凍える大地~小寒の時~【詩】

艱難辛苦の往く年見送り 想いも新たに春を迎える
日の射す時間はやや長くなり 季節は緩やかに移ろいゆく

されど冷気はぴんと張り詰め 凍てつく寒さが骨身に沁みて
止め処なく降る白地を踏みしめ 真冬本番「寒の入り」を知る

人生は短いようで長い 地を這いつくばる逆境の日々
吹き荒れる寒風にさらされ 果てしなく続く先に底を見る

かかる寒中にありてこそ 心身鍛練の限りを尽くせば
迷い苦しみはやがて消え去り 多難な前途もいつしか開ける

凍える大地に芽生えるいのち 若菜に宿る神々の力
正月七日の七草粥 無病息災祈る小寒

「小寒」 新暦一月六日~二十日(頃) 寒さが最も厳しくなる前の時

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