巣ごもり消費のはずなのに、この国は音楽が共有されない。

世界の音楽ランキングはこちらです。

5位:Levitating (feat. DaBaby) / デュア・リパ, DaBaby
4位:good 4u / Olivia Rodrigo
3位:STAY (with Justin Bieber) / The Kid LAROI, ジャスティン・ビーバー
2位:MONTERO (Call Me By Your Name) / リル・ナズ・X
1位:drivers license / Olivia Rodrigo

なのに「オリヴィア・ロドリゴ」という人物が一体我が国でどれだけ知られてるのでしょうね。

2021年 世界ビルボード第1位 "drivers license"

2021年 世界ビルボード第3位 "STAY (with Justin Bieber)"

この2年のコロナ禍で世界はより喜怒哀楽表現を豊かにしました。つまり音楽的にはすごくいい時代なわけですよ。なのに洋楽がバズったなんて話、聞きません。

他所の国はロックダウンに怒りを表し、コロナで死んだ者を嘆き、悲嘆にくれるなと笑いを提供したんですよ。それが「人間」ってやつでね。つまりもう日本人はもう「人間としての感情」を失ったんじゃないかって本気で心配してるんだ。そして日本人は完璧にもう外国への興味すらも失ったんじゃないかって思ってる。 「ジャスティン・ビーバー」聞いてるやつ、いったいどれだけ居るんだ。

2021年の日本の音楽ランキングってこうなってます

集計期間:2020年11月23日 - 2021年11月28日(Billboard JAPAN)

優里「ドライフラワー」(425,389DL)
LiSA「炎」(377,673DL)
Ado「うっせぇわ」(322,719DL)
YOASOBI「夜に駆ける」(306,426DL)
BTS「Dynamite」(302,868DL)
YOASOBI「怪物」(284,597DL)
BTS「Butter」(266,924DL)
Eve「廻廻奇譚」(248,369DL)
Official髭男dism「Cry Baby」(248,095DL)
菅田将暉「虹」(239,527DL)

あまりにもひどい握手券アイドルを抜きました。ダウンロード音楽に握手券は付けられません。するとこんなランキングになりました。いかがでしょうか?握手券グループ抜くと音楽が死んでるって分かるんだね。そりゃ紅白の視聴率が過去最低になるわけだよね。

1995年の音楽ランキングは1枚1000円もするシングルが20位までミリオンヒットでした。DL曲はもっと単価が安いのでもっと気軽に買えるはずです。1曲100円程度ですから10分の1のはずで10倍増になって価格的に1995年の曲と同一の価値になるはずです。ですが1位の「425,389DL」ということは100円の曲がたったの42万しか売れてないという意味になり、見事に音楽が見捨てられています。1位の曲はハーフミリオン曲ですらない。それだけじゃないんです。

優里の「ドライフラワー」という曲。実は2020年の10月のリリースなんですって。Billboard JAPANは2020年11月23日から集計を開始してます。本来はランキング入りが出来ない曲あるいは非常にランキング入りが難しい曲のはず。「ドライフラワー」は実質的に2020年の曲のはずだ。なのに2021年ヒットチャートの年間1位を取ったということは「2021年の曲がいかにひどいか」という証になります。数字は嘘を付かないのです。

日本人は音楽を見捨ててしまったのです。

らんたは握手券商法が始まった2010年から「無音社会」が実現したと書きました。つまりもう社会に音楽が共有されない、街の中に真の意味での音楽が流れてこない。社会が共有する、共感できる音楽は「懐メロ」しかないという究極のディストピア社会です。

日本の音楽なんてもう見捨てようよ。洋楽、いいよ!

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