人生最大の挫折
3月僕は大きな挫折を味わいました。もし良ければ読んで下さると嬉しいです。
高校卒業してから約2年。割といい感じに人生歩んできてました。
人や環境にも恵まれ、やりたいこともやれて。
2018年の冬、僕は無人島に初めて行き、可能性を感じ、100人規模のイベントを主催することを決意します。
2019年の春、「無人島万博」を無事開催でき、成功に終わりました。
2019年の秋、メンバーが再結集し、第二回を開催する事を決めました。
それから今まで、5月のGW開催に向けてずっと動いてきました。
結論から言うと、
僕が無人島万博に関わらない方が良いのではないか
という気がしてきてしまったことです。
何があったかを書きます。
長いです。
今後どうなるのか知りたい人は最後の部分だけでも読んでくださると嬉しいです。
一言で言うと、
「人が僕から離れていく」
です。
よく聞く話ですよね。
有名人とか、経営者の失敗談とかで。
僕も聞いてたし、割と軽く受け流してたんですけど、自分ごとになりました。
自分ごとになったら思ったより辛いもので。
実は、第二回無人島万博の運営スタッフは合計で4人辞めています。そしてつい最近、5人目が辞めかけました。
ほとんどの理由が、
「他のやりたいことを優先させたい」
です。
こういったプライオリティーダウンによる脱退は基本的に代表である僕の責任です。
ここまででも十分な挫折ですが、さらにこれを深くしたのが、
「一馬が気にくわないから辞める」
といった理由も中にはあったことです。
これは極端に表現していますが、まあ根本的には変わりません。
現メンバー間でのチームの雰囲気も最悪でした。
メンバーのモチベーションは下がっていき、一部のメンバーにタスク量が偏っていました。
決してモチベーションが下がったメンバーが悪いわけではありません。
モチベーションが上がるようなシステムを構築しなかった自分が悪いのです。
去年の無人島万博は、僕含めた4人くらいで、コンセプトやらコンテンツの大枠やらをガチッと決めて、
その後メンバーを追加し12人で運営してました。
しかし去年は追加した後はほとんどの仕事をメンバーに任せっぱなしになってしまった部分があり、反省していました。
その反省もあり、今回、第二回無人島万博では、代表としての自覚をより一層高め自分がチームを回して行こうと意気込んでいました。
結果はこのざまです。
時間が経つごとにメンバーが辞めていきます。チーム間の雰囲気も悪くなっていきます。
焦ってきた僕は色々試しました。
なぜモチベーションが下がってしまうのか、どうしたら上がるのか、
どうしたらいい雰囲気になるのか。
が、ことごとく空振りしていきます。気持ちいくらいに。
そして僕にトドメの一撃を刺した出来事が起こります。
ある時、コロナ対策に関する緊急MTGが行われました。このMTGはメンバーが自主的に開催したものだったので、僕はファシリテーションも意見もあまり言わずに聞いていました。
するとどうだ。
そのMTGではみんなが各々の思っていた気持ちをぶつけあって、でもきっちり収束してスッキリした思いでMTGが終わった。
そこからチームの雰囲気は良くなった。
「僕が関わらなくなったら一瞬で問題が解決した」
去年は他の子がチームを回していたので、雰囲気も悪くなく進んでいました。
お陰で大成功しましたし。
そんなことを考えてるとこういった事実が突きつけられます。
「僕はこのチームにいない方が回るのではないか」
無人島万博を成功させるのに僕は必要なんだろうか。僕がいない方がチームが周り、より良いものができるのではないか。
そんな考えが頭をよぎった。
僕がコミットすればメンバーが辞め、僕が関わらなければ良い雰囲気になる。
悩みました。めちゃめちゃ悩みました。
僕が社会に提供できる価値として、無人島万博は唯一無二の最大の手段です。
でも上記のような事実もあります。
混乱しました。
わからなくなりました。
無人島万博をやりたけどやらない方が無人島万博のため。
何が正解かわかりません。
ごちゃごちゃの感情が僕の頭から心までを支配して行きます。
初めての経験です。
そして、逃げたくなりました。
でもメンバーには相談しませんでした。
だって無人島万博のメンバーはみんな優しいから、色々と俺の存在意義を考えて教えてくれるだろうからです。
それでは意味ありません。なんの根本的な解決にもなりません。
メンバーは言ってくれます。
「一馬だけのせいではないよ」と。
しかし、
僕だけのせいではないという状況にしたのはリーダーである僕の責任です。
逃げようか考えました。
でもふと思いました。
「何から逃げたいのだろう」
辛いことから逃げるのは、人生論的にありな選択です。僕はポジティブに大学受験から逃げた経験があります。(僕は高卒です)
だから辛くて自分に不適合だなって思ったことから逃げる事には何にも抵抗はありません。
でも今回の「逃げ」は何かが違いました。
考えました。
気づきました。
今逃げようとしているのは、
「自分の気持ちから」
だと。
気づいたらなんとか逃げない方向性でうまくいく方法は無いかを考えていました。
それが僕の答えなのかもしれません。
無人島万博が人に与える価値を僕は肌で感じたし、僕にとってこれが極上の幸せでした。
僕を僕たらしめるものが無人島万博でした。
「僕が無人島万博を作るのではなく、無人島万博が僕を作っているのです。」
気づけば高卒でなんの取り柄のない僕のアイデンティティーになっていました。
でも今まで通り動いたって何にも変わりません。
自分の何か根本的なところを変えないといけません。
何を変えればいいのだろう。
変えすぎると自分を見失います。
でも中途半端に変えてもまた空振り危険があります。
すると、根本的な問題かもしれないとこを発見しました。
「僕は完璧なリーダーを目指していました。」
カリスマ性があって、ゴールを示して、メンバーのモチベーションを高めて、バランスよくタスク振って、それでおいて自分が一番タスクをこなす。
みんながついて行きたくなるリーダーを目指していました。
というより、そうしなければ無人島万博は成功しないと思っていました。
でもそれは僕の能力を正しく計算しきれていませんでした。
根っからのフォロワー体質ですし、皆を全ての方面から先導する力なんてむしろ苦手分野でした。
だから全力で空回りし、自分が得意とするところややるべきところでも力を発揮せず、
全てが中途半端になっていました。
ここかもしれないと思っています。
「完璧は目指さず、苦手なことは任せればいい」
これが今思っていることです。
プライドなんて糞食らえです。
俺は組織マネジメントが苦手です。リスク管理も苦手です、チームの明るい雰囲気作りも苦手です。
なのに率先してやろうとしました。
任せればいいのに。
完璧なんて目指さなくて良かったのです。きっと。
だって俺は運営メンバーには本当に恵まれているのだから。
だって俺の苦手なことを得意とするメンバーがいるのだから。
さっちゃんやつっきーは場を明るく盛り上げてくれるし、
いっこーはいつも面白くないボケをかますし、
まゆこは冷静な意見くれるし、
くうちゃんは場を和ごましてくれるし、
まこつはタスク振るのうまいし、
わっぴーは客観的にリスクを考えてくれるし、
ひろきは独特のセンスを持ち込んでくれるし、
そーちゃんは自分以外のタスクもこなしてくれるし、
そして何よりみんな、全員が無人島万博を成功させたいという思いがあります。
決して信用していなかったわけではありません。
そしてこの変化、選択が正解なのかもわかりません。
でもせっかくこんな素敵なメンバーに囲まれたんです。
一歩一歩このメンバーで進んで行って、僕は何でこのチームに貢献できるのか模索し、
どんな形であれ、より多くの人に最大限の価値を無人島万博で届けられように邁進して参ります。
野口一馬
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