Blue/skyではどんな事が話し合われているか【要約】どんどんミュートしろ

Blueskyは見た目はただのTwitter(X)クローンですが、ユーザー層(主にアメリカ人)がかなり異なり、「SNSはどうあるべきか」等様々な議論が行なわれています。
最も反響が大きいポストbotでは、「我々は十年以上の長きに渡りブロックというのは極端なこと、良くないことだと思い込んできた。だがそれが間違いであることはTwitter上の社会実験で証明された。我々は対話を成立させようと努力するのではなくブロックすべきだった」といったポストがよく流れてきます。運営のメンバー自らが「ミュートはSNSの最も基本的な機能であるべきだ。ちょっと不快に感じたらミュート、ちょっと今日は調子が悪いと思ったらミュート。気分が変わったら解除というぐらいで丁度いい。我々は気軽にミュートできるシステムを作っていく」と明言したりしています。

また、「寛容のパラドックス」「ナチスのバー」という言葉もよく見られます。要するに不寛容な人に寛容にすると、その人が人種差別などを行ない他の人が居づらくなって寛容な場ではなくなってしまうということです。バーに少しでもナチがいれば他の人は安心できず、ほとんどの人が善良だったとしてもナチスのバーになってしまうという訳です。
Blueskyユーザー(特に初期)はTwitterからの脱出組が多いため、長年の経験から「もはやファシストはブロックするしかない」という結論に至ったようです。
「相手がナチスの人種差別主義者だったとしても意見さえ聞かずブロックするのはおかしい」という意見も確かにわかります。しかし、600万人虐殺したナチスより後遺症などを含めても犠牲者数が100万人にも満たない原爆に対してもそれを茶化すような表現は問題であり相手の言い分も聞くべきなどとさえ考えず抗議を行ない公式を謝罪させ取り下げさせるキャンセルカルチャーが正しいと考える人も多数います。そうした考えも存在する事はご理解ください。

上記のbotでは他にも「Twitterではムフフな関係だったのにBlueskyではフォロバされなくても心配しないでください。私はただあなたの人生で関わった多くの人と同じく内心怒り狂ってただけです」「ブロックに『正当な理由』など必要ない」などのポストや「Twitterはうんざりと言う人は多いですが私はまだTwitterを使ってます」と言いながら「この深海の生物は強烈な圧力や底知れぬ闇に適応しています」という画像を貼る人などが沢山います。

上記botに対して「投稿日時の設定がおかしいよ」と教えてくれたエンジニアも「どうやればナチを識別する暗号システムが作れるんだ?」と言ってました(Bitcoin(暗号通貨)やNFTの影響で「暗号は必ずしも良いものでは無い」という認識がアメリカでは広まってるようです)。

日本のユーザーもナチスの話自体はしませんが、「ウザ絡みするヤツはどんどんブロックすればいいじゃん。なんでしないの?」「フォローするのは別に『繋がりたい』とかではなく『ちょっと覗き見したい』ぐらいの意味なのに、距離感バグっててリムると文句言うヤツやリプライには反応しないとおかしいと言い出すヤツが居て困る」と同様の事を言っています。


ナチスにせよ「生成AI問題」にせよ放置していい訳ではなく自分の意見を表明する必要はあると思いますが、「反論」してくる人はほとんどの場合「議論(意見交換)」がしたい訳ではなく、単に自分の意見を押し付けたいだけである事はよく目にしたり自身で経験してると思います。最初から攻撃的な言葉を使う人はもちろん、数回やり取りしただけで論点ずらしや決めつけを行なう人は「議論する意思なし」と判断して良いでしょう。

「議論」して意見が変わるような人は普通に発信してる意見しか見なくても自分の考えを修正したり「ちゃんとした」再反論を考えるはずなので、「議論する意思のない人」と「議論(意見交換)」しようとするのは無意味です。さっさとミュートなりブロックした方がいいでしょう。


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