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PuzzleSquareで問題投稿が0問のパズル

#puzsq例題募集 が始まって3日目、
150以上のパズルが集まる予想以上の盛況で、運営一同歓喜しております。
ところで、例題募集リストで、問題投稿数が0問の見慣れないパズル名を見た方がいるかもしれません。

もちろん、問題投稿数が一問もされていない、ルールのみ投稿されているパズルの例題も受け付けているのですが、
これらのパズルはPuzzleSquare上でルールを確認することができないため、そのままでは作ることが難しそうです。
そこで、これらのパズルの出典を調べることにしました。

ONDO-K / Thermometers

パズル種id:155,156
PuzzleSquare上では

  • 温度計

  • Thermometer

の名前で登録されていましたが、正式名称は ONDO-K、海外ではThermo, Thermometer, Thermometers等と呼ばれる、パズラー誌発祥、今井洋輔さん原作のパズルです。
https://twitter.com/puzzle_101/status/186855391748042752

  • 盤面に様々な向きの温度計が置かれており、温度計の底から順に色を塗っていく

  • 盤面の外側に書かれた数字が各列、各行で塗られるマスの数を表すようにする

というルールで、
PuzzlePicnicなどで解けます。

重複して登録されていたようで、登録しづらい状況になっていたようなので、一方を削除して「ONDO-K / Thermometers」としてまとめました。
ルール文もリライトしました。

1. 盤面に書かれた温度計のマスを黒く塗ります
2. 外側の数字は各列各行で塗られるマスの数を表しています
3. それぞれの温度計は円形(球部)が書かれた底部から上部にかけて順に隙間なく塗られますが、温度計全体を塗りつぶす必要はありません。
(ルール文出典: Puzsq Rules)

Tetris puzzle

パズル種id:195

S(スタート)からG(ゴール)まで、点線の上を通る一本の線を引きましょう。
線を交差させたり、枝分かれさせたりしてはいけません。
四つの点で作られた正方形の中にある図は、書かれた線と外枠で裁断された盤面を構成するパーツになります。
裁断された盤面にパーツがいくつ入っていても構いません。二つ以上や一つもない場合もあります。
二つ以上ある場合、全てのパーツが含まれる、かつ被り無く使用されている盤面であればどこにパーツが配置されていても構いません。

2行目は日本語のパズルルール文っぽい文体だけど、3行目が翻訳っぽい文体?
出典を見つけられなかったため、オリジナルパズルかもしれません。
ここからはわんどによるルール解釈で、元のルール投稿者の意図と異なる可能性があります。

Tetris puzzleルール解釈

ダブルチョコのような領域分割系パズルとアイスバーンのような1本の道を引くパズルを合わせたルールのようです。
点線と外枠があるので、盤面はこんな感じの見た目をしてそう。

線と外枠で盤面を裁断(分割)すると考えるとSとGは線上のどこかにある気がします。
四つの点で作られた正方形の中にある図は、書かれた線と外枠で裁断された盤面を構成するパーツになります。
解釈がわかれるところですが、上図のように、四つの点というのがパーツの形状を表しているものだと考えました。名前がTetrisPuzzleですし。

以下はルールに明記されておらず、解釈に迷った点

  • ブロックの反転、回転制約について

    • 特に明記がないですが、テトリスと同じとするなら回転可、反転不可なのでしょうか。

  • 外枠の上を線が通過して良いのか

    • これができず、さらに線同士が接することができないとすると、盤面は2分割しかできないことになります。

  • パーツが1つも入っていない時のルール

    • 1個以上パーツが入っている時には、分割された部分はそのパーツを組み合わせてできる形になるというルールがありますが、0個の時の言及がないです。自然に考えると「0個のパーツを組み合わせた = 領域が存在しない」となりますが、0個の領域を許容しているので、この時は任意の形状を許容するということでしょうか。

  • 一点で点が接する時の処理

    • 一点で線が接することを許容すると、このような分割方法を作ることができます。この形は許容されるのか。

  • 線同士が重なったり接したりすることへの言及はないのでもしかしたら許容されるのかもしれませんが、交差と見た目が同じなので、許容されるとしたらルール文上で言及がありそうです。

投稿者の方が見ていれば、情報等お待ちしています。

追記

情報いただきました。

後ほど補足します。

このパズルを投稿してはならない

パズル種id:246

ルール文

サイト上からは読むことができないルール文にはこう書かれていました。

このパズルを投稿してはならない
このパズルを投稿してはならない
このパズルを投稿してはならない
このパズルを投稿してはならない
このパズルを投稿してはならない
投稿してはならない
投稿してはならない
投稿した者は

こわい。パズルのルールと解釈できないので削除します。
以下はこのパズル種の存在についての言及

ナンスケ

パズル種id:269
ニコリのパズルですね。出典が追えるパズルで安心。
ルールはこちらから

投稿がないのが意外です。

サムライン

パズル種id:271
こちらもニコリのパズルですね、
ルールはこちらから

光と影

パズル種id:274

盤面のいくつかの白マスに照明を置き(○を書き)ましょう。
照明は、そのマスから上下左右に、黒マスか外枠にぶつかるまでの範囲を照らします。ナナメの位置にあるマスは照らせません。
黒マスが照明に照らされると、その黒マスから見て照明と正反対の方向に、次の黒マスか外枠にぶつかるまでの範囲に影(灰色のマス)ができます。ただし、照明が置かれたり照明に照らされたりするマスは、影が消えて白マスになります。
照明どうしが照らし合ってはいけません。
影ができず、照明にも照らされないマスは白マスのままです。

