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限界女子大生が自分の本を通販してみた話(2024.3更新)

はしがき

 みなさまこんにちは。Lanです。
 前回は初めての本づくりについての記事を書きましたが、今度はその頒布についてまとめていきます。発行した本の頒布方法は主に①イベント②イベント委託③自家通販④委託通販かな、と思います。この中で私が経験したことがあるのは②以外。イベントに関してはまた別に書くことにしているので、今回は「通販」にフォーカスを当てていきます。
 一応、自家通販の方はBOOTH、委託通販の方はとらのあなを例に出して説明します。それぞれのメリットデメリットや、気を付けたいこと、梱包方法なども細かく書いていくつもりです。よろしくお願いします。

1通販総論

 まず通販全体について。実は会場頒布よりも、こっちの方が圧倒的に手に取ってもらえる可能性が高いです。オンラインイベントとかだと、キーワード(大体主催の方がとらのあなさんなどに申請して参加するサークルがまとめて見れるようなタグを作ってくださいます)で引っかかったりして、Twitterやpixivのフォロワーさん以外にも作品を見てもらえるからです。ここで部数を見誤る誤算があったりするのですが、一旦置いておきます。特に委託で通販すると他の作家さんの作品とまとめて手に取っていただけたりしますし、再版する際に部数の参考にすることができたりもします。
一方、どのシステムもシステム利用料や手数料を取られるので、イベントよりも若干高い値段設定(自分の手元に入る金額は変わらなくても)になってしまいます。他にお金関係だと売上金の振り込みが翌月から翌々月になったりするので、特に薄給アルバイター大学生にとっては痛かったりします。短いスパンで本を出しにくいです。
私は最初自家通販で、ありがたいことにたくさんの方に手に取ってもらえるようになってからは委託通販っていう感じにしました。ホントにそれぞれのメリットデメリットがはっきりしているので、良かったら参考にしてみてください。それぞれやり方についてもまとめています。

2自家通販 BOOTH

 一つ目は自家通販。こちらは文字通り自分で商品を梱包して発送するっていうスタイルです。「通販初心者で、部数が少なめ。几帳面で、できるだけ対面に近い形で頒布したい!」という方におすすめ。逆にできれば避けた方がいいのは「自宅に喫煙者やペットがいる、家や職場の近くに発送できる場所(後述)がない、そもそも細かい作業が苦手、多くの在庫がある」という方です。私は結構梱包とかも苦にならないタイプなので、今でも少なめに刷ったときは使っています。

①概要 登録~運用

 登録は結構簡単です。ドメイン名を決めたり、ショップの名前やオーナー情報を登録するだけ。これは公式サイトの解説が一番わかりやすいので、スキップ。
 商品の登録は少し煩雑ですが、感覚的に操作できるのでこちらも簡単です。実際に私の画面を見て解説します。
 一番悩むのは価格設定と、商品説明、あとは配送方法(送料設定)だと思うので一通りの流れの中ではここをピックアップしていこうかなと思います◎
 まずは商品名(同人誌のタイトルでいいです)とサンプル画像を登録します。サンプル画像は表紙と目次、あとは注意書きページがあるならそのページと、本の内容が分かるような本文を数ページ入れておきます。抜粋する本文はそれぞれだと思いますが、特にR18の本の場合はその部分を少し入れておくといいかなと思います。(ヘキとかもありますし)小説サークルは段組サンプルはBOOTHで出しておいて、より見やすい形のものをpixivとかに上げる人が多い気がします。
 画像は一度登録していたものの編集ページなので既に表示されてしまっていますが、カテゴリーや年齢制限もこの段階で登録します。

この本はTwitter再録+書き下ろし本だったのでサンプルは少なめでした。

 続いて商品紹介文です。ここには主に本の内容や仕様について書くことが多いです。あらすじや、特別な注意書きが必要な場合はここに書くといいと思います。あとは配送についてこちらがお約束することも書いておくと丁寧かなと私は考えています。「厚紙やダンボールでの折り曲げ防止」「ビニール袋で水濡れ防止」などの文言ですね。以前私のTwitterアカウントにてアンケートを募集したのですが、マシュマロなどに届いた細かな意見の中には水濡れ防止は絶対にしてほしいとの声がありました。梱包については後述します。

