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固定概念が粉々になった話。

浅岡雄也さん、ソロ19周年ライブ その二日目に行ってまいりました。
初日は都合で行けなかったのだけど、敢えてセトリも配信も見ない、まっさらな状態で迎えたくて
うううう聴きたいーーーーーーー……という思いでギリギリ唇を噛みしめるなどした。



問1.)アコースティックライブとはなんですか。

前半のゆったりとした気持ちで聴く曲たちは、その穏やかでじんわり心に染み込んでくるのだけど、
今回初めてお目にかかる中里さんのパーカッションが、本当に多種多様な音を奏でている効果なのか
何度かこの周囲だけを切り取られて異世界に飛ばされたような感覚がした。
曲の世界に引きずり込んでくるような感じがいつもより強いというか、いつもと別の方向というか。
こう、ふわっとした気持ちになることが何度かあって、とても不思議だったなぁ。

個人的に『ウタハトビラヲアケテユク』が聴けると思ってなかったので…一曲めからアコースティックにアレンジされたそのイントロで、喜びがぶわわわって溢れ出して大変だった。
優しく語りかけるようなお声から、突き抜ける高音から、ゆったりと聴くからこそ浅岡さんの歌声が染みていくんですよね。
私はその突き刺すような歌が、大好物ですよ。


で。

そのゆっくり染みていったからこそ、その出来た通り道にロックな曲がギャーーーーーーーーーンッッッッッて容易に侵入してきた。
もうセトリが巧みすぎる。身体がノッてしまうのも必然といったところで。
前半までが嘘のように急に来たダークサイドすごかったな……。会場の温度が上がった気がしたもんな…。

よく考えると、このメンバーで聴ける『イミテーションロック』ってすごい。
推し曲で何度も聴いてるけど、こんなの初めてだ。
単純に「ぅおおおおかっけええええええ」よりも「えっ、は?えっ?????」って驚きがあまりにも強かった。
自然と腕を振り上げていたから最初はのる方に集中してしまっていたけど、ふと見ると斎藤さんがものすごい速い動きで弾いてらっしゃって。
あ、チェロでロックやるってこういうことなんだ……?うん……??(混乱している)
こういう曲で、ほんとまさに浅岡さんの突き刺さってくる歌声が、また好きになってしまうんですよね。
振り上げた拳と同じように力強く、パーカッションに乗ってガンガンに心臓を叩いてくる感じ。
だからすき。もっと好きになった。
好きな曲が新しくアレンジされると、私はどうにも嬉しくなってしまう。
ましてやこんな……なかなかないよこのアコースティック編成でのゴリゴリのロック。
浅岡さんが集めた変態の皆さん(褒めてる)ほんとすごい。ほんとにすごい人たち。
かっ………こよかったなぁぁぁあ……
また聴ける?配信で何度も聴こうね。


よく地上波に浅岡さんが出演されたときに「変わってない」「当時のまま」って感想をよく見かけるんだけど、
歌声や表現はソロの19年で、あちこち色んな方向に伸びて変化していると思っていて。
今日みたいな『Anniversary』の伸びやかで気持ちのいい高音や、『誰のために愛を知る』のダークサイドみとか……『コトノハ』の語りかけてくる切ない声も
曲に合わせていろんな表情を見せてくれる、ソロの年月で培われたその表現力がとてもとても好きなんですよ。
何度も聞いた推し曲だって、今日のように「えっ!?」と衝撃を受けるくらいなんだから……浅岡さんの今後のライブで、今度はどんな魅力を見つけさせてくれるんだろうと、楽しみで仕方ない。

でも根底にある、歌への姿勢とか…歌を通じて届けたい思いとか…
変わらないまま残っているものがあることも、ファンとしてはとてもとても嬉しいことだなと思う。

終わってほしくなかったな今日のライブ。すごく楽しかった。こんな言葉でしか表せられないのが悔しい。

問1.A) 正直定義とかもうどうでもいいや。
弾き語りもロックも、もちろんゆったりした曲も、それこそホラーも合わせてもりもりの、とても楽しいライブ。それがアコースティックライブってことでよい。

イラストの中でお花を贈らせていただきました。





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