TNFD and EFRAG の対応マッピング
TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)とEFRAG(Europe's voice in corporate reporting:欧州財務報告諮問グループ)が共同で、ESRS基準とTNFDの勧告の対照表を作り、開示しています。
https://tnfd.global/tnfd-and-efrag-publish-correspondence-mapping/
ややこしいのですが、ESRSはEUのサステナビリティ開示基準であり、CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive:企業サステナビリティ報告指令)の下位に位置づけられています。
また、ESRSはISSBをベースとしてEU独自基準を組み込んでいるので(ESRSのQ&Aにそう記載されている)、ESRS対応でISSBはある程度網羅できると思われいます。
今回の動きは、そのESRSとYTNFDとで相互運用に寄与させるためのマッピングを行ったものです。
ESRSにすぐに対応しなくてよい企業にいるので、私もまだESRSはよく見ていませんが、両方で回答が必要な方には朗報かもしれません。
そうでない人にも有効な気がします。
このレポートのP10に”Table 1: High-level mapping of TNFD’s disclosure recommendations against the ESRS”があります。
TNFDv1.0は非常にページ数が多いのですが、結構概念的な説明が多く、実際に何をどう記載すればよいかは読んでいても良く分からないというのが本当のところです。
TCFD同様に原則主義ということで、その意味では企業は自由演技をできる余地があると言えますが、実際に書く場合には悩むことが多いと思います、
この表は、元々はマッピングのための表なので、左がTNFDのガイダンスの項目で、右が右のESRSの該当部分を示しています。
ところが、ある意味では右がTNFDの各項目の簡単な説目になっているともいえると言えます。
その方向で、読み込んでみることにします。
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