ここは割と自由に書いてOKです。タグ付けもしておきましょう。こちらはpixivと同じ仕様です。「腐」ジャンルの方は公式タイトルを打ち込まないように注意!棲み分けを忘れずに行いましょう。

 このあとは参加しているイベントがあれば登録できるスペースがあります。私はいつもしていません。
 次に現れる多分悩むだろうなポイントは「代理購入サービスへの掲載許可」。こちらは海外などにお住まいの方にも手に取っていただけるようにするシステムだと思われます。こちらも私はいつも「許可しない」にしています。実のところフォロワーさんの中には中国や台湾、韓国などにお住まいの方もいらっしゃるようですが、日本と外国では特にR18の本に関する認識の違いや、万が一転売などがあった際に対応しきれそうにないことから、私は許可をしていません。
 これの設定後はオプションですが、例えば無配やおまけの有無で購入方法を分けたいときに使います。発送時に間違えてしまうと大変なので、慣れるるまでは全部に無配やおまけをつけることをおすすめします。

無配(特典冊子)が足りなくて、データでお配りしたのでおまけファイルも設定。在庫数を弄ると、設定を保存した瞬間に通販が始まります。
実際の表示はこんな感じ。こちらは完売した本のためポチるところがグレーになっていますが、在庫数を入力すれば赤色になってカートに入れられるようになります。

 あとは値段と配送方法です。値段は基本的に「1冊あたりの印刷代+梱包代」を切り上げでいいと思います。(実はこの記事を編集しているときに界隈で同人誌の値段がどうのこうので物議を醸していたので、これを書くの割と怖いです)気を付けなければならないのは、BOOTHを利用する際はサービス利用料が発生するということです。だから例えば全部計算して最終的な値段が450円だったとしたら、500円にした方がいいと思います。下手するとこれでもサービス利用料取られると赤字になることがあります。一冊あたりの赤字が50円だったとしても、それが50冊になれば-2500円。そう考えると値段設定には慎重にならざるをえません。
 手数料の具体的な計算式は自宅から発送の場合だと、(商品価格+送料)×0.056+22です。ちなみに商品価格が500円だとするとだいたい70円くらいのサービス利用料となるので(あんしんBOOTHパック利用の場合)、1冊あたりの印刷代と梱包代が430円なら採算が合いますね。梱包は100均とかで揃えれば1冊あたり10円いかないくらいなので、私はそこまで気にしていません。

私はいつもあんしんBOOTHパックを利用しているので、下の「郵便・スマートレター~」のところは弄っていません。
ジャ○プみたいに分厚い本でなければ、ネコポスで事足ります。A4以内、厚さ2.5cm以内、重さ1kg以内ならこれを選択しましょう。

 他にひとりが購入可能な商品数を設定して(1つにした方がいいです。他の方ですが、以前大量注文大量キャンセルをされたという事案が発生しています)、必要なら発送予定日も入れておきましょう。
 これぐらい設定すれば大丈夫……だった気がします。あんしんBOOTHパック以外の発送をしたことがないので、これ以外の方法を検討している方はすみません。

②梱包

 とりあえず登録する商品が1冊しかないand1人1冊までの制限をかけた場合は、先に梱包してしまった方がいいと思います。この方が心の余裕が違うし、ミスも減ります。
 私がいつも使っているのはこちら。

