みやこの喧騒~小暑の時~【詩】

過去振り返り 穢れを祓い 未来の無病息災願う
節目の折り返しの日を過ぎて 新たな気持ちで一歩踏み出す

かかる梅雨時の夏至を越えれば 祇園祭の囃子が響き
灼熱の都に夏が訪れ 梅雨明け真近の小暑の熱気

出逢いの春から育んできた 静かな想いが実を結び
浴衣の君と夜風に吹かれ 古(いにしえ)の時の旅に出掛ける

あれから幾年月が流れ 寄り添う傍らには別の女性(ひと)
記憶を引き出しにしまい込んで 変わらぬ祭りの景色を見つめる

機織りの名手と牛使いの 一年に一度の恋物語
仲睦まじく 往く末永く 見上げて祈る 澄みわたる夜空

「小暑」新暦七月七日~二十一日(頃) 梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃

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