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帰国までのカウントダウン

とにかく帰国を実感する日々。もう帰りのチケットは届いたし、
家の引き払いの話を大家さんと進め始めてるし、
帰りのトランジットのタイでの観光が少し楽しみな自分もいる。(タイで11時間のトランジットがあるのですが、外に出られるそうで。)

最近「あとどのくらい?」とあいさつの様に
聞いてくる学校の先生たち。これは決してさみしいとかではなく
あいさつの一つとしか思っていないと思う。帰国まであと何百回聞かれるのか。もはや、やがて聞かれなくなるのか。
何百回も行ったいつもの流れを紹介します。

「あとどのくらいで日本に帰るんだっけ?」
「3か月もないくらいだよ~」
「まじか~もうすぐじゃん!マダガスカルに残るために結婚相手探さなきゃ!(←たぶんこれが言いたいだけ)」
「ははは、そうだね~(白目)」
「うちのいとこがまだ独身で…(以下略)」

婚活話、もうええって。いい加減、しゃらっぷ。

そういえば数々のマダ男性にまつわる恐怖体験を経験してきた私ですが、
この前また本怖な体験をしました。涼しくなりたい方、多少興味ある方はどうぞ。

ある学校の帰り道に出会った高校生。(一年前くらいの出来事)
なぜか既に名前を知られてて、
道で急に「やあ、あおい。」と話しかけてこられた。
偶然方向も一緒だったので一緒に歩いて家の方向へ向かってて
途中でバイバイというよくある流れ。
高校生だしまだ幼いから、別に下心もないだろうと何も警戒してませんでした。

次にあったときには「日本語を勉強したいから、Facebookを教えてほしい」と言われ、ここが私のおバカポイントですが、本当に何も警戒していなかったので「ええで。」と教えてあげました。

その瞬間から返事せずとも数時間おきにメッセージの嵐。ここまではマダガスカルではよくある話。もはやもう別に気にならない。

無視し続けていると、次の日、活動校に向かう道中で見覚えのある顔が。
なんと彼が待ち伏せしていました。「なんで返事をくれないんだ。」と第一声。からの、追いかけてくる。めっちゃ怖かったけど「意味わからんわ~」とマダ語を理解してないふりして足早に通り過ぎる。

またその次の日も待ち伏せ。活動の帰り道にも。(お願い、学校ちゃんと行ってくれ)
またその次の日も…次の日も

待ち伏せは一週間ほど続き、若干ビビり始めた藤原。

結果的にFacebookも待ち伏せもめっちゃ怖かったけど
ひたすら無視し続けて時間とか曜日もずらして対策して耐えた。(これが半年前くらいの出来事)

そしてもう彼の存在なんて忘れかけていたある日(それからも月一くらいで
メッセージが来ていたけど)
「明けましておめでとう」というメッセージが来てて

そいつからのメッセージなら間違いなく開かないのだけど
送信者の名前が「Aoi fujiwara」になってて…
「ん?自分からメッセージ!?」と驚きすぎてメッセージを
開いてしまいました。

開いて気づいた…それは彼からのメッセージでした。
それだけでは終わらない。
「なんでこいつ、私の名前を送信者にしてるん?」
と不思議に変えられた設定を開いてみると、なんと彼の方に表示される名前も変えてあって
「Mon amour(愛する人、恋人)」になってるではないか。

え…さすがに…きもい…
とちょっと笑いながら即ブロックした私でした。(なぜ早くブロックしなかったんだ…)

以上、知らぬ間に彼氏できてたの巻。

さて今週の活動の話に戻ります。
新年明けて最初の週。エンジンを緩めにかけつつ、
活動先として、任地の中学校と年末に研修をした学校と、一つ小学校を増やしました。休日には日本語教室もやってます。
あと3ケ月で活動先めっちゃひろげるやん、自分。

余談ですが、週2回、任地に新しくできたジムにも通ってます。
5000Ar(150円)でパーソナルトレーニング受けれるのは
マダガスカルの特権やで。と思った。
ちなみにトレーニング始めてからどんどん太ってます。なぜ。

JICAの専門家さんが作った紙芝居の指導を
始めたのですが、高学年には少し内容が幼いところもあるので、
これに合わせて私が広めたいアクティブラーニングを取り入れています。
その紙芝居の内容にちなんだ質問をし、グループディスカッションを
してもらっています。


話し合って…
意見を黒板にシェアして…

高学年では、紙芝居はおまけというかお楽しみ的な感じで
最後に読んでもらっています。

グループワークの話し合いが活発になるための質問には
少し苦労しますが、(嘘ですいつもその場で考える)
議論は深まってくれるので楽しい活動でした。

最後の紙芝居にも深みが増します。

この前大使館で、賀詞交歓会(在留邦人のパーティー)がありまして
サーモンの寿司とおせちを狂うように食べながら(天国だった~)

JICAの専門家さんとこんな話をしていたのだけれど、
「もう活動のまとめだね。」

「そうですね~。まとめられている気もしないし、
何をやったのかもよく分かりませんが…」

「それが当たり前だよ。逆にたった2年弱で何か成果を
残されたら、僕たちみたいな専門家が何年もかけて苦労して
活動してるのはなんなんだって話になるよ~。
大事なのはこれから。この経験を藤原さんがどう生かすかだよ。」

と言ってもらいました。なんか救われました。

そこからご自身が協力隊から帰った後、やられた授業の
話もしてもらったんだけどこれもめちゃ面白かった。

「貧しい、かわいそう、遠い国の子どもたち、じゃなくて
こんなに遠いのに私たちと同じようにこんな風に楽しく生活
しているんだ。って興味を持たせることが大事。だから
日本の子どもたちとの共通点をたくさん話すようにしてるよ。」

っていう言葉が印象に残ってます。

「大事なのはこれから」
今まではマダガスカルの子どもたちのことを一番に考えて活動していたけど
「これからは自分が教員として持ち帰れることは何だろう~」
そこをたっぷり考える2ケ月にしたいです。

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