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サイババのインタビュールームでの出来事

1994年11月27日、忘れもしない、バガヴァン・シュリ・サティヤ・サイババのインタビュールームに招待された記念すべき日。そういえば前日の晩にアルティ終了後、スワミ(師匠・サイババ)がご住居に戻られる際に何かを言いたげな笑顔で、私に頷きながらジーッと見て歩いていた。今思えば、「明日、インタビュールームに呼ぶからね。」というスワミの合図だった。インタビュールームに呼ばれる前日、朝のダルシャンとバジャンを終えてからすぐに、何気なしにシルバーのお香立てを購入し、お昼前の日本人グループのバジャン会にお香を焚いた。その時すでにスワミが身を置いてくれていたのだと思う。狭いインタビュールームでは20人も入れば狭い空間だったが、当日スワミはニュージーランド人のグループやインド人数人も含め40人以上、招待してくれた。部屋で皆が静かに床に座って待っていると、スワミが後ろの表扉から入ってきた。ほとんど足の踏み場がないのに、なぜか私の背中から左半身をスワミの聖なる御足がぴったりと触れるような形で通りすぎ、正面の椅子に腰かけた。なんかすごくやわらかい感触で、私の身体に直接スワミの身体が重なったようで嬉しかった。スワミは部屋に招待した帰依者やサダカー(霊性修行者、霊性探求者)を前に、霊性の聖なる御言葉をインタラクティブに語り、時にはジョークを交えながら、終始和やかな雰囲気が溢れていた。私の位置はスワミの椅子から斜め右、距離は1メートルくらいだったろうか。他のサダカーと話している際も何度か私に笑顔でジーッと見ていてくれた。スワミが正面に来られた際に右手でクルクルと掌をまわしてからヴィブーティ(神聖灰。心身が不調な人が飲むと、どんな病気でも治してしまう。霊性の探求者が飲むと、純化され霊的なパワーが高まる)を物資化し私を含めたその場にいた何人かに与えた。「すぐに食べなさい。」とスワミがおっしゃったので、食べるとジャスミンとバニラのような優しい香りがして甘い味がした。甘露の御言葉を頂きながらスワミとあんなに近くで一緒にいられた時間と空間。何度も生まれ変わった魂がずっと待ち焦がれた至福の瞬間だった。

以下、サイババのインタビュールームでの出来事をお伝えします。このスワミの甘露溢れる御言葉が読む人に愛と安らぎとインスピレーションを感じることができますように・・・。そして、スワミの甘露溢れるインタビュー内容を、正確に再現して記録に残すために、当日呼ばれたニュージーランド人ほかの帰依者にも何度も会いに行き記録し、インタビュールームに呼ばれた日本人帰依者全員にプリントをプレゼントしてくれたユリちゃんに、この上ないスワミの愛と恩寵のシャワーが注がれますように・・・。


1994年11月27日。スワミ(霊性教師の呼称。ここではサイババのこと。)は、私たちをインタビュールームへ呼んで下さった時、まずこうおっしゃいました。「早く、早く、時間を無駄にしてはいけません。時間は神です。」「部屋は小さいけどさて、私たちは何ができるかな。それは霊性修行です。」スワミはヴィブーティーを物質化して下さり、女性に分け与え、「すべて食べてしまいなさい。」とおっしゃいました。
スワミ:神はどこにいますか?グループ:至る所に。遍在です。
スワミ:それではなぜあなた方は、ここへ来たのですか?
グループ:あなたと一緒にいるためにです。
スワミ:私はあなたで,あなたは神であります。私はあなたと共にいます。何も心配しなくてもいいのです。結婚、仕事、この世のことなど。
スワミは片手を持ち上げられ、“これは何ですか”とたずねられました。
グループ:”宇宙です。””手です。”
スワミ:この手には何がありますか?
グループ:”すべてがあります。”“何もありません。”
スワミ:すべてがあります。しかし、すべては無です。

スワミはあるインド人に話し掛けられました。
スワミ:あなたは何しているのですか。
インド人男性:勉強しています。
スワミ:心はこのようだ。(スワミは手で、気持ちがさまよっていることを示されました。) 最初、ある女性を思ったが,今は別の女性を思っている。もしあなたが彼女のことを好きなら、彼女と結婚しなさい。友達として好きならよくありません。結婚はよろしい。しかし、まずしっかりと勉強を終えなさい。

スワミ:(スワミは体を指差しておっしゃいました。)これは泡です。体は仮の住まいです。すべての体は水の泡でできています。快楽と苦痛、喜びと悲しみは、行ったり来たりするものです。霊性はとどまり,やがて成長します。心配することはありません。快楽は、2つの悲しみ(苦痛)の合間にあるものなのです。オレンジのようです。日本では何と呼びますか。
日本人:オレンジです。
同じですね。2つは1つです。オレンジの皮は苦いけど,中身は甘い。心とは何ですか。
グループ:思考と欲望のかたまりです。
スワミ:そうです。あなたは誰ですか。私は肉体・心・悲しみではありません。それらは私の道具にすぎないのです。(スワミはいすのひじかけから、白いハンカチを取り上げられました。)これは私のハンカチです。私ではありません。私は主人です。これは何でできていますか。布です。布は糸が一緒につむがれたものです。しかしそれらは、すべて綿です。思考と欲望。欲望は物質的対象物のことです。(スワミはたとえとして、手紙の封筒を持ち上げました。)

