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2020年 晩夏のスペインに行く(2)

■ 9/1 羽田空港へ


様々な懸念事項を潰していざ出発。

時間帯は夕方のラッシュだけど時差出勤や在宅勤務のお陰で電車の混雑はない。

完全に海外仕様の出で立ちで、〇〇警察に会っちゃったり、舌打ちされたりしたらどうしよう、なーんて思っていたものの、みなチラッとみるぐらいで無関心。

空港に着くと驚く程の人の例が出来ていた。

もしかして満席に近いのかな、と少し不安になる。出来れば隣は空いていて欲しいと思う。

フライトはターキッシュエアラインズのトルコ:イスタンブール経由マドリッド行き。

他の乗客の漏れ聞こえてくる行き先は、ウィーン、ローマなどイスタンブール以降はバラバラな感じである。客層は日本在住外国人のお里帰りが大半を占めているようだ。

日本脱出の為の飛行機がほぼ飛んでいないので、客が集中するのも頷ける。

カウンターでこの国は〇〇書類がないと入れませんが大丈夫ですか?など確認しながらなのでいつもより時間がかかっている。

スペインについては、健康状態を申告しQRコードを取得していけば、後は通常のシェンゲン協定のビザ免除対象国であるので(2020年9月1日現在)、カウンターでは特に確認もなくスルーされる。

https://www.spth.gob.es

記入手順はこちら↓

https://www.es.emb-japan.go.jp/files/100071248.pdf

機内持ち込み手荷物のチェックが厳しく、1人1個の4kgまで1人ずつ量っている。

私はパソコンがあるので当然4Kgには収まりはしないけど「大丈夫です」と許可を貰った。預けられないものばかりなので、ダメと言われてもなぁとちょっと無駄な作業に感じた。

チェックインが終わって、ロビーを一周してみるがコロナの影響で閉まっているレストランも多く、本当に人もまばらだった。

ロビーはつまらないのでさっさと出国してしまおうと出国ゲートに向かう。

このゲート周辺は来る度に新しい機材に変わっていく。

まず搭乗券のバーコードを読んで、セキュリティチェックが凄かった。もうパソコンや電子機器を分けて出さなくても良くなってる。めちゃくちゃ大きなNASAのトレーニング施設張りのベルトコンベアーに荷物が流れていく。人間もブースで蟹みたいなポーズでスキャンされる。

税関(出国時)の後ろに出国審査ブースがあり、日本人は「こっちこっち」と自動ゲートに進められる。

パスポートを画面に表示される指示に従って置いて、顔写真を撮るというもの。
マスクは外さなきゃなぁと自主的にずらしてしまったけど、マスクしたままでどのように怒られるのかを見てみれば良かった。
「マスクを外して下さい!」とかコロナ対応だったんだろうか。システム屋としては気になるところ。

本当は必要無いけれど出国のスタンプは必ず押してもらう。
シェンゲン協定の様に入国日と出国日が超重要となるケースなので、何かトラブルがあった時のため日本の出入国記録も必ず残す様にしている。

さて出国ゲートを抜けると扱いは国外ということになる。
前回の2月、3月もガラガラだったけど更に人がいない。ここ数日焼きそばが食べたいと思っていたので、ビール&焼きそばで軽食をとる。焼きそば屋のお姉さん曰く「それでも8月は夏休みで人が動いていた」との事。

みんな何処行ってたんだよ(笑)と心の中で突っ込む。

■ 搭乗・飛行機①

搭乗はエコノミークラスの後方から5列くらいずつ区切って登場していく。大きな手荷物も持ってないし非常にスムーズだった。これからもこれでいいんじゃないかと思う。

飛行機はボーイング787-9の3-3-3列シートで、基本的には真ん中の席は空けてあった。チェックイン時は「これは満席に近いのでは」と思っていたので少し安堵する。

飛行機の乗り込むときにコロナ対策パックを取って乗り込むのだけど、サージカルマスク3枚と消毒液、お手拭きなどの衛生用品が入っていた。

飛行機搭乗にPCR検査陰性の義務がある航空会社もある中でターキッシュは普通に乗れる。

PRC検査して陰性が出ても次の日に感染する場合もある。
機内でマスクをずらしたりしている人には容赦なくCAさんチェックが入るし、衛生グッズ用意してあり、そしてみんなわかってるので大声で話したり、歩きまわったりもしないし、トイレ以外は大人しくしているので、飛行機に関してはこのスタイルで良いのではないかと思った。


