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過去と現在のメイキングと解説。

こちらの記事に載せたイラストが自分でもお気に入りなので、メイキング……というか、解説的なものを書いてみようと思います。
メイキングにしようと思ったのだけど、容量が大きすぎて保存できなかった為に、レイヤーを結構統合してしまっているので…メイキングとは言い難いかもしれないです。

興味があれば、お付き合いいただけると嬉しいです。


① アナログラフ

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この構図で描こうと思いついたのが、9/1のライブで『gift』を聴いていた時だったと思う。FOVのファイナルライブで歌っていた姿を思い出して、目の前が滲んで見えなくなった瞬間だった。
そもそもこのライブ前は、正直全然時間がなくて…今回は記念絵描けないかなあなんて思っていたんだけど。ライトに照らされて真っ直ぐ立ってる姿を見たら、ぼんやりとこんな構図が浮かんでしまって「描きたい!!描かせてください!!!!!」という衝動でいっぱいになってどうしようもなかった。
解散して以降もあの頃の曲たちを、こうして大切してくれる姿を表現したかったんだなー。過去と現在の背中合わせ。


② ラフを取り込み→デジタルでラフ

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クロッキー帳にざかざか描いた上のラフを撮影して取り込み、デジタルでラフを練り直す作業。
9/1の浅岡さん(右側)はもうね、記憶が新鮮なうちに描かなければ!!!!っていう状態で…ネタバレ禁止令が敷かれてるもんだから情報ゼロだしステージレポも無いし。唯一の資料が自分の脳内にしか無いので、とにかくこの記憶が鮮明なうちに形にしなくては!とものすごく慌てて描いた。
その所為か…さっき配信見て確認したけど…細かいところ色々間違ってる。

ファイナルライブの浅岡さん(左側)を描くために、こっちは映像とDVDのパッケージとかブックレットとか駆使してやってたんだけど、映像見ながらぼろっぼろに泣いてしまって全然進まなかった。
はねはねの後ろ髪がとても好き。でも描くのは大変。


③ 線画ペン入れ

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えっ……と。過去と現在の繋がりを表現するために、交差するマイクのコードを描きたかったんだけど……資料を集める段階でファイナルのDVDを確認していたら「えっっっっっっっ……ワイヤレス……だと…!?」となってしまって、計画が破綻しました。なので、二人を包む一本のコードになっております。
この辺りはもう、浅岡さんの新旧問わずあらゆるお写真…それこそ先日発売になったライブフォトも含めて…をかき集めて、穴が開くほど観察しながら描いた。
実在の人物を描く時は、せめて雰囲気だけでも似せたいという想いから、歌ってる時の表情の癖みたいなのをなんとか見つけてみようとしている。だから9/1の資料がない状態では、あのライブフォトの発売は本当、本当に助かりました……!
構成の都合で、ファイナルの方を少し上にずらして配置。


ここからレイヤー統合してしまっている箇所があまりにも多いので、各部分の解説にしようと思います。


④ FOV FINAL LIVEの方

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この構図を思いついたのは『gift』のときだったんだけど、今回のライブでそこかしこにあの頃と同じ所作があったのでどうしようかなと思って。でも右側はスーツなのが確定しているので、色合いが被らないようにとDVDでいうところのdisk1の方の浅岡さんにした。
明確にご本人の口から「ファイナルと同じ動きをした」って仰ってたのもあって、『ナチュラル』のときを意識している。
見栄えの都合でマイクを左手に持たせてるんだけど、ご本人は過去も今も右手に持ってらっしゃるから うあーどうする、反転するか…?と思ったんだけど、映像を確認したらその『ナチュラル』の時に左手に持ち替えている場面があって、ついガッツポーズした。
以前描いた時も感じたことだけど、この柄のシャツほんと…どうしていいかわからん…何柄なの… テクスチャとか柄素材とかもなんて検索していいか分からないから全部手描き。クレヨンブラシで。



⑤ extra rare selectionの方

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あの、ツーブロックって描いたことなくて。刈り上げてるであろう部分をどうしたもんかと思案した結果、肌をギリギリまで塗ったあとその上から、透過度を上げた水彩ブラシでちょこちょこちょこちょこ塗ってみた。意外とそれっぽく見えるから驚き。
マイクを持つ手とスタンドを支える手がとてもとても好きなので、ここはかなり時間をかけた。でも配信が始まった今なら、もうちょっと描き方あったなーと思ってる。
ファイナルの方は柄のシャツだけど、こちらはがっつりスーツなので、意識的に肩幅広めにしたり腰を広めにとったりしてる。メンズのスーツって普段の服よりがっしりして見えるので。ほんものはもっとかっこよく着こなしてるんだよなあああああ……スーツ好きだけど描くのが苦手だもんで、実はあんまり満足してない。


⑥ 背景

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背景に絶対これは入れたいと思っていたものの、こればっかりは私の記憶だけじゃ再現できんぞ…?と思っていたら、公式様がインスタに一枚写真をあげてくださったのでとても助かりました。
多分探せばフォントは入ってるんだろうけど、手書き感を出したかったのであえて文字も水彩ブラシでムラが出るように描いている。
全部白ではなく、一度薄めの水色で色をつけてから、濃いめの水色で全体の影をつけて、
その後乗算レイヤーで細かい影を、発光レイヤーで照明が当たってるだろうところを、全部青系統で色付けした。
どっかで言ったんだけど、私は多種多様のブラシが使いこなせないので…上にあるシャツの柄とか以外は、エアブラシと水彩ブラシでしか着色できないんです……使いこなしたい……。


⑦ 人物に光を当てる

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次に人物のレイヤーを重ねて、全体的に光と影を入れる。影は乗算、光は発光レイヤーにするので、実は全く同じ色を重ねてるのにここまで変わるんだからすごい。最近覚えた。
やっぱりブルーのライトだよね…ステージを見てても一番印象が強い、青い照明。
ここですごく頑張って描いたファイナルの方のシャツの立体感が隠れてしまったので、

ついったで荒ぶってみるなどする。


⑧ 調整する。

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最後は角度を調整したり、文字やサインを入れたあと、全体的に青のオーバーレイを入れて完成ー。最初は引きのままで載せようと思ったんだけど、あんまりにも平坦で余白が余分に見えてしまったので、あえて斜めにしてみた。
結局ついったでは引きの方もアップしたんだけど、最終的には好みの問題かなと思う。引きの方は当日の自分の目線だから、思い入れは強いんだけど。
かかったのは大体5日間くらい。ライブ中に思いついて、配信開始までに描き上げなきゃーーって焦ってたのだけど、間に合ってよかった……。


そんなわけで、なんの参考にもならないメイキング及び解説でした。
私はこれだけ時間をかけて推しを描けたので、とても楽しかったし達成感もある。
ただなんというか、私には絵を描く技術的なものはわからないので、ほぼ感覚でやっている部分が大半で……あとは推しへの愛のみで描いているので……
おそらく同じ手法をもう一度再現することは、私にはできないだろうな。なんてこった。


まさかのご本人にも届いてしまったので、頑張ってよかったと思いつつ…あまりにも恐縮で、ここ数日感情が忙しい状態だった。

以上、ここまで読んでくださった方がいらっしゃるなら、ほんと……なんの解説にもなってなくてごめんなさい、私の推し活を見せただけの文章で…。ありがとうございました。



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