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スマホから入ったPが「アイドルマスター2」をプレイした感想

私がいわゆる「アイマスP」になったきっかけはスマホで「デレステ」を始めたことでした。それから「ミリシタ」「シャニマス」を始めて765プロに興味を持ち「ワンフォーオール」をプレイ。アニメ「アイドルマスター」とその劇場版も見ました。

そして先月末、セールでPS Vita版「SP」(パーフェクトサン)を購入し天海春香にやられた(?)私は、「ここまで来たらやるしかない」と思いPS3版「2」を購入。先日、まだ1周ではありますが難易度「NORMAL」でIA完全制覇を達成したので感想を書きたいと思います。



おことわり

・本記事は「アイドルマスター2」のネタバレと否定的な感想を含みます。
・筆者はプロデュースモードを春香で1周、エクストラエピソードモードを伊織で1周しただけです。なので、ほかのアイドルの個別シナリオについては言及しません。


不満点

朝の挨拶がつらい

最初に感じたことがこれでした。

ユニットの団結力に影響する朝の挨拶では、現在の団結力に関係なくアイドルがポジティブな発言をする場合とネガティブな発言をする場合があります。以下に真がネガティブな発言をした場合の会話の例を引用します。(「▶」は選択した答えを示しています。)

P「真、えーと……」
P「今日、何かしたいことって、あるかな?」
真「うーん、そうですねえ……。ありそうで、ないというか……。まあ、ない、という感じですかね」
P(なるほど。……よし。ここは、こう答えておこう!)
▶「わからないな」「よくわかるよ」
P「悪いけど、俺には、その気持ち、わからないな。そういうことは、今、言うべきじゃないしね」

心が折れました。

私が知っている真なら絶対にこのようなことは言いません。「かわいい女の子の役を演じたい」とか「フリフリの衣装を着たい」とか、あるいは「体を動かしたい」「ダンスの仕事がしたい」と言うでしょう。

また、Pの答えにも共感できません。アイドルのことを大切に思っているならネガティブな発言に対しては真摯に向き合うべきです。「よくわかるよ」は論外として、「わからないな」と拒絶するのではなく「どうした?」などと聞いて原因を探るべきでしょう。

朝の挨拶は毎日あり、2日に1回くらいはこのようなネガティブなやり取りをすることになります。地獄です。そのせいで私はアイドルもPも信じられなくなりました。それは同時に、コミュがつまらなくなったということでもあります。

この問題点は、765プロのアイドルが好きだった当時のファンを絶望させるにはそれだけで十分なものだったように思います。


竜宮小町が活躍しない

残念ながら「2」では竜宮小町の4人をプロデュースすることができません。しかし、それでもライバルユニットとしての活躍がしっかり描かれていれば私はそれに納得できていたと思います。

ところが竜宮小町は21週目にしてあっさりプレイヤーのユニットに敗れ、25週目には天ヶ瀬冬馬に敗れたことをきっかけにIA大賞をめぐる競争から脱落してしまいます。(プレイヤーのプロデュース期間は55週。)これでは活躍どころか先輩ユニット(先輩プロデューサー)の面目が立ちません。このように竜宮小町がプレイヤーのユニットやジュピターの引き立て役に終わり、見せ場がなかったことには不満を感じました。(ジュピターについては天ヶ瀬冬馬の心情の変化や961プロとの決別が見せ場だったと思います。)


登場人物が勝敗にこだわる

「2」のシナリオは竜宮小町やジュピターとの競争が中心です。

アイドル同士が競い合うのは悪いことではありません。しかし、フェスでの対決によってどちらが格上のアイドルかを決めようとする登場人物の言動は理解しがたいものでした。高木社長は(同じ事務所の)竜宮小町に勝つよう指示しますし、担当アイドルも天ヶ瀬冬馬やジュピターに勝つことばかり考えるようになります(これは春香のシナリオだけかもしれません)。そこに「みんなちがって、みんないい」という発想はありません。

せめてPは、担当アイドルに「勝ち負けは気にするな。ステージを楽しんで来い!」と言える人物であってほしかったと思います。


良かった点

プロデュースが面白い

「無印」はファンを増やすゲームでしたが、「2」はCDの売り上げを増やすゲームになりました。売り上げを増やすにはファンを増やすだけでなくステージパフォーマンスのスコアや地域ごとの注目度が重要になります。また、CDをリリースするタイミングやリリース前後の活動も売り上げを大きく左右します。

上記の理由でスケジューリングに工夫が求められるようになり、「無印」のような単調さを感じさせないゲームとなっています。複雑になりわかりづらくなったという側面もありますが、すべてのアイドルのシナリオを見るために9周することを考えれば評価できるポイントだと思います。


まとめ

良い点に挙げたように「2」は経営・育成シミュレーションゲームとしての面白さを持った作品です。しかし、アイドルとの会話を楽しみたい人やシナリオを楽しみたい人が気持ちよくプレイできる作品ではないと思いました。

以上、「アイドルマスター2」は私にとって良い作品ではなかったが、悪いところばかりではなかった、というお話でした。

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