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「植物と蒸気」。The Saunaのウィスキングの話をしよう

こんにちは。
LAMP野尻湖の野田クラクションべべーです。

本日は「ウィスキング」についてお話しようと思います。
施設さんでウィスキング導入したいけど、どう進めればいいかわからない。
ウィスキング興味ある〜といい人に向けに書いていきます。

目次


1章 The Saunaでのウィスキングのはじまり

ウィスキングのきっかけ

思い返せば、ウィスキングとの出会いは「The Sauna」開業前でした。
サウナイキタイさんがロシアからウィスキングのすごい人を呼んで体験しよう! みたいなイベントがあって、それに参加をしました。

そのときのメンバーの皆さんは「しらかばスポーツ」として活動をしており、僕もウィスキングを学んだ身として、The Saunaで表現しようと思い、今にいたります。


ウィスクは長野県の知り合いの森に取りにいかせてもらっていた

手探りで作っている。正解がわからない。

オープン当初は「しらかばの木の葉っぱください!」「取っていいよ〜」みたいな形でスタート。
ハイエースに積んで帰ってきて、すぐに束ねて、、、ひとつのウィスク作るのにめちゃくちゃ時間かかったな〜。できたウィスクはサービスでロウリュのときに使ったり、閑散期に「ウィスクあるぞ〜」という付加価値として発信したりしていました。


だんだん忙しくなり、自分で作るのは厳しくなった

中川町のウィスク。毎年本当にありがたい。

最初はすこぶる暇だったので、営業止めてウィスク取りに行っていましたが、お客さんがきてくれるようになり、そうも行かなくなり…。
じゃあ、、作っている人を見つけるか! みたいな形で、業者を探しましたが、かなりいいお値段で…買えなくて…(今思うと金額は妥当だった)。

そんななか、知り合いのご紹介で北海道の中川町さんで、ウィスクを作ってもらえることになり、現在で3年目。品質共にどんどんと良くなっていきました。その他にも県産のウィスクを作ってもらえる知り合いができて、安定してウィスキングを用意できるようになりました。


冬に耐えられる系のハーブを植えた、The Sauna Herb Garden

その他にもハーブ園を作って、それをロウリュで体験してもらったり…ウィスキングとまではいかなくても、自然の要素を楽しんでもらえるようになんかしらはアクションする日々という感じでしたね。


ウィスクは手に入ったけど、、、ウィスキング導入まではまだまだ遠かった

フィンランドカルチャーのセルフウィスキング文化を導入

The Saunaでウィスクは基本的にサービスで使用していました。
ただ、2021年くらいを過ぎると、ウィスキングというものがサウナ界でトレンド的になっていき、いわゆるお金を支払いマンツーで受ける「ウィスキング」というのが広まっていきました。LAMPとしては、ロウリュ中のサービスもしくはご購入してもらい、セルフウィスキングをしてもらうなど試行錯誤しながらやっていましたね。


レベルが高すぎて圧倒されっぱなしでした……

ウェルビーの米田さんがリトアニアからウィスキングマイスターのアウドラを呼んで研修会を開いてくれたり、改めて「植物、蒸気」の良さを再認識しました。

の一方、なかなか施設として導入するのが難しいとも感じさせられました。


自分だけではなく、The Saunaチームにも体験してもらいたい

スーパーハードなレッスン後開放された男たち

やって見て思ったのは、1人でできたところで売上も利益もなかなか乗ってきません。
誰もができるようにするというところをひとつの目標にし、施術のレベルを高めるために、知人の紹介でリトアニアからビリューテさんというバスハウスアカデミーというウィスキング(ピルティス)を学ぶ学校を経営されている方を呼んでレッスンしました。

