闇に差す光~夏至の時~【詩】

豊穣の祈り込めた芒種も 過ぎて川岸集いて涼む
降り続く梅雨の晴れ間の熱に 季節の変わり目感じる文月

真昼の長さと深夜の短さ 光の眩しさに心躍れど
月明かりの逢瀬の喜びも 比肩するほどのかけがえのなさ

終わりなき旅のごとき人生 様々な人や出来事に出逢う
光に満ち溢れる日もあれば 暗闇の底に沈む日もある

暗闇にさす一筋の光 いつにも増して輝いて見える
光の意味と有り難さを知る その暗闇は必ず力となる

一年(ひととせ)もいよいよ折り返す日 振り返り祈る「夏越祓(なごしのはらえ)」
足るを知り 気持ちを新たにし 梅雨明けを待つ 夏至のひととき


「夏至」 新暦六月二十一日~七月六日(頃) 一年中で一番昼が長く夜が短い日

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