あと折り曲げ厳禁のシールも使ってます。ネコポスの注意書きに折り曲げと水濡れに関するものがないので……

 まずは封筒、水濡れ防止用の袋(本のサイズより少し大きめが◎)、折れ防止の厚紙か段ボール(グッズ交換界隈でも噂されているみたいですが、seriaの厚紙はあんまりおすすめしません……ちょっと柔らかかった。少しサイズが大きいけどダイソーの厚紙か段ボールシートがおすすめ)、メッセージカード、セロハンテープがあれば十分かな。メッセージに関しては余裕があれば手書きで、冊数が多くて厳しい時は写真のように既に出来ているやつを使っています。注意しなければならないのは、ネコポスが信書NGだということ。一応中身が見える状態ならOKみたいなので、クリアの袋から文章が見える状態で送っています。

中身。水濡れは絶対に防止します。意外と配達員さんによっては無理くり折って入れられちゃうこともあるみたいだと、先日マシュマロにて伺いました。袋の端が余る場合は後ろに折り込んでセロハンテープで留めます。

 あとはこれを封筒に入れて(外から見て中身が透けないかチェック!最悪表面には宛名が貼られるので、両面が避けないようにしましょう)、セロハンテープで封をします。私は最近ここにサンキューシールを貼るようにしました。あとは表側に折り曲げ厳禁シールをペタリ。
 で、注文が確定すると注文番号っていうのが出てくるので、これを封筒の端っこに書いておくといいです。後で発送のところでも書きますが、実はこれだけだと発送用QRコードをスクショした時に注文番号が画面内に入らないので、ついでにコードが読めない時に使うパスワードを記入しておくのが超おすすめ!そうするとスクショ1枚で商品と紐付けができます。
 ちなみに、私がTwitterで梱包に関するアンケートを取った結果がこちら。Twitterの投票の仕様上、ひとつのツイート内で1個しか選べないのであんまり正確とは言い難いのですが……参考にはできると思います。

ちょっと見にくいかもしれません……すみません😭

 あとマシュマロでいただいたものだと、クリックポストで発送の際に住所の上におそらく水濡れ防止用か破損防止用のテープが貼られていてちぎるのが大変だった、というご意見もありました。アンケートを見る限りだとあまり気にしないっていうことでしたけど、私は最低限の思いやりや心遣いはあった方がいいのかなーと思います。手に取ってくれてありがとうございます、これからもよろしくお願いします。そんな気持ちを伝えられるような梱包を心がけています。

③いざ通販開始

 これは商品管理から編集に飛んで、在庫を入力。(必ず手元にある分かどうかを確認。一度にたくさん発送処理できる自信がなければ、通販の日程を前後半とかにしておくと◎。さらに万が一配送中に事故があったときのことを考えて予備も作っておきましょう)あとは事前に通販開始の日時を知らせておいて、時間になったらページを公開にします。
 注文されたらBOOTHのアカウントを作ったときに登録したメールあてに、「(ショップ名)の商品が購入されました」というメッセージが届きます。「自分の本を買ってくれた方がいる……だと……!?」ってなりますが、そんな暇はありません。BOOTHを開いて、注文一覧を確認します。ある程度注文が入ってから見た方がやりやすいかもしれません。銀行やコンビニ振込で支払いの場合はすぐに注文が確定しないので、先にクレカ支払いのものから発送処理をします。
 発送のやり方やタイミングはそれぞれのサークルさんによって異なると思いますので、あくまで私は、ということでお話しします。基本的に注文が入ってから最も早くて1日以内に発送ということが多いです。これは事前に梱包を済ませておかないと間に合わないので、できるだけ早く発送したい! ということでしたらあらかじめ梱包を済ませておくのが良いでしょう。だいたい国内なら1~2日程度で届きます。
 ある程度注文が揃ったら注文一覧からQRコードを発行を選択し、配送時の注意などを入力しておきます。こちらは全て選択制なので、多分何とかなるはずです。(画像がなくて申し訳ないです。そのうちBOOTHで通販する機会があれば追記しておきます)
 で、QRコードを発行したらコードの真下に、うまく読み込めなかった時用のパスワードが載っているので、それと注文番号を合わせて封筒に書いておくとよいです(スクショと対応させるのが楽になります)。ただし、これは外でインターネット接続したくない人の場合(QRコードをスクショしておくタイプ)なので、別に外でBOOTHのページ開いてもいいわって人は注文番号だけ書いておけば十分だと思います。
 また、外でBOOTHを開ける人は発送時にQRコードを作った方がダブって送ったりっていうミスが減ります。この場合は発送に時間がかかるのでコンビニやPUDOステーションの利用はお勧めしません。

