19世紀に起きた「鬼退治」集団『抜刀隊』について 日本史の闇

まずね、鬼ってさ、角持って口が裂けて牙持ってって言う奴ではないのよ。本当は。鬼の真の意味は朝廷に歯向かった奴の事です。

そうなんです。西南戦争で果てた逆賊「西郷」というのは19世紀にして「鬼」にされてしまったのです。近代戦争ですよ?近代戦争の時代に鬼にされたのです。

そして「抜刀隊」ってね、実は正規の軍隊じゃないんです。

ええ!?嘘?本当!?

本当です。明治政府が集めた特殊警察部隊です。

そしてここからが本当の日本史の闇ですが近代兵器の時代に刀で特殊訓練してたのです。田原坂の戦いを思い出してください。

川路利良が率いる警視隊から組織された別働第三旅団から特別選抜したんです。植木口警視隊から剣術に秀でた者を選抜して投入する隊の事で特別な剣技を持った奴を投入したんです。

もう一回言います。19世紀ですからね。笑わないでくださいね?何とかの型!とかやってたんです。マシンガンの時代に。よって有名映画『ラストサムライ』の話は嘘です。ラストどころかこの思想、なんと大正時代にまで生き延びてしまうのです。

拙著では「鬼」の概念が正しく伝わってないことから国津神=天邪鬼という神道では当たり前のことをエッセイ化しました。


それだけでなく、美化されて軍歌になります。

作詞:外山正一
作曲:シャルル・ルルー

発表:明治十八年(西暦1885年)


吾は官軍 我が敵は
天地容れざる 朝敵ぞ
敵の大将 たる者は
古今無双の 英雄で
これに従う つわものは
共に慓悍 決死の士
鬼神に恥じぬ 勇あるも
天の許さぬ 反逆を
起こせし者は 昔より
栄えしためし 有らざるぞ
敵の亡ぶる それ迄は
進めや進め 諸共に
玉散る剣 抜きつれて
死する覚悟で 進むべし
皇国の風と もののふは
その身を護る 魂の
維新このかた 廃れたる
日本刀の 今更に
また世に出ずる 身のほまれ
敵も味方も 諸共に
刃の下に 死すべきに
大和魂 あるものの
死すべき時は 今なるぞ
人に後れて 恥かくな
敵の亡ぶる それ迄は
進めや進め 諸共に
玉散る剣 抜きつれて
死する覚悟で 進むべし

※著作権は切れていますので全文抜粋します。

なので以後「突撃~」「突撃~」としか言えない精神主義のブラック思想まで成立したという驚愕な事実です。鬼は滅ぼした後に褒めてます。なぜなら祟るからです。

そして砦を見事に破るのです。

廃刀令があって本当は日本刀は使い物にならないはずです。ですが日本軍は「抜刀隊」の活躍以後、日本刀を戦場でも使うようになるんです。

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