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第1回 「ウルフルズ - ガッツだぜ!!」の思ひ出

 音楽に関するもっとも古い記憶を探ると、ウルフルズの「ガッツだぜ!!」にたどり着く。
「なるほど、幼少期にウルフルズが奏でるファンク・ミュージックに触れることで、音楽の喜びを初めて知り、ガッツ溢れるポジティブな生き様を学んだってわけか」
 とでも思われただろうか。いいえ、そんなこたァありません。
 おれの中では、ウルフルズは人殺しも厭わない極悪非道な残虐バンドとして記憶されている。

 どういうことか。

 実家にはウルフルズのミュージックビデオ集(文字通りビデオ!VHS!)があった。音楽の良さを知ってもらおうとの親の計らいか、繰り返しテレビで流されていたので、まだ物心ついてすぐの頃によく見ていた。
 その中でも特に記憶に残っているのが「ガッツだぜ!!」のMV↓である。

お、愉快な音楽(^v^)

ムム、怪しいやつ(; ・`д・´)

し、死んだッ(゚Д゚;)!!!!!!!!!

また死んだッ(゚Д゚;)!!!!!!!!!

ひ、人殺しィ(((((( ゚Д゚ ;)))))ガクガクブルブル!!!!!!!!!

 まだ物心ついてすぐの頃だったので、その死が演技であるということが分からず、本当に人を殺していると思ったのである。
 こうしてウルフルズは、作品の為なら人殺しも厭わない残虐なバンドとして山根少年の心に刻まれたのであった。

おわり

追記
 改めて歌詞を見ると、これ「ガッツを出してSEXしようぜ!!!」って曲だったんですね。子供にはおSEX様なんて高尚なものは分からんので、「何事も恐れず、ガッツを出して頑張ろう!」みたいな応援ソングかと思っていました。


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