④発送

 発送方法はいくつかありますが、おすすめ順に列挙すると①クロネコヤマトの営業所②PUDOステーション③コンビニ(ファミマ)だと私は思います。
・クロネコヤマトの営業所発送(おすすめ度:★★★★★)
 まずクロネコヤマトの営業所は、「たくさん持って行ってもあんまり嫌な顔されない」「発送が早い」「スタッフの方が丁寧なので、慣れていなくても安心」といった利点があります。正直よくないところがあんまりないです。強いて言うなら、営業所が近くにない場合はちょっと不便かも……くらい。
 発送したい荷物を持ってクロネコヤマトの営業所に行くと、端っこに宅急便センターがあります。(場所によっては結構広いお店みたいなところもあります)入ると、だいたい机があってその上にタブレット端末(ネコピットと言います)が置いてあるのでそれを使って発送処理をします。ちなみにこっちから何か聞かない限りはスタッフさんも声を掛けてきたりはしないのでゆっくりやって大丈夫。ただし荷物が多い場合は、他に利用する人がいないか時々チェックしましょう。

 こちらのリンク先にネコピットの使い方が載っているのですが、今のものと若干違う気がしますので補足。タブレットのメニューからQRコードを利用みたいなやつを選ぶとカメラが立ち上がるので、手持ちのQRコードを読み込みます(外カメラに切り替えた方がやりやすいです)。そうするとすぐに近くのプリンターから送り状が印刷されて出てきます。自分の近くの場合やカウンターの中の場合などがあるので、自分の近くに出てきたら荷物とセットにしてスタッフさんに渡しに行きます。カウンターの中のプリンターから出てくるタイプだったらスタッフさんに荷物だけ渡せばOK。
 それ以降はスタッフさんが荷物に送り状を貼ってくれるので、その間に他の荷物の発送処理をします。最後に控えをもらえますので、それを自宅に持ち帰り「発送完了報告」をしましょう。ちなみに送料は購入者様に支払っていただいているので、この段階で私たちがお金を払うことはありません。とにかく詳しい人がすぐ近くにいる場所ですし、何店舗も利用していますが皆さんすごく丁寧に教えてくださったので、近くに営業所がある人は絶対使った方がいいです!

 以下の発送方法は、近くにクロネコヤマトの営業所がない方向け。我々オタク、他に人がいて無言の圧を掛けられるのが何よりも怖い! っていう人種なので、心的ハードルが低いものから紹介します。

・PUDOステーション(おすすめ度:★★★、安全性:★★)
 駅前とか、ドラッグストアの前とかで見かけるロッカーみたいなやつがPUDOステーションです。使い方はこれを見た方が分かりやすいのでリンクを貼っておきます。

 ほとんど使っている人がいないためゆっくり作業できるのはいい点です。ただし利用には注意が必要で、まず最も大きな欠点は「発送控え」がでないこと。つまりこちらが確実に発送したという証明が残らないので、荷物一つ一つに対して写真を撮っておかなければなりません。あとは事故の心配もある。ので、初めて使うときは予備がある状態で1つか2つだけにしておいて、きちんと発送されたら使ってみるっていう感じにした方がいいです。また、15時までに発送しないと集荷されないので、時間の制約もあります。(営業所持ち込みなら19時頃まで当日発送)途中で分からないことがあっても、その辺に歩いている人に聞くわけにもいかないので……ちょっと不便。

・コンビニ発送(ファミリーマート)(おすすめ度:★★)
 いつもチケット発券とかする時に使うFamiポートを利用します。こちらもBOOTHが使い方を解説してくれているので、リンク張っておきます。

