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完成するまで:あなたのためのバターナイフ

 やっと商品も公開できましたので、バターナイフくんについて思ったことをあれこれ。

小物加工用に久しぶりに電動糸鋸を使う

 今までにBASEショップに公開していた、リングホルダー・コースターなどは工作機械を使わず、粗取りは手鋸でカットしていたのですが、今回のバターナイフは電動糸鋸を使って板から切り取りました。

家具作りを練習しているのに、電動糸鋸使わないのー?と思われる方もいるかもしれませんが、あちらは使っている材が全く分厚いので、曲線を切りたい時にはバンドソーというものを使っています。

気になる人は検索してみてください。まあ、危なそうなやつです。

 こういう道具で曲線を切り出す時にやることは大体一緒なのですが、電動糸鋸の感触を思い出すのにバターナイフ2個分くらい失敗しました。刃が進む速度感に慣れなくて、切りすぎたり逆に曲線がうまく出せなかったり。細かく力強く動く糸鋸の刃に引っ張られる木材を抑えながら、悔し気な形相をしていたでしょうね。

「あーこれ失敗もっとするかもなー」

と思い始めてから、頭と手元が落ち着いたのか理解したのか、3本目を切り出した時にかなり綺麗に出来ました。そこからは特に大きな失敗もなく切り出し作業はスムーズに終わりました。

バターナイフの制作意図

 ご家庭によっては、バターナイフを使うことは無いかもしれませんが、私は子どもの頃から使う側の環境でした。金属で出来ているバターナイフを使っていたのですが、外出先の飲食店で木のバターナイフを使った時に子ども心に使い心地がいいな。と思ったことがありました。パンへの当たりが柔らかく、塗りやすいって思ったんですね。その感覚を思い出したいなぁ。と、試作して使った所、やっぱり使い心地が良いと感じられたので、ショップにも置いてみよう。と思ったのでした。

試作の時に試した指の配置位置への溝も、フィット感がよかったので少し調整した上で掘り込みました。

試作したバターナイフも使い心地は良いのですが、もう少し薄くしてもよいかな?と思いショップの商品は0.5mmくらい薄くなってますね。薄くしすぎると変形(歪み)の要因にもなるので悩みますね。。。。

 そして、全体的に角がないようにしています。
ここはこだわった部分です。というのも、実父がもう何年も病気の治療を続けていまして、皮膚感覚の変化により僅かでも角があるものを使うと痛みを小さくとも感じると話していたのを覚えているのです。
物を触る感覚も、人により違いがありますよね。病気の治療等で、そういう部分の感じ方が敏感になっていたとしても、使いやすいようにと考えて滑らかな作りにしました。引っ掛かりがあった方が手にフィットするという人もいるかもしれませんが、今回のバターナイフは柔らかな触り心地を追及してみました。

考えていること

 商品名を「あなたのためのバターナイフ」としましたので、売れるようであればサイズ展開も考えています。今回のサイズは私の手のサイズから考えたものなのですが、これまた人により手のサイズも異なるでしょうから、小さめサイズ、大きめサイズの2種が展開できるといいですね。

また、滑らかな作りも悪くないのですが、人によっては少し角があった方がよいと思う方もいるでしょう。そういうタイプも開発出来るといいですね。

とにもかくにも、世の中のバターナイフ需要がどの程度なのか分からないとどのような間隔でどれくらいの量を作ればいいのか判断つかないので、しばらく様子見です。

こちらの記事をお読みになって、商品に興味が湧きましたらBASEのショップをご覧になってみてください。手作りゆえの、世界におひとつ限りの品物を可愛がってもらえれば幸いです。

頂いたサポートは、木の小物を作る際の資金にさせてもらいます('ω')