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530.人生をやり直せるのなら

人生はやり直したいことばかり。
死に直面したときに後悔すること。
「自分に正直な人生を生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」
「友人と連絡を取り続ければよかった」
「幸せをあきらめなければよかった」

誰でもいつかは死ぬということを知っているのに
それは、まだまだ先だ…と思い込んでいる。
もしも〇歳で死ぬことがわかっていたら…。


神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は
末期のがん患者を診ているが、
患者の気持ちがわからないのが悩みの種。
ある日、ルミ子は病院の庭で不思議な聴診器を拾う。
その聴診器を胸に当てると、患者の”心の声”が
聞こえてくるのだ。
「もし高校時代に戻れたら、芸能界デビューしたい」
~母に反対されて夢を諦めた小都子が目を閉じて
願うと、”もうひとつの人生”へ通じる扉が現れる。
念願の女優になった小都子だが…。
聴診器のチカラで、”あの日”へ戻った患者達の人生は、
どんな結末を迎えるのか。

「後悔病棟」小学館文庫 裏表紙より転載

何気なく買った小説なのですが
面白くて引き込まれてしまいました。
病院の庭で拾った不思議な聴診器を胸に当てると
心の声が聞こえてくる。
そして、後悔していた人生をやり直すことができるのです。

大女優の母を持つ小都子が現実では大反対された
芸能界デビューを果たしてみたけれど…
娘の結婚を反対した千登勢が
娘の幸せを奪ったのは私だと後悔…
やり直した人生では、結婚をさせてみたけれど…

こんな風に、やり直した人生を見てみると…
今の選択が一番良かったと気づくのです。

過去の10年を体験している間は
現実の時間にするとたった1分ほど。
これは、まさに催眠状態ではないか…
聴診器を当てて、患者の声に耳を傾けているのは
まさにヒプノセラピストがやっていること

自分の後悔している人生をやり直すこと。
自分の心の声を聞くこと。
まさに、ヒプノセラピーと同じだと感じました。
人はいつでも過去にも未来にも行ける。
やり直したかった人生を今すぐやり直すことができるのです。
でも…本当は、今選んでいることがきっとベストなのですね


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