 少し情報が古いのか「マルチコピー機」となっていますが、現在は「Famiポート」という機械を使います。操作方法は同じなので割愛。出てくるレシートを持ってレジに向かいます。レジにレシートを出すと、店員さんがビニールのフィルムみたいなものを渡してくれます。図に従ってレシートを突っ込んで、封筒に貼り付ければよいのですがこれが意外と時間がかかる……さらにレジに人が並んだりするとめちゃくちゃ焦るので、できれば1回に発送するのは2~3つくらいまでの方がいいです。
 私の友人(前回の記事で紹介。表紙のお手伝いをさせていただいた方です)は深夜バイトのついでにコンビニ発送をしていると言っていましたが、ある日ヤマトの配達員さんが家にやってきて(多分たくさん発送したから)「送料抑えられる方法ありますよ〜今度見積もり持ってきますね~」的なアドバイスをされたそうです。それは猛烈に怖い。
 こちらはレシートが控えになりますが、やはり営業所発送と比較すると発送までの時間が長いです。

 あと、あんしんBOOTHパックを使うときの注意点なのですが、匿名と言いつつ荷物の発着地がモロバレします。(名前や詳しい住所は出ません)どういうことかというと、購入者様に発送完了通知を送ってしばらくすると「追跡用番号」が表示されます。購入者様はもちろんこちらも送った荷物が無事に動いているか確認したいので、追跡ページを見ると……発送した営業所と経由、最終的に配達を担う営業所が分かってしまいます。まあこんなこと知ってどうすんだって気もしますが、結構細かな地域まで分かってしまうので、私は家~大学の間で何度か途中下車してヤマトの営業所に寄るようにしています。
 こちらは購入者様の、と言うよりこちらの住所バレの方がしやすいので気を付けた方がいいかなと思います。(もちろん購入してくださった方がわざわざこちらの住所を特定するなんて思ってもいませんが!)

3委託通販「とらのあな」

 続いては委託通販。これに関しては圧倒的楽!! ですが、新刊登録がちとめんどくさかったり、通販の開始時刻が読めず購入者様にずっと通販ページをチェックしてもらう必要があったり、繁忙期は納品までの時間が長かったりと、楽な分不便だと感じる点もあります。ただ、ほとんどすべてをやってもらえるのでこれくらいは目を瞑ろうかなあという感じです。(実は在庫紛失なんていう怖い話があったりとか、古のルールを守るタイプの方とかは倦厭しているらしいとかっていう話を耳にしたことがあります。この辺は自己責任でお願いします)
 ほかにもメロンブックスさんなど色々な通販サイトがあるので、ご自身のジャンルにあったものを利用してみてください。私は「とらのあな」さんを利用しているので、こちらで解説していきます。

 サークル登録はそんなに難しくないので、割愛します。入力すべきところを入力すればサークルポータルにログインできるようになり、以降新刊登録、追納申請、売上報告の確認などに利用します。18歳未満の方の場合は、保護者の方の同意が必要のようなので、書類を記入して郵送するという工程も挟むようです。
 新刊登録のタイミングは自由ですが、私はいつも印刷所に入稿するデータが揃ったらにしています。ここで委託する部数を決めるので、とらのあなさんの方からお返事がないと最終的な部数が決まりません。場合によってはお断りされることもあるみたいです。
 新刊登録の入力は画像+キャプションで解説します。

