名J-POP考 第26回 TK presents こねっと 『YOU ARE THE ONE』
これは小中学校のパソコン購入資金のためのチャリティー曲です。もし、これを毎年続けていたら、この国は大きく歴史が変わっていたのかも。
だってPCなんてどんどんバージョンアップするから次々買い替えなきゃいけない。義務教育期間の学校だけじゃない。就職難の氷河期世代にPG養成をという形で職業訓練校チャリティーということも出来た。つまり小室という人物には人間愛もあったし社会の連帯という意味まで分かってたわけ。
これを毎年続けていたらとっくの昔に電子黒板も普及してリモート授業もとっくの昔から普及してたわけだよ。
そう、毎年この活動をしてたら日本はIT後進国にならずに済んだということで小室は日本の歴史すらも大きく変えることができた人物なわけだよ。大げさでも何でもないぞ。我々が小室という人間の本当の価値を理解してたら日本の歴史は大きく変わったんだ。歴史にIFは許されないけど。
私は第10回で佐野元春氏のセリフを紹介した。
「音楽は『力』。 今、君はそれを手にしている」
このセリフの意味を我々日本人は全く理解してなかった。せいぜいただの娯楽(エンタメ)としか思ってなかったわけ。
ちげえよ。音楽情報という立派なITコンテンツだよ、音楽は。
そして音楽は社会を変えうる武器だよ!!
チャリティーに賛同させるには感動と共感が必要なわけ。つまり小室級の天才じゃないと無理なんだ。これを毎年続けることができた人物はたぶん小室しか居ない。
本当は1995年以降日本国政府が大規模IT公共投資をしないといけなかった。でも日本国はね、緊縮財政に増税という狂気の政策を取って来たし、いまだにこの政策を続けているわけだよ。
だったら、あとはもう我々自身でIT公共投資をしないといけない。その方法がチャリティーなわけだよ。その対価として名曲というものをCDという媒体で手に入れるんだしね。
でも我々日本人は音楽を握手券の付属品、つまり音楽を捨てる行為に出たわけだよ。そりゃ失われた30年になるに決まってるよね。
だから日本史の「平成文化史」の部分では小室って必ず出すべき人物だと思ってる。
※第26回は非常に重要なメッセージを出しております。皆さんで考えてください。音楽とは何かということを。