■ トランジット

そしてイスタンブールでの乗り換え。

とても広い空港で、確か前にも乗り換えた事があった気がするけど、あまり記憶になかった。いい意味でクセがない。

しかし無料WIFIにログインを要求されて、パスポートNoかモバイル番号との事だけど、新規アカウント登録に進めなくて、結局世界のどこの国でも使えるプリペイドSIMを起動させるしかなかった。帰りまでに調べておこう。

搭乗ゲートでそろそろ搭乗時間という時、カウンターに列が出来ていたので並んでいると、どうやらスペイン入国の為の書類をチェックしている。

様々な国の人が陰性証明みたいな紙を見せてる。やっぱりスペインへの渡航は厳しいなと思った。事前にWEB登録してQRコードを取っておくと良いはずで、持ってきてるけど一抹の不安が過ぎる。

「日本人スペイン入れるっけ〜?」みたいなやりとりがカウンターで行われてた(ようだった。トルコ語はわかりません)ので一応QRコード見せて、搭乗はOKになった。

しかし2月にロックダウン直前のスペインに行った時は、みんなマスクをしているアジア人を見て笑っていたのに、今やマスクは世界標準となって、フェイスシールド着けている人もちらほらいる。搭乗時の厳しさやこの変わりぶりをみると、相当辛い思いをしたのだろうと想像出来る。
早くマスク無しで過ごせる日が来るといいね、と願いつつスペインに向けてテイクオフ。


■ 9/2 スペイン到着・入国

いい天気でイスタンブールからマドリッドまではトルコ、ギリシャ、イタリア、マヨルカ島、イベリア半島がよく見えた。

機内は至って冷静。ただやっぱりCAさんのマスクチェックは厳しい。

ちなみに機内食は出るが暖かいものはない。(全般的にこんな感じ)

やがてマドリッドのバラハス空港が見えてきた。半年振りに帰ってきた。
さあここからが戦いだ。入国出来るか。

機内では事前に健康報告してQRコードを取得していた内容の申告用紙が配られた。QRコードをとっていれば記入の必要はないとの事。

飛行機がゲートについて入国がユーロ圏の人かその他の国の人かに分かれて、ここで書類等ですったもんだしている。
しかし日本人はスルー。入国目的すら聞かんのかーい。健康チェックは??

とブースを通過した先にお姉さんが手招きしている。お、ここが健康チェックだ。よし。
と意気込んでQRコードを渡す。

ピッと読み込んで、、、何聞かれるか、、。

「Ya basta もう終わりよ」あれ?これだけ?

全く持って拍子抜け。
最強パスポート日本、そしてファクターXによる重症化率低のお陰で、あれだけ心配したスペイン入国があっさり終わった。

そこからはいつもの如くマドリッドの中心駅までエアポートバス5€、スペインのプリペイドSIMカードのチャージ、今回は入国手続きの時間が読めなかったから列車の予約をしなかった為、窓口で切符を購入して南へ向かっている。

空港の入口も1カ所以外は閉鎖されていて、入口にセキュリティが見張っている。アトーチャ駅もかつてのテロの後、ホームにはいるためには荷物のセキュリティチェックがいる。その時点で入場制限がかかっていて時間にならないとホームに入れないようになっている。改札時には消毒用のウェットタオルを渡してくれる。

マドリッドも普段の人通りより遥かに少ない。観光客がいなくて、多分住民だけなのだと思う。

日本もそうだけど、同じ日常だけど同じではない感じがする。本当に大変だったんだろうな。なんて思いながら南へ向かう。

(続く)

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