍は

 〇パイナップルを刻んできび砂糖を加えて餡を煮る。
  でも餡と言っても以外に水分が多いパイナップル、
  出来上がると量が半分くらいなるしパイン自体も甘いため
  砂糖は市販よりも本当に少なくなってます。
 〇冷やしておいしい生地
  日持ちよりも日本では夏に旬を迎えるので
  タルト生地のように硬くならないものにしたかった
 〇パインが表に出る味に
  パイン!と生地のバランスを考えてできるだけパイン餡を多く
  イメージは回転焼のような感じで卵を使わずココナッツを加えました。
 
今現在も レシピの改良と焼成時間や温度は調整して
そして日本でも型を取り寄せられるようになり
今の四角になりりんごでもこのケーキを焼いています。

ここ数年、台湾のおいしいパイナップルも見かけるようになり作るようになりました。国産と食べ比べても楽しいかなと思っています。
ぜひご賞味くださいませ。
パインは8月まで 9月からはりんごになります。

パイナップルケーキ
りんごのケーキ


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