夏の制服から秋の制服に着替えて感じたこと、あるいは自問自答ファッション4年目のつぶやき

やっと涼しくなってきて、初めて秋の制服にショートブーツを合わせて出かけた。服は何回か着ていたけど、当初イメージしていたショートブーツとの組み合わせは初めてだった。

夏の制服のボトムは、基本デニムだった。機能的だし、リラックス感や自然体なイメージが好きだし、ずっとデニムを履いてた。
いざ秋の制服のスカートに履き替えショートブーツを履いてみると、とても自由な気持ちになった。自分の好きな格好をしていると感じた。と同時に、例えば近所の人とか普段の格好を知っている人が見たら意外に思うんだろうなと思った。それが不快ではなく、楽しかったりする。

私は自分で考えていよりずっと役割に縛られていたようだ。デニムの自然体なイメージが好きな気持ちも確かにあった。ただそれ以上に、主婦や母親という役割に必要な機能性を満たさなくてはという気持ちの方が強かったのだと思う。

私の思う”主婦らしさ””母親らしさ”に当てはまらない服装は、「何者でもない」という感覚をもたらしてくれた。それはとても自由な感覚だった。自分の中のどこかに「何者かになりたい」という願いがずっとあった。何者でもないただ自分自身であるということが、こんなに自由で解放的なことだったなんて知らなかったし、気付くことがなかった。

自問自答ファッション講座を受けて3年が過ぎ、最近やっとやりたいことが出てきた(と言っても“幸せになりたい”ぐらい抽象的なもので、職業名でもないし、具体的に何をするのかはこれからだ)。自分の中でのファッションの優先順位は下がるし、かける時間とエネルギーも自然と減るだろう、むしろ減らさなきゃなとも思っていた。
でも、自分なりに考え抜いて選んだ服を着るからこそ、これが自分自身だと感じられる。「自分なんかこれぐらいでいい」と思うことなく自分がやりたいことを追求していける。
私の自問自答ファッションはまだまだ続きそうだ。

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