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明るい西日を眺めながら

 2024年5月31日、金曜日。5月最後の1日。
朝の天気は最悪で、しつこい頭痛で目覚めた後改めて瞼を閉じました。
悪天候の時は体調が悪くなりやすい上に、月経の時期も近づいているのでどうにも体が重たい始まりでした。

 体は重たくとも、今日は予定があるのでどこかしらで体調を整えなければならないので、とりあえずしっかり休むことにしました。休みながら、今しか出来ない整え方に感謝しつつ、変わりなく続く就職していないことへの複雑な気持ちに薄く浸かります。

体調も、働くの?どうするの?って気持ちも、時間が解決するでしょう。

 昼過ぎ、2階に向かう階段の窓からやわらかな外の光が注ぎ、室内で反射して強すぎない優しいあかりになっていました。

すごく幼い頃には、強い光のようになりたいと思っていたのに、すっかり様変わりして、この室内をぼんやり照らすような、そういうあかりになりたいと考えるようになりました。世の中の無常に触れてこうなったのか、身近な無上の幸せに触れすぎて程よく納まるところを見つけようとしているのか。

 軽めの昼食を終わらせ、体の調子はやっと半分。日中をすべて安静に費やしたとして全快にはならないでしょうが、予定があるので、顔を整え、着替え、外出の準備をします。

 歯科にて。定期的な診察とメンテナンスをうけながらポツポツと語る歯科衛生士さんの話に今日の私の姿が重なります。自身が完全な健康を手にしていない時、世の中の身近なすべての人がテンプレのような満ち足りた生き方をしているように羨望と嫉妬の感情を抱くのですが、そうではない。それぞれの問題と対峙しながら生きているのだと認識を正されました。

 帰路の道、好きな音楽と、子どもさんの声。
1日の終わり前に、体調はやっぱり万全ではないけれども良い日だったと思うのでした。


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