スワミ:(スワミは指輪を物質化され,それをフィジーの男性のひざの中へ投げられました。)その上には何が書かれていますか。それはシヴァ・リンガムです。それをまわして、皆に見せなさい。(さらにスワミはそのシヴァリンガムの指輪を手にとられて、優しく息をかけられました。そして、その指輪を足元にいた日本人男性に与えられました。)それはオームです。あなたはシヴァ・リンガムとオーム、どちらが欲しいですか。
オームです。(スワミはその男性に、指輪をはめられました。)

スワミ:霊性について,何か質問ありますか。人は「私は平和が欲しい。」と言います。それにはいくつの言葉でできてますか。
グループ:3つです、スワミ。('I' 'want' 'peace')
スワミ:’私’(I)を取りなさい。’欲しい’(want)を取りなさい。そうすれば、平安(平和)だけが残ります。(peace) 知識にはいくつ種類がありますか。
グループ:5つです,スワミ。
スワミ:知識の最初の形はどこにでもあるものです。つまり、これが書物の知識です。2つ目の形が世俗的知識です。これは書物の知識の影のようなものです。書物の知識と対になっているもで、3つ目が一般的知識です。
グループ:スワミ,一般的知識とは何ですか。
世界中にある知識のことです。4つ目の知識の形が知的な知識です。5つ目の形が、実用的な知識です。これは知識を自ら体験することです。この実用的な知識はとても必要です。実用的知識とは何ですか。それは砂糖のようなものです。あなたはそれを味わいます。しかし,あなたはその甘さをどうやって表現できますか。あなたはそれを、コーヒーや紅茶に入れます。そえらはすべて甘くなります。あなたは砂糖を、白い砂のようなものと表現できますが、甘さそのものを表現することはできません。

グループ:スワミ,心配とは何ですか。
スワミ:心配の形とはどういったものでしょうか。心配とは、物質的なものについての思考の塊です。これらのものはいつも変わります。心配というものには形がありません。それらは心の対象物なのです。物質的世界は変わります。怒り・妬み・悲しみ・苦しみといった感情も一時的で変わるものです。永遠のものを求めなさい。霊的世界は変わることはありません。霊性は非常に簡単なことです。全ては神の御業です。

グループ:’良い’と’悪い’は何を差しますか。
スワミ:認めること、自覚すること、気付くことです。気付くことが神なのです。
グループ:スワミ,あなたは悪い思考をどのように変えるのですか。
スワミ:私のこと、神のことを考えなさい。例えば,臭い匂いが漂ってくる様子と同じことです。あなたはその匂いを見ることはできませんが、それを嗅ぐことはできます。お香に火をつけなさい。お香のことを例として考えなさい。
グループ:あなたのことを例として、考えることはできますか。
スワミ:もちろんだ。私は自分本位ではありません。あらゆる形をなしている神について考えなさい。

グループ:スワミ,ふしだら(不道徳)とは、何ですか。
スワミ:嫉妬・怒り・貪欲・憎悪です。
グループ:スワミ,あなたはどのようにそのふしだらから、とらわれないように心がけているのですか。
スワミ:自分自身に言うのです。私は神である、と。そう,自覚するのです。霊性の成長は、自分自身の’自信’が土台です。まず,自信を持つことが大切です。人の言葉に惑わされてはなりません。’自己満足’は壁のようなものです。(スワミは壁を、叩かれました。)’自己犠牲’は屋根のようなものです。屋根なしではあなたは生きていくことはできません。それを超えることが、自分自身を理解し、気付くことなのです。自分自身を理解することが人生なのです。
グループ:自信とは台のようなものですか。
スワミ:いいえ、より深いものです。それは土台となるのです。とても深いのです。
グループ:自己満足とは何ですか。
スワミ:良心が満足したときが自己満足というのです。良心が満足する限り、そこには自己満足があります。良心は神です。

スワミ:(スワミは金のリングにエメラルドをあしらった指輪を物質化され、それをニュージーランド人男性に与えました。)
(スワミは壁に1の数字を指で書かれ、次に9の数字を書かれました。)1と9とでは,どちらの数が大きいですか。
グループ:9です,スワミ。
スワミ:物理的答えは9です。しかし、霊的答えは1です。9は1+1+1+1+1+1+1+1+1です。もし,私が100という数字を書き、それに0を加えると,1000になります。しかし,最初の1を取ると、ただの0だけが残ります。この世は0です。無なのです。1が一番大切なもの、神聖なのです。(スワミは百だんの首飾りを物質化され、ニュージーランドの男性の首にかけられ,それをいつも服の下につけているように言われました。)

グループ:スワミ,どうやったら、神に到達できるのですか。
スワミ:すべてを愛し、すべてに奉仕しなさい。愛がすべてです。すべての書物は、頭を困惑させるものばかりです。非常に簡単なことです。悪いものは見ず,良いものだけを見ます。悪いことは聞かず,良いことだけを聞くのです。良いことだけを考えるのです。悪いことはしないことです。良いことだけをするのです。


