有難うが絶えない音楽の話。

本日はユヤックストバビックスVol37,38
下北沢にある 空飛ぶこぶたや というお店で行われたライブに、行ってまいりました。

多分にネタバレを含みますので、これから配信を見られる方はお気をつけください。



あれほど客席とステージが近い場所は本当に初めてで、
アンプを通してない弦をはじく音すらも聴こえるのでは、と思うくらい 音楽がダイレクトに伝わってきたような気がする。

特に『Be wind』の間奏のとき、ほんとに心底 ぅああああ……馬場さんのギターめちゃめちゃ格好いいーーーーーーーーって感動してしまった。
眼の前で喰らう、力強くもきらきらとした音圧が本当にすごい。

『星のかけらを探しに行こう』もそうだったけど、1番と2番でやり方変えてくるだとか、ラストのサビ前の間奏のパワーだとか、馬場さんの演奏に引き込まれる勢いを改めて体感したような気がする。


昼夜で違う歌い方をされた『星降る夜に』を考えてみる。
徹底して引いて、張りたいところも我慢して歌われた夜の部だけど
なんというか、想像の余地が その可能性が拡がった歌い方なのかなあと、今日聴いてて思った。
聴いた人が、ここ自分と重なるなあと感情移入しやすい…という感じ。

だからこそ、馬場さんが仰った「浅岡さんのファンの人たちがこういう気持ちだったら」っていうのが思い出されると、
私が浅岡さんの歌に支えられてることとか 好きだって気持ちが届けばいいのにって思いとか
そういうのが歌詞のひとつひとつと重なる部分が見えてくるようで
あるある…私もそういう思いになるなあ…と思ってるうちに
なんかこう、好きな人に送ったファンレターをその本人に歌われてるような気持ちになってしまった。

昼の部で聴いた時は、今でも天窓を思い出しているのかなあとか、ユヤバビにとっての原風景ってこんな感じなんだろうか、なんて思っていたのに
一転当事者として矢面に立ったような心地がした。
歌い方ひとつでこんな、照れくさいようなむず痒いような気持ちにさせてしまうのか。
そんな風に采配する馬場さんの力量がすごいし、対応する浅岡さんの歌声もすごい。
なんだこれ、見方変わったぞ。


新曲なんですけども
まず『夜の海を歩きながら君のことを考えてる』
あの……私浅岡さんのあのファルセットが大っっっっっっ好きなので……
もう有難うございます!!!本当にありがとうございます!!!!!!という気持ちにならざるを得なかった。

『君と歩きたい』の粒立った早口のAメロもすごく好きなので、それぞれの新曲がどういう形でアルバムに入っていくのか…今からすごく楽しみだなあ


そして、昨夜突然お知らせされたユヤックストバビックスとしての新曲は
どう受け止めたらいいのだろう…と、まだ自分の中で完全に消化できたわけではないのだけれど
それでも記憶として記録として、自分の中で頑張って言語化してみます。


馬場さんが仰った通り、世間的には抜けたと思われるこの状況だけど、苦しい生活にある人はむしろ増えていて
それは音楽の皆さんもおんなじはずなんだけど
その中にあっても、演者の皆さんは客席に「ありがとう」って仰るんですよね。
来てくれてありがとう、聴いてくれてありがとう、って それがたとえ一人だったとしても。

最初にあったフレーズで、浅岡さんが 馬場さんが一人ステージに立つ姿が思い浮かんでしまって、
この人たちは、この苦しい状況下で戦ってきたんだなと思うと
それでもなお私達に感謝の言葉を発するお二人の顔を見ていると
歌い続けてくれて有難う。
私達が好きな唄を守ってくれて有難う。
と、言いたいのはこちらの方なのに と切なくて苦しい思いが込み上げてしまった。

曲中なんども出てきた「I need you」という言葉が、よくあるラブソングに使われるそれとは違う意味合いに聞こえる。
でも、私にとってもあなた達の存在が必要なんですよ。
あなた達の音楽に力を貰ってるのは本当なんですよ。

この曲を聴きながら、もっとこちらからも「ありがとう」を伝えたいなと思った。
応援している人がいるよ、楽しみにしている人がいるんだよ、って 今まで以上に叫び続けたいと思った。
音楽を続けてくれている人が紡ぐ「ありがとう」に、私も「ありがとう」を返したい。
強くそう思った曲でした。



無責任に、これからも音楽をずっと続けてください!!なんて言えなくなってしまったような気はするけれども
Viewともソロとも違う、普段作らないだろうなって曲を歌ってくれるユヤバビの空間がとても好きだし、新たな表情や表現をもっともっと見たいと思う。
テストする場、だと語弊がある気もするけど……これからも出来るだけ挑戦をし続けていってくれたら、それを見せてくれたら、それはこの上なく嬉しいことだなあ。

Vol.150か……そこまで着いていきたいな。



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