カレーを食べに日暮里へ
【療養日記2024 6月1日(土)☀️】
妻の創作活動のために一度くらいは行ってみたい所があったので本日はわんこに留守番をさせて二人で出かけることに。
行き先は「日暮里繊維街」と呼ばれるあたり。日暮里の南口から一本の通りが伸びていてその周辺は生地屋が立ち並ぶちょっと異様な光景が広がる。田原町から上野まで伸びている「仏壇通り」やその仏壇通りから垂直に伸びているお馴染み「合羽橋道具街」千日前の「道具屋筋」などなど、あるものをターゲットにしてそればかりの専門店が立ち並ぶ光景は異様そのもの。それでもどこか楽しいのだと思う。
この日暮里繊維街はまさにアパレル業界の人からハンドメイド職人、はてはコスプレイヤーまで自分で服を作る人にとっては一種の聖地のような場所なのだと思う。
今日はこの日暮里に昼頃に来て思う存分妻には生地を吟味してもらう。僕はただの付き人でお店の外でボケーッと座っているだけ。
なぜかこの繊維街のお店には椅子が用意されていてそこに腰掛けている人も多かった。恐らく僕みたいな人が座って待つ為に用意されたものだと思う。
とにかく手当たり次第にお店を見て回り、次のわんこ服のために生地をあれこれと見ていた。
途中でお腹も空いたのでインドカレーのお店に入る。安くて美味しくコスパも良く、おまけにお腹に十分たまることもあってこのところカレーをよく食べる。
昼食を済ませると後半戦に突入。陽射しも強まり繊維街は逃げ場所もなくなる。昼前よりも人出も増え、和装の人から独特な服装の人、はては見るのも恥ずかしいくらいの痛々しいコスプレイヤーまでまさにクロスカルチャーの戦場だ。
ある程度繊維街を見て回り、日暮里から王子に移動し飛鳥山公園の下、線路脇の紫陽花を見て回って王子でお茶を飲む。
とにかく歩き回ってヘトヘト。妻に戦利品を訊くと、
🧟♀️何も買わんかった
と想いもよらな返事が。さんざっぱらあちこちの店に入り浸ってこちらはちょっとずつ生地を買ったのかと思いきや、
🧟♀️コレというようなものがなかった
だと。そうか。
日暮里にカレーを食べに来ただけだったようだ。
日暮里の繊維街。本当ならもっとゆっくり時間がかけられたのならまた違う結果になったのかも知れない。
ところで日暮里繊維街も確かに街挙げて繊維街というものを作っているが、僕が知っている強烈な繊維街はここではない。
それは韓国にある釜山鎮市場という四階建ての巨大なビルだ。雰囲気としてはソウルにある東大門市場のあのミニマムな店の集合体がすべて生地屋になった超カオスな場所。あそここそが本当に繊維街だろうと言える。とはいえ釜山では和柄な生地はさすがに手には入らないだろうが、当時の僕の見立てでは韓服なら何でも作れそうだと思ったくらいだ。
こうして日暮里では不完全燃焼で終わってしまったのはとで残念なことだ。
その後以前東京に来た時どうしてもスカイツリーに連れて行けと無理強いされて行くことのできなかった三ノ輪橋へ都電に乗って移動。
しかし三ノ輪橋はまだ夕方だと言うのに店じまいが多くて死んだように静まり返っている。そんな中カメラクルーがたくさんいてジミージブまでスタンバイしている異様な様子を見た。これってこの後何か撮影があるのかも。
商店街のお惣菜屋さんの惣菜はカメラクルーに次から次へと買い込まれていてこちらも慌てて今晩のおかずを確保。
三ノ輪橋では明日から来週にかけて素盞雄神社の例大祭が始まり、明日は宵宮が始まる。なので今晩から何らかの儀礼なり何なりが始まるのかもしれない。恐らく大きなお祭りの前夜の一番静かな時に三ノ輪橋まで来てしまったのだと思う。
我が家も今月は中旬に行われる浦安三社祭にはわんこを連れて行く予定だ。
そんなわけで日暮里でインドカレーを食べ、三ノ輪橋で今日の夕飯のおかずを買っただけで草臥れ果ててしまった。帰りは地下鉄の三ノ輪から上野まで行き、上野東京に乗って帰ってきた。
今日の戦利品。お惣菜の唐揚げ、モツ煮、焼きサバ、八百屋でしめじ、レタス、エリンギ。以上■
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