置き去りのこころ~処暑の時~【詩】 5 landho! 2014年7月9日 22:29 彼方の朧げな灯し火に 在りし人在りし日々の想い出浮かんで消える 真夏の夜の夢 目覚めて聴こえる 初秋の足音昼間の残暑はまだ厳しくとも 朝夕は涼風が心地よく雲の隙間から上弦の月が 霞んで見える 処暑の今宵映画のような胸躍る出逢い 千分の一の男性(ひと)に巡り逢いあの空も この海も その夢も 輝くすべてを抱きしめた夏景色はひとつとして変わらない あなたがいないことを除いては季節は静かに変わり始めても こころ置き去りの私がひとり暑気が峠越える二百十日 豊穣の祈りが天に届き嵐にも負けず花を開かせる 忘れかけていた想いも新たに「処暑」 新暦八月二十三日~九月六日(頃) 暑さが峠を越えて後退し始める頃 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート