散りゆく運命(さだめ)~小雪の時~【詩】 10 landho! 2014年7月14日 03:02 暖かな小春日和も過ぎて 降るものは少しずつ白くなり役割を終えた街路樹の葉が 木枯らしに吹き落される小雪(しょうせつ)街角は往く人影もまばらで 交わす言葉もなくただ行き交うのみいつもと変わらぬ今日を確かめ 地下鉄へと滑り込み帰路辿る「萌え出れば やがて色づき 舞い落ちる」 いのちの芽生え響き見え始め鮮やかさを備え魅了しても 散りゆく運命(さだめ)のはかなさを知る努力が実を結び奇才は開く その喜びと短さのせつなさよ巡る季節と我が人生(とき)を重ね 「もののあはれ」にふと涙ぐむ懸命なる勤労への感謝 豊穣もたらす自然への畏怖天地と人の偉大なる交錯 冬の訪れを覚悟する師走「小雪」 新暦十一月二十三日~十二月六日(頃) 僅かながら雪が降り始める頃 10 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート