農産物の輸出額が1兆円を突破したんだと。終わってるね。
普通の国は農業国→工業国→商業国(特にIT立国)を目指します。ですが日本はどうも工業国→農業国という逆行中です。
そのくらい日本は貧乏になったのです。
そんなこと言うとデンマークなんかは農業国なのに豊かだぞとか言うのかもしれませんがデンマークってエネルギーのほとんどを自給する「電気立国」という工業国なんでね。風力発電で大半のエネルギーを自給してます。
日本の輸出額は68兆円ですがつまり68分の1が農業品という意味になります。
輸出全体の23%を自動車や自動車部品等の輸送用機器が占め、一般機械が20%、電気機器が17%です。実は加工食品を入れると約2%になります。
しかも大豆を輸入→味噌に加工→輸出
小麦を輸入→ビールに加工→輸出
などですので全然農家に1ミリも貢献しません。なんのこっちゃない。ただの加工貿易タイプなんです。大豆や小麦って99%が輸入なんで。
農産品の輸出で農家に貢献できる品目はせいぜい「日本酒」です。コメの自給率は100%近いので。
まあ冷凍食品を輸出という可能性は残されていますが。野菜の自給率は80%前後ですので日本の冷凍食品を輸出すれば初めて日本の農家に貢献できるという意味になります。
そうなんです。インスタントコーヒーやチョコレートを輸出しても1ミリも日本の農家に貢献しません。
幕末から明治初期にかけて重要な輸出品は緑茶の茶葉です。日本はやはり明治初期あたりの国勢にまで戻ってしまうのではないでしょうか。
本当に農業でうはうはなら日本の農家の平均年齢が65歳を超えたり平均年収が約150万円(年金込み)なんていう悲惨な事になってない。そもそも日本は専業農家が北海道以外絶滅危惧種になってる。兼業農家が圧倒的で農業でなんか食ってない。専業であっても年金で意地で農業やってるだけでそれは「農業」という生業ですらない。園芸という趣味(スローライフ)の世界でしかない。
らんた少年が1985年の時に農業人口が650万人を切った、地方は危機的だとか言われてました。じゃあ問題です。2020年の農業人口はいったいどのくらいいるのでしょう。そうなんです。1985年の半減なんてレベルじゃ済まないのです。既に日本の農業は「オワコン」なのです。水産業を入れても第1次産業は315万人で約5%しかいません。
じゃ就業人口って何が代わりに増えてるのでしょう。それは圧倒的に労働者派遣業です。要は人の給料を中抜きして自分だけ「定年」という安全地帯に逃げるクズが多いのです。その数実に約1000万人、分類は「その他分類されないサービス業」、ぶっちゃけ人身売買です。22(西暦2000年当時)年前の約10倍に就業人口が増えました。単なる労働者の生き血を吸う吸血鬼です。
そもそも農業が儲かるのなら耕作放棄地や原野があちこち生じたりするはずがない。北海道に至っては耕作地がどんどん原野に戻ってしまってる。なんでなんだ?
農業が儲かるのならベトナム人実習生を酷使して彼らを指さして「レタス奴隷」などというネーミングが付くはずがない。いい給料ならば就職氷河期世代が農業やってるに決まってる。
常識で考えれば分かるはずだ。
農業で食えるのならばブラック企業というネーミングが付くはずがない。なぜならブラック企業をとっとと辞めて「とーちゃん、俺農業の後継ぎするよ」ってなる。人口動態からして日本人の半分以上が3大都市圏にいる。農業が本当に食えるのならば昭和恐慌・昭和飢饉のときのように地方に人が戻ってないとおかしい。
もうお分かりですね。食品工業というのはローテクの世界でもう日本はハイテクでは食っていけないって話なんだよ。食品加工物が伸びてるってそういう事。
だってテメエの食ってるもんみてみい?冷凍チャーハンとかまずいじゃん。冷凍から揚げとかさ。冷凍コロッケとか。
日本は見捨てよう。
衰退国日本!
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