3日間フルフルで学んだのですが、ステップ7あるうちステップ1くらいしか学ぶことはできず、再び「導入難しい、、、」と思わされてしまいました。


2章 ウィスキングの課題を整理

さて、一度この辺で整理整頓してみましょう。


ウィスキングの課題を箇条書すると…

  • ウィスキングで使用するウィスクの原価が高い分、利益率が悪く施術単価が高くなってしまう

  • 施術単価が高くなると、受ける側もハードルが高くなり、そもそもウィスキングを体験できる幅がせまくなる

  • さらに、値段が高くなるということはある程度の知識技術をしっかりと学ぶ必要があり、それを体現するスタッフを要請するのがハードすぎる

  • 施術用のサウナ室を用意するのもかなりハードルがある(通常のサウナ室の料金+施術になるので、高すぎてしまう)

  • 単価を安くして回転数を上げることに振り切ると、施術のクオリティが落ちてしまう、体力を消耗しすぎてスタッフの健康被害を及ぼしかねない

こんなところでしょうか。
つまりはこのままでは導入は難しいし、育てるのにも時間がかかってしまう、、、。

最近では、しらかばスポーツさんやprogressさんなどで企業向けや個人向けにレッスンなどをおこなっている団体もあるので、以前よりは導入までの時間だったりは軽減されているとは思います。
また、実際にウィスキングをコンテンツとしてやっている施設も増えているので、現状はかなり前向きな流れだな〜とは感じています。


3章 The Saunaとしてのウィスキングの在り方

ということで、長々とこれまでのウィスキング導入への苦悩と葛藤、課題を整理してきました。


ウィスキングに取り憑かれたけんちー

今のThe Saunaはどうなっているのかというと、けんちーという23歳の若き青年がウィスキングマイスターとして日々コンテンツ化に向けて動いてくれています。これまでに、自主的にウィスキングスクールに通ったり、イベントに参加したり…身銭を切ってでも学びたい……そんな熱い熱い男とどうすべきか……という議論を重ねています。

そこで出た答えは「植物と蒸気」を伝えていこう。ということ。


けんちー主催でThe Saunaのメンバー向けにウィスキングの座学やソロセッションの講座などをしましたが、本人も感じている通り「ハードルが高い」という課題にぶち当たり、グループで楽しんでもらうウィスキングプランを考えてやろうとしましたが、日々の業務に追われてなかなかメンバーが学ぶことができなかったり、、、。お金をもらってやるにはなかなか厳しい。

ただ、やめるのかという選択肢ではなく、そもそも伝えたいことってなんだっけ? というところからメンバーでMTGをしました。
信濃町の植生は非常に豊かで、サウナに入らずとも森を歩いているだけでととのいそうになる……そんな場所です。
そんな環境だからこそできること、植物からもらえるリラックス効果をお客さんに体験してもらう。そこからはじめようという話にいたりました。

なので、まずはお金を貰う形ではなく、ロウリュサービスの一環で「植物と蒸気」というサービスを提供していく方向性になりましたので、どうぞお楽しみに。


The Sauna開業前に、大人気の北欧さんで撮った1枚。東京ウォーカーさんで取材を受けた

思い返せば、The Saunaを開業したときの気持ちに近いな〜と。
「サウナっていいものだよな〜もっと多くの人に知ってもらいたい。」そんなピュアな気持ちからはじまったサウナ計画。最初にやったのは、身近な仲間をサウナに誘い、サウナでととのって最高でしょ〜みたいなこと。
次にやったのは、サウナとは無縁の会社でサウナの良さを伝える活動。

サウナのブログ書いたり、

サウナ部を作ったり

フィンランドに行ったり

徐々にファンを増やしながら、The Saunaをはじめて、アウトドアサウナをきっかけにサウナを好きになる人を作るを目的に仕事をしていました。

ウィスキングも同じなのかもしれません。
まだまだウィスキング人口がないなかで、いきなりウィスキングをはじめてもしょうがない。けど何もやらないわけにはいかない。
少しでもウィスキングを好きになるきっかけを作ることがまずはやることなのかもしれないです。その積み重ねをしていけば、きっとウィスキングの未来も明るくなるはず。

だって、ウィスキングの良さってサウナにハマったあのときの感覚に近いんですもん。

私からは以上です。

ここからは、けんちーにバトンタッチして、The Saunaのウィスキング=「植物と蒸気」について深堀っていきます。

皆様どうぞ、よろしくお願いします~~!