「ジョブカード職務経歴シート」第4回 「所属・職名」

 職務経歴シートをキャリアシートとして利用し、応募書類に展開するためのお話、第4回は「所属・職名」についてです。
 職務経歴シート6枠で足りなければ2枚になる方も結構いらっしゃるのですが、この「所属・職名」ごとに書き込んでいくとさらに枚数が必要になります。
 6枠のポイントは、そもそも「働いた会社や組織で、どんな行動をして、何を身につけてきたかということ」です。職務経歴シート右の欄「仕事内容」と「学んだこと・身につけたこと」と対応させ枠を使っていくことです。JIS規格の履歴書とは違うのです。

 「仕事内容」と「学んだこと・身につけたこと」を書き込む際には、厚生労働省「平成26年度キャリアチェンジのための汎用的スキルの把握方法の検討及びキャリアコンサルティング技法開発等の実施」にて、業種や職種が変わっても持ち運びできるポータブルスキルや適応力、組織との相性に注目したものが参考になります。
 学び・身につけたスキルは、「1、専門知識・技能スキル」以外にも、「2、ポータブルスキル」があるとしてその内訳項目を、①仕事の仕方(対課題能力:現状把握、課題設定、計画立案、実行、状況への対応)、②人との関わり方(対人能力:社外、社内、部下)、③適応可能性として環境変化への適応の仕方(職場の特徴を踏まえて)があるとしています。この切り口で棚卸してみたらいかがでしょうか。
 特に、中高年の方、未経験業界・職種に挑戦する方にとって、ポータブルスキルの棚卸は、最終的な応募書類志望理由作成、面接準備、再就職に有効と考えます。提出する職務経歴書作成の土台・ベースになるわけです。

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