グループ:信仰とは何ですか。
スワミ:愛することです。それは愛なのです。瞑想することではありません。(スワミはいすの前に座って、瞑想のポーズをとられました。)瞑想はモンキーマインドです。心があちこちにさまよっています。働きなさい。働くことは礼拝です。早くスタートし、注意深く運転し、安全に到着しなさい。(スワミはハンドルを握ってポーズを示しながら)ハンドルは内側にあります。これは心であり、感情ではありません。タイヤは外側にあり、足のようなものです。心が不安定なとき、心はこのようになります。(スワミは手で、方向が変わるのを示しました。)ほとんどの人が遅くスタートし、速いスピードで運転します。これは良くありません。別の例があります。これは鍵です。


スワミ:(スワミは親指と人差し指とを付け、0の形を作りました。)鍵は感情で,付属物です。鍵が心です。一方向に回転させると開き、神へと変わるのです。逆方向に回すと、鍵がかかり付属物です。生命+欲望=人 生命-欲望=神 信仰とは。女性が拭いたり、掃いたりするのを御覧なさい。私はセヴァに行って奉仕ができない。家の掃除をしなくてはならないから。違うのです。そのように考えてはいけません。集中しなさい。そしてこう、考えなさい。'私は心を洗ってきれいにしているのです。’また,チャパティーを作るのに、生地を伸ばす時に、こう考えなさい。'私は心をこねて広げているのです。’また、野菜を切っている時は、'私は悪い癖を切りとっているのです。’と考えなさい。すべては神です。もしあなたが、自分の心の中の神の存在を知っているのならば、他の人々の経験したことで、口論してはいけません。あなたは他の人に、そのことを証明する必要はありません。ここでそれを理解しなさい。

スワミ:(スワミは御自身の胸を示されました。)窮屈な靴は両足を締め付けますが,サイズの合う靴は脱げません。必要なものだけを得なさい。願い事はしても良いですが、大きすぎる願い事はいけません。
グループ:神のために願うことは良い事ですか。
スワミ:はい。(スワミは日本人男性に向かって話し掛けられました。)あなたは何をしているのですか。
日本人男性:何もしていません。
スワミ:悪い子だ。いけない子だ。
グループ:スワミ,若者は何をすべきでしょうか。
スワミ:若者?違います。すべては同じです。違いはありません。アートマには年齢はありません。最初は子供で、9年経てば、少年になり、30年経てば成人になり、75歳で老人となります。

グループ:アートマとは何ですか。
スワミ:アートマとは愛です。(スワミはニュージーランド人男性に話し掛けられました。)あなたは何の仕事をしているのですか。
ニュージーランド人男性:大学で講義をしています,スワミ。
スワミ:何種教えているのですか。
ニュージーランド人男性:3種です,スワミ。
スワミ:そうです,あなたは私の教えを学んでいます。わかっています。それらはどんな具合ですか。
ニュージーランド人男性:元気づけて教え、説明しながら教え,不満を言いながら教えています。
スワミ:あなたは不満を言ってはいないですが,いつも元気づけています。

スワミ:(スワミはフィジー人男性を奥のインタビュールームに連れていかれました。その男性は医者が処置できないガンがあり,医者に足を切断するように宣告されていました。しかし彼はそうせずに、2ヶ月前にアーシュラムに来ました。しばらくしてから、その男性は奥の部屋から杖なしで,出て来ました!そして彼に続いて,スワミが出てこられ、こうおっしゃられました。)あなたがこの部屋から出て行く時は、普通通り歩かなければなりません。練習しなさい。医者は何1つわかっていません。

グループ:スワミ,強い愛を得るためには、どのようにしたら良いですか。
スワミ:'強い’とはどういう意味ですか。
グループ:満ちているということです。
スワミ:愛は空気みたいなものです。自由にどこにでもあるのです。風船の中に空気を入れてみなさい。風船の中には空気が入っています。これは傲慢な愛です。それは膨らみ,結局は破裂します。すると風船の中にあった内側の空気と、外側にあった空気はまた1つになります。自己本位は風船の内側にあったのです。外側にあるものが満ちた愛です。

グループ:スワミ、あなたは私たちと共におられるのですか。
スワミ:私はあなたの中にいて、あなたと共にいます。あなたの前に、後に、そしてあなたの周りいたる所にいます。
グループ:若い人たちをあなたに会わすために、ここへ連れてきてよいですか。
よろしい,よろしい。ここはあなたの家です。私はこの家の主人です。私はあなたの神であり,父であり、母です。いつでも歓迎します。スワミは昼夜1日中、勤めがあります。スワミには休息がないのです。人々は私に、「ハッピーバースデー、ハッピーバースデー!」と言いますが,私はいつもハッピーです。あなたたちも幸せでいなさい。
-スワミは私たちを祝福して下さり,私たちはインタビュールームを出ました。-
オームサイラム!

愛と優しさをいっぱいありがとうございます!