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魚たちに、おシャンなエサ入れを(前編)

熱帯魚のエサを変えた。
キョーリンのネオプロス。水の汚れを抑えて魚の健康をサポートする機能性の高い製品だ。

しかし、フレークタイプのこのエサは、思っていたよりフレークが大きかった。それに対して容器のフタが部分的にしか開かない。
パカッと開けて容器ごと水槽の上でエサを与えることを想定した作りになっているが、うちの60cmや30cmキューブのように比較的小型の水槽で飼える生体の数は限られており、できればスプーンなどで量を調整しながら与えたい。

別の商品のスプーンを使ってみたが、入り口が狭いので毎回スプーンをつまみ出すのに苦労する。そもそもスプーンを入れるような使い方は想定されていないため、エサをすくうのも難しい。

そういった経緯があって、なにか良い感じの容器を探すことになった。

ADAのフードグラス

100均などで適当な容器を買っても良かったが、どうせなら毎日のエサやりが楽しくなるような容器を使いたかった。

かつて、アクアリウム専門メーカーの大手「ADA」から販売されていたフードグラスという製品があった。見た目だけでなくアクションもかっこいい。プロフェッショナル感がすごい。
全てのアクアリスト憧れのこの製品は現在でもオークションなどで中古品を手に入れることができる。
しかし、このスプリングを利用したギミックやガラス製の本体がどれ位長期間の使用に耐え得るのかという懸念があるし、中古でもまあまあ高いのだった。
そして、個人的にはエサは見えない方が良い。

コピー品でも2,000円。

キャニスター

エサを入れるのに適当なカテゴリーとして、まず思いついたのはキャニスターである。キャニスターとはフタのついた密閉性の高い容器のことで、紅茶やコーヒー、たばこや食品などを湿気から守る保存容器のことだ。

地元神戸のフロインドリーブというお菓子屋さんには、本店でしか取り扱っていない缶入りクッキーがある。以前妻のリクエストで買ったその缶が、まさに紅茶やコーヒー豆などを保存するのにぴったりのかっこいいキャニスターなのだが、魚のエサ入れにするには少し大きい。
でも、雰囲気としてはこういう容器が良い。


おしゃれなキャニスターと言ってまず思い出すのはドイツのweck。いちごのロゴがかわいいのに案外安い。
でも今回は透明ではないものを探しているので却下する。

KINTOはおしゃれだけど少し高い。あと中国製と日本製が混在している。もう、露骨に商品名に(日本製)と書いてほしいんだわ。でもほんとにおしゃれね。

前述の通り、キャニスターは紅茶やコーヒーを保存する容器である。それらをいろいろと見ていると関連商品として時折現れるカテゴリーがあった。

茶筒という選択

世の中には茶筒というものがある。そういうものがあることは知ってはいたが、どうやらそれらはとてもすてきなものらしい。

高過ぎて目玉飛び出るよ。びっくりした。
でもとってもすてきだ。
禰󠄀豆子で麻の葉模様を知った人も多いだろう。麻の葉、繊細で凛としてて、きれいよね。日本の紋様は(日本に限らないけど)連続性のあるパターンが多い。仏教の影響だろうか。輪廻とかの。

デザインあの「森羅万象」かっこいいよね。

錫(すず)ってきれいだね。
これは茶壺だってさ。茶道をやらないから茶壺を知らなかった。とっぴんしゃん。「とっぴんしゃん」って東北の言葉で昔話の最後に「おしまい」という意味で使われるらしい。茶壺に追われてとっぴんしゃん。つまり、茶壺が袋小路になってて観念しろという歌詞なんだろう。ずいずいずっころばし。日本のonomatopéeすごいな。ごまみそずいの「ずい」の所に圧を感じて怖い。

京都の開化堂。日本最古の手作り茶筒の老舗。
薩摩錫器さんよりは安いね。でも落ち着こう。茶筒の美しさに見惚れてしまい、本来の用途を忘れてしまいそうになる。
魚のエサ入れだよ!

は?かわいいが現れた。
お値段もお手頃だしかわいくてかわいい。こんなにかわいかったらかわいいと感じてしまう。要するにかわいい。

手書きの図案をコンセプトに商品展開をしていてかわいい。商品カテゴリで柄を選ぶのは普通だけどその逆はありそうでない。すてきだ。

紅茶缶、その他

見てるだけで楽しい、豊かな気持ちになるな。
KEYUKAのプロダクトはミニマルな中に素材への愛着が感じられて好き。

英国のお茶屋さん「ウイッタード」のビスケット缶。かわいいしかっこいい。

かっこいい。優雅かよ。
日本の茶筒にしても、英国の紅茶缶にしても、お茶の時間をすてきに楽しみたいという思いがあふれてて本当にすてきだな。
えと、何を探してたんだっけ。

食べれるお茶?知らん!そんなおしゃれなもん!かっこいい!

神戸のマリアージュフレールはこの前見た。お店は目がチカチカするからあまりゆっくり見れなかった。これかっこいいやんか。

後編へ続く

さて、大切なあの方に、結局どんなお茶を贈ったのだろうか。
いやいや、ちがうし。
魚のエサ入れの運命はいかに!

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