雨霧あめ

Twitter(@rain_amagiri)

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最近の記事

2021年 夏 俳句と詩

2021年夏に発表した俳句と詩。

2021年 夏 俳句と詩

    実験として俳句の連作を作る過程の思考を書いてみました。

    一年前ほどにゼミの選考のために書いたものです。

    実験として俳句の連作を作る過程の思考を書いてみました。

    兎は泳ぐ

    詩です

    兎は泳ぐ

    今までツイートした作品をnoteにまとめました

    今までツイートした作品をnoteにまとめました

    重伝建巡り① 今庄(雨霧あめ・taka)

    Part1【俳句紀行文てきなやつ】 雨霧あめ(@rain_amagiri) 私の実家である草津(滋賀)の近くまで来ているので昼飯を一緒に食わないかと相方に誘われ、ゲーセンで時間を潰し、待ち合わせの場所に行くと切り出された。「運賃全部払ってやるから何処かへ行かないか(どうやら切符が余っていたらしい)」と。 また阿呆なことを言っているなあと思ったが、暇だった(課題はあったが)し金が掛からないならということで雪の見えるとこなら行ってもいいと提案した。彼はそれなら今庄が良いだろうと言

    重伝建巡り① 今庄(雨霧あめ・taka)

    シアターとなる秋雨の歩道橋

    雨「sasasasasasa」 歩道橋わたるおどる 2人の影わたるおどる シアターのように街はまわるおどる 秋の よる、夜。 触れてみたいな 家々から漏れる光 ゆがんだ、あかるい、まぶしい、ゆれる 増えてみたいな 私から漏れる影 ゆがんだ、あかるい、まぶしい、ゆれる 君の足に腹に首に頭にふれる影 怖がって縮んで 泣いて溶けて 笑って震えて 走れば走る いつもの スーパーにたどりつく 赤い傘が置き去りだ 店員「irasshaimase」 ひかりのなか 眩しいから 歩けない 分

    シアターとなる秋雨の歩道橋

    タイトルなし

    「カレーパン食う時くらい笑え」と言われても 鐘は止んだし君は泣いてた 坂の終わりにあった月 今もまだ住んでますか?そこに 僕は笑って死んだんだ君の物語のなかで ハッピーエンドみたいでよかった 風船のエフェクト飛んだよね 坂のふもとのコインランドリー 洗濯機はまわるまわるまわる 青だった青になっていく まわればまわればまわればまわる 僕は笑った 僕は眠った 朝に侵食されていく 月は白かった

    タイトルなし

    なつの朝

    反転してゆく 港の端のくらいとこから クジラは喝采の潮を ヒトは祝福のカーネーション コトリは麦のひと房を それぞれ好きにさしこめば 花束ふくらんでゆく、く、く きみに贈らふ きみの産まれたそのときに 息のはじめのそのときに この花束を贈りたし 幸せといふ枷として

    なつの朝

    ごめんね

    ごめんねと愛してるだけが君の武器 いいよ、この街潰しちゃっても 雨降って街は静かに反転す地球の軸として檸檬置く 先生のその足首が好きでした果物かごに檸檬たくさん 「いいなぁ」だけが夜に響いて星がザラメでこんなに寂しい ホイップを崩さぬように掬う如天使の羽を引きちぎりたし

    ごめんね

    りんごの兎

    母は昔から厳しい人だった。 テストで満点を取っても当たり前のことだと一蹴された。 だから私から見た母は怖くて冷徹で、近寄り難くて、でもその反面強くて美しくて、憧れの存在だった。 そんな訳で私は母から愛情というものをあまり感じたことがなく、勉強をすることしか許されない鬱々とした小学校生活を過ごしていたのだけれど、1日だけ楽しみにしている日があった。 運動会である。 といっても生来、運動音痴な私は徒競走や綱引きなどの競技が好きだった訳ではない。 運動会のお弁当が好きだ

    りんごの兎