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「ザ・クラウン」

ネットフリックスのドラマ、「ザ・クラウン」を、友人からいいらしい、と教えてもらい観続けている。
イギリス、エリザベス女王の結婚式からはじまり、女王になって、時代と共に女王としての葛藤やその責任、家族との関係、個人的な部分まで描かれている。
在任されておられる中、実在する王族をドラマ化できることにまず感心した。
日本ではあり得ないんじゃないかしら。
しかも赤裸々に描かれていて、それを認めるイギリスに何か新しさというか、開かれた王室を意識しているのかもしれないけれどいい方向へ向かうんじゃないかと勝手に思っている。

あまり知らなかった史実に触れることもできる。
女王の夫、フィリップ陛下(役の俳優さんが素敵)はギリシャ人であることや、首相たちとの関係性、妹マーガレット王女の結婚にまつわるいろいろ、ケネディ大統領暗殺前の出来事など、興味深く観た。
本来なら女王となる立場ではなかったことも知らないことだった。

女王の悲しみに関する感情の欠けた部分について、そういったことまで描けることも素晴らしいと思ったし、切なく、印象的な回だった。
女王演ずるオリヴィア・コールマンの演技もとても素晴らしい。

チャールズ皇太子の繊細さや優しさ、その妹のアン王女の賢さ、どの人物も魅力的で人間味溢れる。
それぞれの立場で、皆が象徴としての葛藤を抱えている。
それはもしかすると、日本の皇族の方々にも共通する思いなのかもしれないと想像するのです。

今はチャールズ皇太子とカミラ夫人の出会いの頃を観ている。
もうすぐしたらダイアナ妃が登場するなぁ、たのしみ。

受け継ぐもの。
どんな家系にも存在して、血の繋がりから繰り返すことも起こる。
イギリス王室も同じなんだと、このドラマを観ながらしみじみとその業のようなものも感じつつ鑑賞している。





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