見出し画像

第2回 「ボンバーマンヒーロー OST」の思ひ出

 各種メディアで大絶賛された、おれの音楽遍歴を振り返る「思ひ出」企画、待望の第2弾!
 第2弾は『ボンバーマンヒーロー ミリアン王女を救え!』のオリジナル・サウンドトラックである!

「は? なにそのゲーム」
「なにが大絶賛だ、くたばっちまえ」
「そもそもテメエの思い出なんか誰も興味ねえんだよ、死ねカス」

 うるせえチンカス野郎!!! ちゃんと音楽遍歴をたどるには『ボンバーマンヒーロー』が絶対に必要なんじゃい!!! そんなに嫌なら読むなバカヤロウ!!!
 読まなくていいから「いいね!」だけして帰りやがれ!!! こちとら承認欲求足りてねえんだ!!! つべこべ言わず「いいね!」を押しておれの承認欲求を満たしやがれ!!!

「ちっ、分かったよ。いいね!」
「哀れなやつだ。いいね!」
「いいね!」
「いいね!」
「みんな!! オラにいいね!を可能なかぎりわけてくれ!」
「ままー、へんなひとがいるよー」
「しっ、見ないの。いいね!だけして帰るわよ」
「いいね!」
「いいね!」
「ハンサム!」
「かっこいい!」
「天才!」
「愛してるよ!」
「いいね!」
「いいね!」
「よっ、大統領!」
「嗚呼、こんなにもいいね!がいっぱい……うッ!」
「先生、大変です! 山根くんが倒れました!……息をしていません!」
「急激に大量のいいね!を浴びてショック症状を起こしたのだろう。ずっと誰にもいいね!をしてもらえない人生だったからな……もう助からないよ……」
「そんな……」
「でも、見てごらん。この安らかな顔を。例えお情けのいいね!であったとしても、最期にいいね!をたくさんもらえて死ねたんだ。この先ずっといいね!のもらえない人生を送るよりは、ずっと幸せだったさ」
「……そうかもしれません」
「ありがとう、山根くん。君のことは忘れないよ」
「ありがとう」
「ありがとう」
「ありがとう」
                ~fin~

 というわけで、『ボンバーマンヒーロー』のオリジナルサウンドトラックである。
 まあ、ほとんどの人は知らないだろうから、作曲者がサウンドクラウドに音源をアップロードしているので、まずは以下をご試聴いただきたい。

 う~ん、INTELLIGENT

 なんか、90年代末から00年代初頭にかけて、INTELLIGETなダンス・ミュージックがゲームに取り入れられていた時代があったらしいわよ。知らんけど。
 もちろん、1998年の発売当時はまだ5歳だったので、すぐにIDMに興味を持つようなことはなかったが、この幼少期の音楽体験は脳の内奥深くに刻まれ、後々の音楽生活に大きな影響を与えることになった。

 初めてAphex Twin やSquarepusher などを聴いたときには、この深部に眠っていた記憶が呼び起こされ、「あ! おれが求めていた音楽だ!」とすぐにピンときたし、Coaltar of the Deepers のようなバンドに即座に反応できたのも、この幼少期の記憶のおかげだろう。
 ありがとう、ボンバーマンヒーロー!

「全体的に地味で暗い」
「対戦モードがない」
「曲が変」
「黒歴史」
「なんでボンバーマンがジャンプできるんだ」
「ボンバーマンらしくない」
 といった悪評が多いようだが、おれは感謝しているぞ! ボンバーマンヒーロー!

おわり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?