分類は同人誌なら同人誌を選びます。タイトルとカナは正確に。基本的に合同誌やアンソロジーでなければ主な作家名1を自分の名義で埋めれば大丈夫。
R18は漏らさないように。メインジャンルは、二次創作の場合はその他を選択してスクロールすると、作品名が出てくるのでそっちで登録します。一次創作の場合はマンガ、とか小説を選びます。メインキャラクターとカップリングはフルネームで書きます。カップリングも猛烈に違和感がありますが「山田四郎×山田五郎」みたいな表記をします。(例は架空のカップリングです)
ページ数は正しく記載。印刷会社は自分が使っているところがタブ中になければ自分で入力します。web掲載コメントは何気に大事。作品のあらすじやちょっとした注意書きなんかがあると丁寧です。シリーズは上下巻に分かれている場合などに使います。作品キーワードは、webオンリーに参加したりすると主催の方が設定してくださることがあるのでありがたく利用します。そうすると同じイベントに参加しているサークルさんの作品と一緒に掲載してもらえますし、販売時間を揃えてもらえます。他にも性癖とかそういうのでキーワード指定できます。
納品数は自分が印刷する分量と相談して入力。余部は10%以内なら預かってもらえます。私はいつも事前予約不可・事前告知可にしています。こうすると先に通販ページができて、こちらが指定した日程になったら通販が開始する感じになります。webオンリーに参加している場合は特に弄らなければ日時を他のサークルさんと揃えてもらえます。納期返信とは新刊登録後にこちらが具体的に「何部をいつ」納品できるかを回答することです。急ぎの場合は予約機能に✓。
価格は卸値入力の方が楽です。私は即売会での値段をそこに入れています。これに関しては以下のサイト(とらのあなさんが女性向けに作ってくださった可愛いサイト)が詳しいです。おまけはしおりやポストカードなど。同じ箱に入れて納品すれば本と合体してくれるみたいです。

 あとは審査用のデータをアップロードすれば終わりです。審査用データはそのままサンプルデータとして使ってもらえます。(審査用とサンプルを分けて提出することも可能)
 納期返信を終えたら今度は印刷所で入稿手続きを済ませます。この時納品先を書店委託にするのを忘れずに。印刷所によっては送料無料で届けてもらえたりもします。自宅から発送する場合はクロネコヤマトを利用するのがおすすめ。クロネコヤマトを利用する場合は、住所が変わります。それ以外はとらのあなさんのサイトからチェックできます。(クロネコヤマトを利用する場合の住所も見れますが、すごく下の方に書いてあって少し分かりにくいかもしれません)
※基本的に印刷所から送ってもらう場合は住所を入力する必要がありません。
※2024.03【追記】とらのあな物流センターの移転により送り先が変更になったそうです。

【新送付先住所】
住所:〒276-0013
   千葉県八千代市保品1809-1 プロロジスパーク八千代1
宛名:2F(株)虎の穴流通管理課
TEL :050-5434-4404

【ヤマト運輸様ご利用の場合】
※下記の通り変更はございません。
住所:〒135-0063
   031-902 ヤマト運輸東京法人営業支店気付
宛名:(株)虎の穴流通管理課
TEL :03-5564-3720

(※12月30日更新)【2023年11月】とらのあな物流センター(TLC)移転のお知らせhttps://news.toranoana.jp/notification/246253

 ここまで終わったら、Twitterなどで告知をしておきましょう。作品一覧というところを見るとアクセス数や再版希望の数を見れるので、完売してしまったらこれを参考に(あくまで参考に)して部数を見るのもよいでしょう。委託通販の場合は自分の事を全く知らなかった方が他のサークルさんのついでに購入してくださることもあるみたいなので、意外とすぐ在庫がなくなることが多いです。(あくまで経験則)
 メリットとしては自家通販と比較して圧倒的に楽なところにあります。私も部数が増えてからは専ら委託しています。
 一方相手が企業なので連絡がすぐにできなかったり、通販の開始時刻や納品処理の状況を確認できなかったりすることはデメリットだと思います。(GWや年末のコミケ前後はだいたい繁忙期で入荷処理が遅れます)あとは、購入してくださった方に直接お礼のメッセージをしたい! という場合にも使いにくいシステムですよね。

 このように通販と一口に言っても様々な種類があり、それぞれに一長一短があるので、ご自分に合ったものを利用するのがいいと思います。何かご不明点があれば「Lan.contact.310@gmail.com」もしくはマシュマロまでどうぞ。

 次回はイベントに出たときの話をまとめようと思います。前回の記事と合わせて、もしよかったらシェアしてみてください。
 ではまた次の記事でお会いしましょう。

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