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アニメオタクに悪い人はいない(^▽^)/

今回紹介するのはこれ

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ジブリアニメで哲学する 小川仁志 php文庫


#1 話の構成

宮崎駿の10の作品に登場する主要な諸概念をまとめた1冊。駿ワールドの奥深さや今まで意識してこなかったポイントを“哲学”の観点で紐解いていくのが特徴。


#2 一言で表すと・・・

「あっ! そういうことか」

作品の設定がなぜそうなのか、どうしてその舞台でその展開なのかという疑問に対して一つの答えを出しています。 感動と同時に沸き起こっていた“モヤモヤ”が解消されます。


#3 ラム’s eyes

「働く」とはなにか~仕事を持たないものは動物にされてしまう理由~

千と千尋の神隠しから

A. 「働く」とは、誇りを手にすること

→聖書に由来する「働かざる者食うべからず」からきているんだとか。本当にブラックな企業は働いても「誇り」を得られない仕事だとまとめられています。

「女性」とはなにか?~なぜ『もののけ姫』では女性が優位なのか?~

もののけ姫から

A. 「女性」とは、ツールによって万能になる存在

→アシタカは「いい村は女が元気だと聞いています」なんて言っています。この本では“男が威張る=腕力がものをいう”として男が威張っている社会はよくないとしています。私もそう思う…。

「夢」とはなにか?~二郎はなぜ、飛行機の設計士になれたのか?~

風立ちぬから

A. 「夢」とは、人生を切り開くエンジン

→カプローニの「人生は夢」って言葉をモチーフにしています。二つの夢(寝ているときに見るものと将来なりたいもの)には相関性があると捉えていて、寝ている間の夢が現実のものとなり、将来の夢が寝ている間に現れる。そうしてエンジンのように夢が人生を切り開く。なんて締めています。


#4 まとめ

アニメから生き方を学ぶ

ワンピースとか鬼滅の刃が好まれる理由の一つにこれがあるんと思うんですよ。ルフィーは普段はおちゃらけているけれど、いざって時にはかっこよさを見せて、それがかなり深かったり、竃門炭治郎の妹のために弱いながらも必死になって戦う姿から現代社会を生き抜くノウハウを得られたりします。ジブリアニメにも当然あって、一つ一つの設定を紐解くと、自分はどうあるべきなのか、一つの答えが各々見えてきます。ジブリのすごいところは、その教えが一切古くならないところにあると思います。宮崎駿監督は2テンポ先を案じてメッセージを伝えているのではないかと勝手に思ってしまいました。


見飽きるほど見てきた作品もバックグラウンドが変わってきたり意識の違いでまた面白さも変わってくる。#家で過ごそうの一環として一周回っていわゆる“ベタな作品”を見てみるのもいいかも

最後までご覧いただきありがとうございました

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