ずっと浸っていたい音楽の話。

今までいろんなライブに行ってきて、「心臓が揺さぶられた」とか「とても気分が上がった」とか、そういう経験は何度かあったんだけど

身体の中の扉をゆっくりと、でも ものすごい力でぐぐぐーーーーって開かれてじんわり浸されるような、こんなライブは初めてだなぁと

今いつも以上に強い余韻に引っ張られながら、ふわふわとそんなことを考えている。


浅岡さんのソロライブ、【PianoとCelloとアコギの夕べ】その夜公演に行ってきました。

チェロとピアノだし、なんだかおっしゃれーな場所だし…しっとりのんびりしたライブなのかなぁと思っていたんですけど、全身で奏でる吉野さんと斎藤さんの音で、アコースティックなライブの認識がどっか吹っ飛んだ。

確かに繊細で美しい音色で、序盤はゆったり柔らかい曲が奏でられてはいたんだけど、その指先 その表情からは「しっとり」なんて言葉なぞ当てはまらない静かな炎が燃えてるような…バラードを聴いてるはずなのに、あんなに強く心臓が鼓動を打つのが不思議で。

その上会場の特性なのか、それともいつも以上に気持ちが入ってらっしゃるのかわからないけど、浅岡さんと馬場さんのハーモニーが 今まで聴いたどのライブよりもまろやかに溶け合っていて。

もう全身が、音楽の中に浸って溶け出しているような気がしたんですよね。


さらには、浅岡さんの表現力の豊かさを改めてぶつけられた気がした。

あの…『アシタカラホンキヲダスンダ』の辺りが如実ではあったんだけど、私は『らびゅう』で放心するくらいに感じて。

この人は、表現力おばけなのかな……?この、聴いている人をぐっと引き込んでしまう力強さは、留まることを知らないのか…?なんて、衝撃を受けてしまいまして。

一度引き込まれてしまえば、その後の大石さんのターンで自然と身体が動いてしまうのはもう、抗いようのないというか。

やーーー……楽しかったな……終始笑ってたと思うあの辺り。『zero』を聴けたのがすごく嬉しかった…【ウタハトビラヲアケテユク】のアルバムが大好きなので特に嬉しかったんだけども、CDやサブスクでは味わえない、本当に素敵な曲だった。

大好きな曲がライブによって違うアレンジで進化するのは、とても贅沢な時間。何度も聴きたいほどに。

配信であそこ何度も聴き直す。絶対。



今思い返すと、この強い強い余韻は ラストの『コトノハ』があったからなのかなぁとぼんやり思っている。

音源でイヤホンで聴くこの曲は、とても優しく呟くようにぽつりぽつりと吐息混じりに歌う声が好きで、じっくり集中して聞きたいほど好きな曲なんだけども、

今回のライブでの『コトノハ』…マイクを通さずに、生の声で直接届けようとするその歌声は、あまりに力強くて
かと思えばマイクを通したその声は、語りかけてくるように優しい息遣いで

直接ぶつけられる強い圧を持った歌声と、静かに話しかけるような寄り添う歌声とで、もうなんというか…心臓がどきどきさせられて、まさに酔わされるような…あぁあ…今思い出してもため息が出るほどよかった…本当に素敵だった。

あれは本当に、CD集めて満足してる場合じゃないなと思った。楽しくふんふん言いながらサブスク聴いてるだけじゃ味わえない。


何より全員がほんと楽しそうに演奏してるのがもう、いいよね……全員笑顔でさ。本当に音楽が好きなんだなぁって。

そんだけ楽しいを溢れ出させて演奏してるの見たら、聴いてる側だって楽しいのは当然ですよね。ほんとにほんとに楽しい時間だったなあ。

今まで「あの頃の音源と変わらないお声!!」って感動することが多々あったと思うんだけど、今回は本当に、今回だけのライブだなぁって思った。あの楽しさは、あのじんわり染み込む幸せな空間は、今日のライブでしか味わえないなと思う。

えっ、それが配信でまた見られるんですか!?すっごい贅沢ーーーー





今回はMCや大石さんの登場やら、音楽以外でも楽しいところ盛りだくさんなので…馬場さんの毒舌をまた聞くためにも、ぜひ配信購入させていただきたい。




11/23 23:11追記)

今御本人のネタバレを見たのだけど、昼は『FLY』やったのかあああああああうああああん(´;ω;`)

ここ最近ことごとく推し曲を聞き逃している……切ない…





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