半端な覚悟では足りないライブの話。
横浜にて行われた、FIELD OF VIEW Billboard LIVE
その第一部に参加してまいりました。
煌びやかな照明と、丁寧な接客と、素敵なお食事と
会場を彩るあらゆるものが全てなんというか…ライブハウスのそれとは違っていて
一緒に行った家族も、会場に足を踏み入れると同時に「おおお！？」と驚愕する程だった。
でも、優雅でしっとりとした雰囲気のライブではない、と覚悟して行ったので
激しいライブを受け止める覚悟は出来ているぜ……！と身構えていたので…
大丈夫だと思っていたので……
一曲目から『still』が来るとは思わんじゃん。
大好きで大好きな曲から始まるなんて、衝撃と幸せと動揺と感激と
ぐっちゃぐちゃですよ私は。
FIELD OF VIEWの紡ぐセトリには、生半可な覚悟じゃ受け止めきれないパワーがあったことを実感する。
その後の『SPECIALLY』も、イントロが流れたとき変な声が出るのを抑えきれなかった。
私が色んな人に聴いてほしいと常々思っている、FIELD OF VIEWの激しくて格好良くて色気を感じる部分。
私がものすごく好きな、FIELD OF VIEWの持つ多面性。
青色の爽やかさしか知らない人に、彼らの赤色を知ってほしい。
改めて言うけど、令和のFIELD OF VIEWは本当に格好いいよ。
『きっと』が好きでライブに着いてきてくれた私の家族に、上の2曲を聴いてもらえてよかった。
下手側だったので、マニピュレーターさんとベースさんがとても良く見えたなあ
『抱きしめたい〜Everynight everyday〜』のときのhanaさんの動きがめちゃめちゃ格好良くて、すごくダンサブルで、思わず見とれてしまった。
ペンラふりふりしてる可愛いお姿や、コーラスの透き通った声とのギャップやばあ。そんな姿を隠していたのか……！
『君がいたから』ではViewのお二人を除いて他の方々は静止していることが多いと思うんだけど
ベースの飯塚さんの立ち姿がもう、すごい…すごく美しかった。
静の美しさってこういうやつだ……！って感動した。
立ち方や表情、すべてを使って曲を作り上げているって、本当にすごい。
あと、アコースティックコーナーものすごく嬉しかった。
過去の映像でしか見たことなかったから、すごく羨ましかったんだ。あれを体験した人たちが。
メンバーが座って、目をあわせ合って作り出すあの空間。
合わせた呼吸が本当にぴったりで、なんだか暖かくて……眼の前で見られる日を迎えられたことが本当に嬉しい。
『Someday』浅岡さんの強い強い高音と、優しげな小橋さんのコーラス、震えたなあ。また一つ夢が叶ったんだ、って打ち震えた。
阿吽の呼吸、みたいな、長年やってきたからこそできる一体感が、会場を包みこんで 本当に気持ちよかった。
ところで、私には今回の『大空へ』がすごく切なく聴こえたんだ。
逆光とあのイントロを感じた瞬間、あれ……あ、なんか……終わってしまう……って、すごく苦しくなってしまった。
浅岡さんの声が余りにも遠く近くに響いて、誰にも余すこと無く伝えようとしているようにも見えて、
これで本当に、FIELD OF VIEWっていう夢が消えてしまうんじゃないかとすら思ってしまった。
私は解散ライブは映像でしか見たことがないから、あのとき涙した人たちの気持ちはわからない。
でも、いろんな日々のライブを、最初のLive Horizonや解散ライブのあの日を思い出したと、浅岡さんが仰っていたから
それが歌声に乗って、体験したことのない切なさまで受け取ってしまったのかなと思った。
大サビ前の一瞬の無音、そしてその後の小橋さんの強いシンバルの音が、余計に心臓を揺さぶって仕方ない。
大切にしなきゃいけないんだ、一瞬一瞬を。
この大好きな人達の下へ足を運べる機会が、本当に何度あるかなんて誰にもわからないんだから。
いつか来るかもしれない終わりを、先んじて受け取ってしまったような感覚に、
私はこれからも、好きになったこの曲たちを、大事に聴いていきたい
そんなふうに思ったのです。
ビルボードという会場で…名曲を冠したカクテルが出たり、小橋さんも浅岡さんもグッズが出たり、どこか浮かれ気分でお祭りみたいに迎えた当日だったのだけど、
いざこうして全ての曲を全身で浴びてみると、FIELD OF VIEWとその楽曲の存在が、私の中でこんなにも大きいんだと、とても強く実感したライブだった。
1番好きな曲で、今回も衝撃を与えてくれたこと。
叶うことはないと思っていた夢を叶えてくれたこと。
そして、この一瞬の大切さを実感させてくれたこと。
私は絶対に忘れたくない。
可愛くできて満足。
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