名CM考Ⅱ 第二七回 1973年 東宝 「日本沈没 予告編」
ということでご覧ください。なんと邦画が3連続で東宝様ですよ。
誰もが知るこのタイトルの映画の予告編、見たことあります?
昔すぎてないですよね?
で、問題なのはある意味当たってしまったという事です。そうですよね、東日本大震災です。当時の人は阪神大震災クラスの地震・災害までは予測出来たものの、東日本大震災までは予測できずそして日本はある意味東日本大震災と共に別の意味で沈んでいくのです。
もっと言うと『名CM考Ⅰ』の時にも言いましたが「ぽぽぽぽーん」でおなじみの『挨拶の魔法』(当時のACが出した爆弾投下CM作品)がトラウマになっており下手すると例のCMが流れたら我が家で茶碗が飛ぶほどの事態です。詳しい事情は言えませんが。
『フクシマ50』(あの映画は評価に値しない)はともかくとして震災を舞台にした映画が作れるようになってきたときが復興の兆しなんじゃないかって。2011年当時は「もう『ゴジラシリーズ』は作れないね。もう無理だよ」とまで言われました。でも『シン・ゴジラ』(2016)という形で原発=怪物という形で作れたので「日本人の心」に復興の兆しがようやく見えてきえてきたのかなと。ゴジラも原発も止まっただけに過ぎず真の意味で制御しきれませんが。それはまだ震災復興には程遠い。
私達が真に立ち直る時とは令和版『日本沈没』を作れるようになった時です。この映画は高度成長期に対する警告でもあったわけだし。小説版が1973年。映画版も1973年です。映画版は12月公開で10月の1次オイルショックの後という事もあって小説版と違って高度経済成長が既に終わっていましたからなおの事当時の人にとってリアリティーがあったのです。
私達はあまりにも多くの物を経験してしまった。東日本大震災しかり。熊本地震もしかり、新型コロナもしかりです。東京オリンピック2020の失敗、失われた33年ということもあってこの国は呪われてるからだれかお祓いしてくれないかな。冗談抜きで。
その時令和版の『日本沈没』が作れるよ。震災発生から約40~50年後かな。
そしてあろうことか実は新型コロナに対する警告の映画まで作られていたのです。1つは『コンデイジョン』(2011年、つまりあろうことか東日本大震災の時です)という洋画。そしてもう1作品はあろうことか邦画です。。。。『コンデイジョン』という作品は当時の我が国は震災でそれどころじゃないからスルーという形になりました。
そうだよ。映画っていうのは未来に警告するから意味があるんだ。しかも『コンデイジョン』より約2年も早く公開された映画だったのです。それでは第二八回をご覧ください。
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