中国のGDP、名目と実質が逆転。それでも+5%成長出来た理由

これ水増しじゃないんですよ。コンテンツ輸出、つまり中華ゲームが好調だからこうなってるだけ。で、誰が主に中華ゲームに課金してるのか?
日本だよ!

それにしても最近の中国は変です。コロナ禍のロックダウン時はともかくコロナ禍明けのリベンジ消費が終わったとたん2022年11月ごろからなんと物価がマイナスになったのです。名目と実質が逆になるとGDPの成長率は単なるマジックですから物価マイナス分を差し引く必要があります。つまり中国の実際の年成長率は+3%。しかも売れ筋がゲームという中国史上前代未聞の事態に陥っています。それ以外の経済指標はほぼマイナスです。

物価が毎年複利で-2%って言うのは例えるのならマクドナルドのハンバーガー100円がいずれ80円に落ちる事を意味します。数年でそうなります。食料品の場合は物価下落時は生ものということもあってストック出来ないので特にたたき売りされるので値下がりします。中国の食料品は数年で-20%という状態になります。

その代わり、給料も-20%になるんだけどね(震え声)

よってもしかしたら「中国の時代にならないのかも? でも米国もオワコンだからG0(ジー・ゼロ)の時代になるかもしれない」という驚愕の時代になります。

中国は人口が14億人もいるだけあって土地はそう簡単に値下がりしないんです。しかも戦後の中国は人口爆発が起きていたので必ず住宅は値上がりしたんです。だから銀行は気軽に融資出来た。なぜなら担保は不動産だからです。しかも市場開放政策から再び中国人口動態は農村→都市部に大移動ですから特に中国の沿岸大都市部の土地価格はうなぎのぼりです。でもそういうおいしい話は長く続かないんだね。

そんなことは経済学的にありえないんだよね(震え声)

実は中国のベビーブーム期間って約30年あって1949~1969年何です。特に1960年代の前半は中国が逆に極貧状態に陥り逆にそれが中国農村部でベビーブームになりました。しかも人口移動が都市部→農村部になったのです。だからまだ現役世代は多いはずなんだけどコロナ禍で一気に特殊出生率が1.7から1.0に減ったんです。要は下手すると女性・男性の約2人に1人は生涯未婚状態になるかもしれないという最悪の状態になります。

なので上海も香港も株価が暴落しています。そんなチャイナマネーはどこに流れてるのでしょうか?

ここだよ! こ↑こ↓

中国は今未体験ゾーンに突入しています。実は来年あたりに中国人の平均寿命が80歳に到達します。女性はとっくに80歳超えてます。アメリカ人の平均なんかよりも長寿です。でもね、おかげで高齢化率ってのは3%から15%になり今後一気に25%になるんです。なお中国の定義では60歳以上が「高齢者」です。なんなら55歳から中国人女性は公的年金をもらえて55歳からの「黄金時代」を享受できるようになっています。それが持たないです。年金給付は65歳からにしないと。地獄です。老人になっても働くという極貧時代の中国に逆戻りです。でも発展途上国時代の中国と1つ違うことがあります。それは認知症患者の増大です。そう、中国は「公的介護」というシステムが実質ないのです。建前上は共産主義国なのにだよ?

しかも高齢者というのはあんまり消費しないので物価がどんどんさらに下がります。1950年代生まれの高齢者が要介護状態になるのです。アジアでこんな状態になってる国はタダ1国、日本だけです。なお韓国は1980年まで特殊出生率が4.0台という時代があったおかげで遅れて高齢化地獄がやってきます。

中国のアキレス健って「人口」だったんだね。

中国の高齢者はおびえて今現金をしこたま貯めこんだり日本株を買いあさってます。年金の受給年齢繰り上げにおびえているからです。年金受給額というのは物価連動なので自動的に受給額も下げられるからです。

だ・か・ら

日経平均が36,000まで上がったんだね。

というか現金を持っているだけで価値が上がるという中国史初の現象が起きています。

その特に高齢者が持っているお金、若者に与えてくれませんかね。今中国の大卒が史上最悪の就職難です。もちろん精華大とか北京大の修士進学率が90%近いということは知ってて言ってます。今や中国の大卒は昔の高卒扱いということも知ってます。でもね、たとえ10%でもダメージ大きいんですよ。一生引きこもりになっちゃう。あるいはフリーター人生しか歩めなくなる。

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