今の日本企業は自社製品を「見たか!」なんて言えない

これ再褐ですね。

1992年 三洋電機 『帝王』

で、本物の「帝王」(別名、ゴルフの帝王ジャックニクラウス)を起用してこれでもかとOAして

「見たか!」

なんて言える日本企業なんてもはや1社も無いと思うんですよね。トヨタ自動車含む、で。
三洋電機に至っては中越地震と子会社である三洋クレジット投資失敗のせいで事実上消えましたからね。
逆に1992年当時だとたぶん世界の主要都市に「SANYO」のロゴがこれでもかと看板にあったような気がするんですよね。今『LG』とか『サムスン』に替わってる看板やサイネージの事ですよ。

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さて、本日夜~深夜に(今から約8~12時間後)たぶんですがIMFから日本の総GDP額と1人当たりGDP額が公表されると思います。下手するとこのCMがOAされた1992年並みの総GDP額にまで落ちますよ。もうすぐ1米国ドル=154円ですからね!? 1992年のCMを出したのはそういう事です。1992年から国富が1ミリも増えてないんだぜ?我々の労働は本当に32年も無駄だったんだよ。いくら通貨安の国でもここまでオワコンな国はないぜ?バブル崩壊直後から全く成長出来なかったとか間違いなくギネス更新記録ですよ。「ワースト」って意味で。通貨安国家って普通は輸出がうなぎのぼりだし日本も高度成長期まではそうだったんだから。つまり我が国は「ものづくり」という武器を失った。世界中で「見たか!」と言えるような製品を作れなくなってしまった。気が付けば連結10万人の三洋電機は事実上消滅した(10%ほどは無事今でもパナソニックグループの主に電池事業に在籍している。旧三洋電機は電池に強い企業なので)。そういうことを「SANYO」のロゴと1992年のCMは思い知らされる。

※ちなみに「円」にすると2005年に1人当たりGDP額は418万円だったものが2022年に453万円(+35万円)になったが基軸通貨は米国ドルなので壊滅という意味になる。しかし円で計算しても約20年で+35万円、年+1.7万円(年平均経済成長率+0.2%程度)なのでほぼ何も価値を生み出していない。20年でたったの35万円しか価値が生み出されないということはガラケーがスマホになってPS2がPS5になってブラウン管テレビがフルハイビジョン液晶テレビになったという程度の付加価値額でしかない。それが20年経った日本の「進化」でしかないということだ。それどころか不動産の価値は地方ほどゼロやマイナスになりシャッター商店街や廃村が次々現れた。それが20年間の日本国全体の現実だろう。東京や大阪しか見えない人には分からない現実だが。


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