【アーカイブ】「翻訳AI」は前からある。だがChatGPT(GPT-4)は「対話翻訳」ができる
※2024/06/26追記:
下記の「翻訳」や「単語の解説」などはWikipediaなど「問題の無いデータセット」からでもできるものだと思いますが、現状の生成AIは下記のような極一部を除きすべてデータセットに問題を抱えているので、以下は「記録」として残すのみとします。
※ChatGPTにも著作権的問題が指摘されてますが、全米脚本家組合がストライキを起こすような「映画の脚本を書く」とかではなく(対話)「翻訳」なのでおそらく問題ないと思います。私見はこちら。
ChatGPTは翻訳もしてくれる、という話を見た方は多いと思いますが、ChatGPTは元は対話AIです。だから「対話しながら翻訳」もできます。
「対話翻訳」とは
「どういう意味?」と思うかもしれませんが、まず普通に翻訳を頼んでみましょう。
ここまでは今までの機械翻訳と同じですが、翻訳された文を見て不自然に感じる部分を直したものを聞いてみます。
するとこんな答えが返ってきます。
という感じでどのように改善されたか教えてくれます(なお、イギリス在住歴が長い方によると日本語の「サブスク」と違い英語の"subscription"は無料有料どちらの場合にも使われ、有料の場合は"paid subscription"と明記されるとのことです)。
細かく指示を与えて翻訳
今度も最初は普通に翻訳を頼んでみましょう。
"skeet"の用法まで教えてくれるのは親切ですが、この"skeet"はBluesky上のものを指す一種の新語なのでここでは役に立ちません。正確な翻訳になるように細かく指示を出してみます。
複数の候補を出してくれるのは嬉しいですが、"group"はともかく"faction"は見慣れない単語でどちらが良い訳なのかわかりません。細かく聞いてみましょう。
説明を見るとこちらが適切なようなので、(結果的に最初の訳と同じですが)「To the "skeet" faction」を採用します。
一般的でない用法の場合も教えてくれる
DeepL翻訳でも「copy and paste」と出ますが、ネットスラングの「コピペ」に当たる言葉は英語でも存在するか聞いてみましょう。
具体例も出てきて、検索すると英語版Wikipediaにも同じような説明が書いてあるのでcopypastaでいいようです。
まとめ
以上のようにChatGPT(Bing AI)は「翻訳もできる対話AI」なので、人間の目で見ておかしいと感じる部分を直したり、要件を細かく指定したり、これまでの機械翻訳では不可能だったことができます。
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