美術館から数字をなくして影を増やしたパズルです。
ニコリ本誌vol.161 (2018年冬号)のオモパコーナー初出で、単号限りの登場のようです。
原作は叶い星さん

百花繚乱

パズル種id:279

盤面の白いマスのいくつかに線か○を入れ、―(1マス分の太線。土です)の数だけ花を咲かせましょう。灰色マスには何も入りません。
1つの土からは垂直に長さ1マス以上の線(茎)が出て、その先端は○(花)のあるマスになります。土・茎・花のどれかが欠けた植物があってはいけません。また、土を新たに増やしてはいけません。
茎はマスの中央を通り、タテかヨコにまっすぐ直進します。枝分かれしたり途切れたりはしませんが、他の茎と立体交差することはあります。
立体交差する茎どうしの長さは、必ず異なっていなければなりません。
異なる茎が1つの花を共有してはいけません。

ニコリ本誌vol.165 (2019年冬号)のオモパコーナー初出、原作名義は花咲徳ナキラさん。
太線から○に向かう直線を引き、交差する直線同士の大きさが異なるようにする物体配置系のパズルです。

オモパ大全集収録パズル

白かべ黒かべ
センオレⅡ
線を引く
とにかく線を引く
点と線
環を作れ
ナンピツ
結合手
四色にぬれ
四色にぬれ改
矢をつなげ
スリザーボックス
センオレ
カウントダウン
ナイトリンク
ナイトリンクⅡ
立体交差
シロクロループ
トリプリンク
難波環状線
橋コロ
カウントダウンタイル
ナンパイ
プッテリア2
白マスはどこだ
壁作
八方環状線
お国めぐりV3

パズル種id303-366に掛けてオモパ大全集収録パズルが続きます。

この辺りのオモパはふぃぐさんが最初に投稿し、bayさんカルコゲンさんがそれに続くイメージがありますが、作られなかったパズルもあるようです。

白かべ黒かべ

パズル種id:303

以下のルールに従って盤面のマスをぬりつぶします。
黒い数字は、それを含めてタテヨコに連続して黒くぬるマスの数です。
白い数字は、それを含めてタテヨコに連続して白く残すマスの数です。
すべての、黒マスのつながり、白マスのつながりには、数字が1つずつ入っていなければなりません。

ニコリ34号(1991年6月)初出

Light and Shadowと同一のルールです。
Light and ShadowはTapaの原作者であるトルコのパズル作家Serkan Yürekliによって、2014年に発明されたものですが、それ以前に同一のルールが独立して、ニコリで出題されていたようです。
Light and ShadowはPuzsqにもジャンル登録されていますので、こちらはジャンルとして用意する必要はないかもしれません。

ニコリ179号収録パズル

パズル種id:401-403
ざっくばらん
スカイウォーク
ハニーダース
これらは、ニコリ179号(2022年夏号) 収録のオモパです。

新Puzsqになってから投稿されたパズル種

ここまでは旧パズスク時代に投稿されたルールのうち、パズル投稿数が0のものでした。
新パズスクになってからは7/27にオモパ大全集収録の「しめなわ3」(パズル種id:501)が投稿されています。
そして、9/28 昨日の深夜にも大量にルールが投稿されていました。

ブロックロ
シロクロタタミ(2代目)
パイパー
そこで曲がれ
カナ留め
拡張四方リンク
ダブルパイプリンク
ソリティス
ブロッカル
見つめあう矢印
姉妹都市
ロードマップ
ゴースト
電車道
黒コロ
すみわけ(2代目)
真珠の首飾り
タコ足
○×ブロック
ロンリーライン
ジャンケンタイル
マルかバツか
クロスバイ
新○×ブロック
へりわたり
ソートイチマガ
ワーズブロック
渡り廊下
ダイナリズム
各駅停車
ナイナリズム
黒帯
ハビッツ2
晴れたらいいね
しめなわ4
オビグル
新波及効果
ヤジウェー
イッツウ
フィルボード
ブラウニー
チューテンリンク
クロチョッコリ
道路計画
ふらじゅく
アロード
いそかべ
マルコーリンク
フュージョンリンク
タイコロ
シンクローン
ニカコク
ほたるのさと
ミーニーミニ
ハッチャク
フィルソー
ハリドメ
まるさんばつさん
バスストップ
宮城県仙台市

(パズル種id:511-570)

これらは、すべてオモロパズル大全集を出典とする、過去のオモパ発祥のパズルです。例題募集のこの機会に未だ問題が作られていない、過去のオモパも作っていこうじゃないかという試みでしょうか。

89種類、一つ一つのルール紹介はオモロパズル大全集にあるため、
これらのパズルはルール投稿者でなくとも作ることができそうです。

↑電子版をこちらから購入できます。

新しいパズル種を見た時、ルール文だけではなかなかイメージしづらかったり、解釈があっているのかわからなかったりで、手を出しづらいことも多かったように思いますが、
ルール理解を手助けするように作られた問題が新着やハッシュタグ#puzsq例題募集に上がってくるようになり、新しいパズル種を開拓する良い機会になったという声をよく聞きます。

発展としては、例題募集をきっかけに、よく作られるようになったり、人気になったパズル種が出てくると良いなと思っています。
例題募集をきっかけに面白そうなパズルを難易度問わず作ってみるのも良いかもしれません。

募集は来月まで続きますので引き続きよろしくお願いいたします。


参考文献

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