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抜け出る

友人がアトリエにて選んでいたものは、インスタグラムを見て気になっていたという月の袋。
石の台座の輪っかと、リモナイトインクォーツも気に入って選んでくれていました。

リモナイトインクォーツは虹入りで、元々のつややかさに神秘的な力を静かに宿している、そんな感じが伝わってくる石です。

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いつもお互いにいろいろな話をする友人なのですが、前回会ったときに絶望感についての話をして、深く吸い込まれそうな闇にはまり込んでしまうのか、そこからふと抜け出すことができるのか、ちょっとした差なのかもね、みたいな話をしました。

わたしは夢でその闇に突き落とされたことがあり、目覚めて元の世界に戻ったけどすごく怖かった。
三浦春馬くんはもしかするとそこから抜けられなくなったんだろうか、と考えていたこととか、あるお客さまが自分から絶望の闇に入り、急に出てこれたことをお話くださったこととか、そんな話をしました。

その話をして別れたあと、友人は自分がその中に入っていたのかもと気づき、出てこれた感覚に急になれたとのことでした。
自分で気が付けてよかった。
そしてその時に話していたことを、自分に照らし合わせるように考えられた友人に安心しました。

知らぬ間に自分がどこか別の次元にすぅっと入っているようなこと、気付かないうちにいろんな人が経験しているのかもしれません。
見えないから一見分からないけれど、いつの間にかです。
いつもと同じ生活をしているようで、意識は別の世界に行っている。
見えている現実の確かさは、実はとてももろくて儚いものなのかもしれない。

コロナ禍はそういうことも見せてくれている。
今まで当たり前だと思っていた日常が、急にそうじゃなくなった。
マスクをして出かけたり人に会い、どこでも自由に旅することもしづらくなり、コンサートや映画、美術を観賞することも当たり前にできることじゃなくなっていた。

目の前にいる誰かも、別の世界にいてるんだなぁと感じるときがあります。
どちらがいいとかじゃなく、ただ違っているだけ。
エゴを越えて見えないことを感じ取る、そのように見極めることも意識していたいものです。

地に足つけた感覚を磨く、ですね。


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今日はうお座にて満月です。
昨日の月もきれいだった。
月明かりに照らされながら眠りました。ぐっすり熟睡です。


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